簡易水冷の異音に悩まされている方は多いですが、原因の大半は一時的なエア噛みによるものです。もし続くようならパーツ故障の可能性もあり、早めの対処が大切になります。以下の記事で詳しい原因と対処法、そしてメリットとデメリットを解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
簡易水冷の異音（ジジジ）とは
異音の原因
- エア噛みを理解
- ポンプ回転数を調整
- ラジエーター配置を見直す
簡易水冷は、ポンプとラジエーターを組み合わせてCPUを冷やす仕組みです。起動時にジジジという異音がする場合、主な原因は気泡がポンプに入り込むエア噛みです。音が一時的なら故障ではないケースもありますが、長く続く場合やファンの軸ブレがある場合は早めのチェックがおすすめです。
たとえばCooler Masterの簡易水冷を選ぶと、ポンプ制御がスムーズで異音を抑えやすいでしょう。
異音を軽減する方法
異音を軽減するには、ホースを傾けて気泡を上に逃がす方法が効果的です。ポンプ回転数を下げるとジジジ音が減少するケースもあります。
一時的な音なら問題ない場合が多いです。 ただしずっと続くようならファンやポンプを確認してください。 早めに対処するほどリスクを抑えられます。
パーツ交換の必要性
空冷と違い、簡易水冷はポンプ故障で一気に温度が上昇しやすいです。変な音が止まらないなら交換や修理も視野に入れてください。
製品によって異なりますが値段はさまざまです。 ただ高負荷時の冷却性能を重視するなら投資の価値はあります。 Corsair H100iなども検討しましょう。
異音（エア噛み）を防ぐコツ
まず実行すべき３つの対策
- チューブを揺らす
- 上部へ配置する
- ファン速度調整を活用
ポンプよりラジエーターを高い位置に設置すると、気泡が上部に溜まりやすくジジジ音が減る場合があります。エア抜きのためにPCを少し傾けたり、ホースを軽く揺らすのも効果的です。また、ソフトでファンやポンプの回転数をコントロールすれば騒音を抑えつつ冷却性能を維持できます。
例えばENERMAX ELC-LTシリーズのように配置の自由度が高い製品はエア噛み対策もしやすいでしょう。
冷却性能を保つ
ポンプ回転数を下げすぎるとCPU温度が上がるおそれがあります。定期的に温度を監視してバランスを取ると安心です。
通常の使用で45℃前後なら問題ありません。 異常に上がる場合はエア噛みやファン不調を疑ってください。 メンテナンスをこまめに行いましょう。
異音が続くときの対応
異音が常時発生しているなら、ポンプの内部で気泡が留まり続けている可能性があります。改善しない際はメーカーへ問い合わせるのが安全です。
判断が難しければ早めに相談を。 保証期間内なら交換対応も期待できます。 深刻化前にチェックするとトラブルを防げます。
簡易水冷のメリットとデメリット
導入前に確認
- 干渉を避けやすい
- 高い冷却性能
- 水漏れリスクもある
簡易水冷は空冷よりもスペースを有効活用しやすく、大型ヒートシンクによる干渉を回避しやすい点がメリットです。高負荷時でも温度が安定しやすい反面、水漏れリスクはゼロではありません。
起動時のジジジ音も仕様上起こりやすいため、定期的に点検すると安心です。冷却を重視したいならNZXT Krakenのようなシリーズも検討しましょう。
空冷との違い
簡易水冷はファンの音が抑えやすい一方、エア噛み時の騒音が発生することがあります。空冷と比べてパーツ代が高めですが、その分冷却能力は優れています。
温度管理を強化したいならおすすめです。 ただし初期費用は上がるため予算と目的を考えましょう。 静音性と冷却性能を重視する人に向いています。
故障リスクの見極め
水漏れやポンプ故障で一気に冷却が効かなくなるリスクがあるのも事実です。異音や温度上昇の兆候を見逃さず、早めに対応するのが肝心です。
すぐPCをシャットダウンし原因を調べましょう。 エア噛みやファン停止も考えられます。 修理できないなら買い替えも検討してください。
記事のまとめ
- 起動時のジジジ音はエア噛みが多い
- ポンプ回転数管理が異音軽減に有効
- 水漏れなどリスクもあるので注意
- 空冷より高い冷却性能が得られる
- ファン軸ブレは修理や交換が必要
- 定期点検で故障を防ぐ
簡易水冷は、高い冷却力と干渉の少なさが魅力ですが、エア噛み音や水漏れリスクを理解することも大切です。こまめに状態をチェックしつつ、快適な冷却環境を保ってください。
