「ゲーム中に突然PCが落ちた…」「最近PCから焦げ臭いような変な匂いがする…」そんな症状が出ていませんか? それは、PCパーツの中で最も恐ろしい「電源ユニット故障の前兆」かもしれません。電源が寿命を迎えると、最悪の場合、マザーボードやグラボ、SSDまで道連れにして破壊することがあります。この記事では、危険なサインを見極める方法と、最新のグラボにも対応したおすすめ電源ユニット16選を紹介します。手遅れになる前に、正しい対処法を知っておきましょう。

電源ユニット故障の前兆と確認方法

電源ユニット故障の前兆と確認方法

勝手に再起動・シャットダウン(KP41病)

  • 前触れなく落ちる
  • ブルースクリーン頻発
  • イベントビューアでKP41確認

最も典型的な症状です。ゲームや作業中に突然画面が暗くなり、勝手に再起動する場合は電源の出力不足や劣化を疑いましょう。Windowsのイベントビューアで重大エラー「Kernel-Power 41」が記録されている場合、電源ユニットからの電力供給が不安定になっている可能性が高いです。

KP41が出たら即交換?

KP41は「正しくシャットダウンされなかった」という記録に過ぎません。
メモリやドライバーが原因の場合もありますが、5年以上使った電源なら交換で直るケースが大半です。

電源ボタンを押しても反応が悪い

初心者
初心者
【起動トラブル】朝イチだけ電源が入らないことがあるのはなぜ?
内部のコンデンサが劣化している典型的な症状です。何度か押すと通電するのは、暖まって機能が回復する一時的な現象。完全故障の直前です。

「何度か押さないとつかない」「寒い日は調子が悪い」といった症状は、内部パーツ(電解コンデンサ)の寿命です。完全に通電しなくなる(いわゆる突然死)日が近いため、データのバックアップを取り、早急に新しい電源へ交換する必要があります。

ファンが一瞬回って止まるのは?

過電流保護回路(OCP)が働いているか、マザーボード側の故障の可能性もあります。
最小構成(メモリ1枚など)でも同様なら、電源故障の可能性大です。

異音(コイル鳴き・ファン)や異臭

「ジジジ…」という音や、焦げた匂いがしたら即使用中止してください。発火のリスクがあります。

ファンのベアリング摩耗による「ガラガラ音」ならまだマシですが、「ジジジ」「キュルキュル」といった電気的なノイズは危険信号です。特に焦げ臭い匂いや煙は、内部ショートやホコリの発火を示唆しています。この状態で使い続けると、マザーボードやHDDを道連れにする最悪のケースにつながります。

ただのコイル鳴きとの違いは?

高負荷時だけ「キーン」と鳴るのはコイル鳴きで、故障ではありません。
アイドル時も異音がしたり、焦げ臭さを伴う場合は故障の前兆です。

高負荷時(ゲーム中)のフリーズ

  • GPU負荷で落ちる
  • 画面が固まる
  • FPSが不安定

Web閲覧などの軽作業は平気なのに、重いゲームを始めた途端に落ちる場合、12V系統の出力低下が疑われます。経年劣化により、定格出力(例:850W)が出せなくなっている状態です。最新のATX3.1対応電源なら、瞬間的な負荷スパイクにも耐えられる設計になっています。

グラボの故障とどう見分ける?

OCCTなどの負荷テストソフトで「POWER(電源)」テストを行い、落ちれば電源、「3D(グラボ)」のみで落ちればグラボ、とある程度切り分け可能です。

使用年数(5年〜7年)は交換の目安

電源ユニットの寿命は一般的に5年〜10年と言われますが、グレード(BRONZEやGOLD)や使用環境温度で大きく変わります。保証期間(例えば10年保証)が切れる頃や、5年以上経過して動作が怪しい場合は、故障する前に予防交換するのが、大切なPCパーツを守るための保険になります。

安物はやっぱり壊れやすい?

安価な電源は保護回路が少なかったり、コンデンサの質が低かったりします。
特に「道連れ故障」を防ぐ保護機能は、信頼できるメーカー製が優秀です。

失敗しない電源ユニットの選び方

容量は「消費電力の2倍」が理想

電源は容量の50%前後で使う時が最も効率良く、寿命も長持ちします。RTX4070クラスなら750W〜850W、RTX4090なら1000W以上が目安です。ギリギリの容量で運用すると発熱が増え、故障リスクが高まります。

最新規格「ATX3.0 / 3.1」対応を選ぶ

最新のGeForce RTX40シリーズなどを使うなら、12VHPWR(12V-2×6)ケーブルがネイティブで付属するATX3.0/3.1対応電源を選びましょう。変換コネクタを使わずに接続でき、安全性と配線の美しさが格段に向上します。

おすすめの最新PC電源ユニット16選

製品名 容量 規格 認証 特徴
MSI MAG A850GL 850W 850W ATX3.1 GOLD 小型設計/黄色の12Vコネクタ
MSI A850GL白 850W 850W ATX3.1 GOLD ホワイトモデル/ケーブル白
MSI A1250GS 1250W 1250W ATX3.1 GOLD ハイエンド/セミファンレス
玄人志向 850W 850W ATX GOLD 高コスパ/フルプラグイン
玄人志向 750W 750W ATX GOLD ミドルPC向け/日本メーカー製コンデンサ
CORSAIR SF850 SFX 850W SFX PLATINUM 小型PC用/高効率
CORSAIR RM850e 850W 850W ATX3.1 GOLD 静音認証/コンパクト
CORSAIR RM750e 750W 750W ATX3.1 GOLD 定番ミドル/低ノイズ
ASUS Prime 850W 850W ATX3.0 GOLD ASUS純正/8年保証
Thermaltake GT 850W 850W ATX3.1 GOLD 高耐久/フラットケーブル
be quiet! 13M 850W 850W ATX3.1 GOLD 超静音ファン/ドイツ設計
Seasonic GX-850 850W 850W ATX3.1 GOLD 高信頼性/10年保証
CM MWE Gold 750W 750W ATX3.1 GOLD 定番進化版/高コスパ
CM V SFX 850W 850W SFX GOLD SFXで850W/90度ケーブル
ASRock Steel 1200W 1200W ATX3.1 GOLD 迷彩柄/大容量
ASRock Phantom 1300W 1300W ATX3.1 GOLD 最大級容量/OC対応

MSI MAG A850GL 850W

最新のRTX40シリーズを使うゲーマーに。コネクタの挿し込み不足が一目でわかる黄色い端子で事故を防ぎます。

MSI A850GL白 850W

おしゃれな白いゲーミングPCを組む人に。本体だけでなくケーブルまで真っ白なので、統一感が劇的に上がります。

MSI A1250GS 1250W

RTX4090などの最強構成を目指す人に。1250Wの大容量で、将来のアップグレードも余裕でこなすモンスター電源

玄人志向 850W

コスパ重視で自作したい人に。無駄な装飾を省き、フルプラグイン&金認証で価格を抑えた実用性No.1モデル。

玄人志向 750W

ミドルスペックのPCを安く直したい人に。750Wあれば多くの構成に対応でき、セミファンレスで静音性も確保。

CORSAIR SF850 SFX

超小型のMini-ITXケースを使う人に。小さいのに850Wの大出力で、Platinum認証の高効率・低発熱を実現。

CORSAIR RM850e 850W

静音性にこだわりたいゲーマーに。低負荷時にファンが止まる機能に加え、コンパクト設計で配線のしやすさも抜群。

CORSAIR RM750e 750W

安定性と静かさを両立させたい人に。信頼のコルセア製で、コイル鳴き対策も施された新定番のミドル電源

ASUS Prime 850W

ASUSのマザーボードやグラボを使っている人に。デザインの統一感はもちろん、8年保証の安心感が魅力です。

Thermaltake GT 850W

派手さより堅実さを求める人に。フラットケーブルで裏配線がしやすく、長期間安定して使える高耐久設計です。

be quiet! 13M 850W

とにかく「静かなPC」を作りたい人に。静音パーツ専門ブランドのファンを搭載し、動作音の小ささはトップクラス。

Seasonic GX-850 850W

絶対に電源トラブルを起こしたくない人に。電源メーカーの老舗中の老舗で、信頼性と安定性はプロのお墨付き

CM MWE Gold 750W

初めての自作や交換で迷っている人に。価格と性能のバランスが絶妙で、90度曲がったケーブルが組立をサポート

CM V SFX 850W

小さなケースにハイエンドグラボを積む人に。SFXサイズながら850Wを確保し、小型爆速PCの心臓部になります。

ASRock Steel 1200W

「Steel Legend」マザーを使っている人に。独特の迷彩柄デザインで、ケース内部の見た目カスタマイズに最適。

ASRock Phantom 1300W

オーバークロックを楽しむ上級者に。1300Wの圧倒的パワーで、どんな高負荷環境でも電圧がブレない安定性を提供。

交換・使用する際の注意点

交換・使用する際の注意点

ケーブルの使い回しは「絶対NG」

電源ユニットを交換する際、横着して「古い電源ケーブル(プラグインケーブル)」をそのまま新しい電源に挿すのは絶対にやめてください。メーカーやシリーズが違えばピン配列が異なることが多く、挿した瞬間にSSDやマザーボードが一発でショートして全壊します。必ず「新しい電源に付属するケーブル」だけを使いましょう。

同じメーカーなら大丈夫?

同じメーカーでも世代によって配列が変わることがあります。
リスクが高すぎるので、面倒でも全交換が鉄則です。

故障時の「道連れリスク」を理解する

電源のケチりすぎは危険。壊れる時は他のパーツも一緒に壊れることがあります。

電源ユニットはPCの心臓です。安価な粗悪電源が故障すると、異常電圧がマザーボードやグラフィックボードに流れ込み、PCパーツを総入れ替えする羽目になることも。だからこそ、保護回路(OCP/OVPなど)がしっかりした信頼できるメーカー製を選ぶ投資価値があるのです。

記事のまとめ

記事のまとめ
  • 「勝手な再起動」や「異音」は危険信号
  • KP41病の多くは電源劣化が原因
  • 寿命(5〜7年)が来たら予防交換を推奨
  • 容量は消費電力の2倍が長持ちの秘訣
  • RTX40系ならATX3.0/3.1対応が必須
  • ケーブルの使い回しは全壊の元

電源ユニットは「壊れてから」では遅いパーツです。少しでも「おかしいな?」と思ったら、早めに新しい電源へ交換することで、大切なPCデータと高価なパーツを守ることができます。おすすめ16選から、自分のPC構成に合う信頼性の高いモデルを選んでください。