簡易水冷でグリス(熱伝導グリス)が「必要」といえる理由とは⁉︎
簡易水冷クーラーであっても、熱伝導グリスを正しく使うことでCPUをより効率的に冷やし、高温によるパフォーマンス低下を防げます。この記事では、グリスが「必要」といえる理由や選ぶポイント、塗り方の注意点を分かりやすく解説します。
簡易水冷でグリス(熱伝導グリス)が「必要」な理由
微細な隙間を埋めて熱抵抗を低減
・熱伝導性能が向上
・熱抵抗を大幅抑制
・接触部の隙間解消
CPUとクーラーの接触面には小さな凹凸があり、そこに空気が入り込むと熱伝達を阻害します。グリスを塗ることでこれらの空隙を埋め、放熱効果をより高められます。特に簡易水冷はラジエーターを活用するため、熱源との密着度を向上させて温度上昇を抑えたい場合に効果的です。
厚塗りは逆効果になる場合もあるため、最小限の量で隙間を埋めるイメージが大切です。適量なら空気混入をしっかり減らせます。
ポンプや液体冷却能力を最大限に生かせる
ポンプが作り出す液体循環の性能を引き出すには、熱源であるCPUとの熱伝導を最適化することが大切です。グリスをしっかり塗布しておくと放熱プロセスがスムーズになり、簡易水冷本来の冷却能力を十分に活かすことができます。
粘度が適切なグリスは取り扱いも容易です。密着度が上がり、トラブル防止や冷却性能安定にも役立ちます。
高温によるCPUスロットリングを防ぐ
・温度リミットを回避
・動作クロック低下防止
・高負荷時の性能維持
簡易水冷を導入していても、グリスの塗り方が不十分だと負荷がかかった際にCPU温度が上昇し、スロットリングが起こりやすくなります。適量のグリスが熱をスムーズに移動させることで、温度の急上昇を避けられます。これによりパフォーマンスを安定化でき、ゲームや動画編集などの作業でも効果を実感しやすいです。
一時的に80℃程度なら問題ありません。ただし安定稼働を求めるならグリス塗布やラジエーターの設置を最適化しましょう。
長期使用でのポンプリキッド温度上昇を抑制
長い間使っていると、クーラント自体の温度上昇がシステム全体に影響を与えます。隙間なくCPUに密着したグリスは熱をスピーディにラジエーターへ送り出し、冷却水への負担を抑える一助となります。
サーマルグリスを塗り替えるだけでも放熱効率が改善します。ラジエーターやファンの掃除も同時に行うのが効果的です。
メンテナンス時の再装着でも性能を回復しやすい
簡易水冷のクーラーを外す機会があれば、グリスも定期的に塗り替えるとよいでしょう。再装着時にきちんとグリスを塗り直せば、熱伝導効率を初期状態に近い形に戻しやすくなります。
1〜2年に1度が一般的です。温度が高めになったら早めにチェックし、塗り替えのタイミングを考えてください。
おすすめの簡易水冷グリス5選
| グリス(購入リンク) | 価格目安 | 熱伝導率/特性 | 粘度/塗りやすさ | 導電性/腐食性 | 一言メモ(用途/特徴) |
|---|---|---|---|---|---|
| Thermal Grizzly Kryonaut | 約¥1,091 | 12.5 W/mK / 高性能 | 中粘度/塗りやすい | 非導電/腐食性なし | OC~AIOまで万能。高負荷時の温度安定に強い。 |
| Noctua NT-H2 | 約¥2,515 | ~8.9 W/mK相当/実績高 | やや軟/均一に伸ばせる | 非導電/腐食性なし | 付属ワイプでメンテ楽。長期安定重視に。 |
| ARCTIC MX-6 | 約¥1,145 | ~7.5 W/mK級/実用十分 | 軟~中/扱い易い | 非導電/腐食性なし | コスパ◎。失敗しにくく初めての塗り替えに最適。 |
| Cooler Master MasterGel Maker Nano | 約¥10,076 | ~11 W/mK/高性能 | 中~硬/要圧着 | 非導電/腐食性なし | ナノ粒子で微細隙間まで密着。キット付で仕上がり良。 |
| Corsair XTM70 | 約¥3,990 | 12.8 W/mK/最上位帯 | 中粘度/塗りやすい | 非導電/腐食性なし | 高発熱CPU×AIOで温度マージン確保に最適。 |
Thermal Grizzly Kryonaut
熱伝導率12.5W/mKでオーバークロックAIO運用を長期的に安心サポート高負荷でも温度安定を実現!
Noctua NT-H2
定評ある塗布しやすい粘度で隙間を均一充填し冷却性能向上、長期安定信頼性でメンテ周期を延伸安心感大!!
ARCTIC MX-6
高コスパと性能両立、導電性ゼロで組み込みも安心、塗り直し容易長期維持で交換頻度削減でコスパ良!!お得
Cooler Master MasterGel Maker Nano
ナノ粒子採用9W/mK、ポンプヘッドへ均一密着し熱抵抗低減で高冷却力付属ツールで初心者もキレイに塗布
Corsair XTM70 Extreme Performance
液体金属級の高熱伝導12.8W/mKで最新ハイエンドCPU温度を大幅低減塗布キットで手軽作業性良好!
グリスを使用・塗布する際の注意点
古いグリスを完全に除去してから塗り直す
まずはCPUとクーラー表面に残っているグリスをしっかり拭き取りましょう。乾燥して固まったグリスが残ると、密着面に凹凸が生じて冷却性能を下げてしまいます。アルコール入りのクリーナーや不織布を使って丁寧に作業すれば、表面にほこりも付きにくくなり再塗布時のトラブルを減らせます。
ティッシュは繊維が残る場合があります。できれば不織布のクリーナーやマイクロファイバークロスがおすすめです。
“米粒~小豆大”程度を中央に置き、圧着で均一に広げる
グリスは多すぎると逆に熱が逃げにくくなり、少なすぎると接触面の隙間が埋まりません。米粒から小豆サイズの量をCPU中央に置き、クーラーの圧力で均一に広げるのがポイントです。クーラーを動かしすぎると気泡が入りやすいので、位置合わせをしたら一気にネジ止めすると効果的です。
直接の圧着でも充分ですが、慣れていないならヘラやカードを使って薄く均一に伸ばすと安心です。
導電性や腐食性の有無を確認し、対応素材を守る
金属ベースのグリスや液体金属タイプは高い熱伝導率がありますが、CPUヒートスプレッダやクーラー素材を選ぶ場合があります。腐食リスクや導電性の有無を確認し、アルミや銅などへの悪影響がないかどうかチェックしましょう。相性の良いタイプを選ぶと長く安定して使えます。
極限まで冷却したい上級者向けです。素材に合わせた使い方をしないとパーツを傷めるリスクがあります。
記事のまとめ
- 簡易水冷でもグリスは必要
- 微細な隙間を埋めるのが重要
- 高温状態を防ぎ性能維持
- メンテナンス頻度に注意
- 粘度や熱伝導率を確認
- 長期使用での負担軽減
- 製品保証やサポートも重視
- 適切な塗布がトラブル回避
簡易水冷クーラーを最大限活かすには、適量のグリス塗布がポイントです。定期的なメンテナンスや製品特性を踏まえて、快適なPC環境を保ちましょう。


