Thermalright Peerless Assassin 120 SEはやめとけ」「中華メーカーだから不安」——5,000円台で買える空冷CPUクーラーの中で異常な高評価を受けている一方、ネット上では否定的な声も少なからず見かけます。そこで本記事では、海外フォーラム(Reddit r/buildapc)・Amazonレビュー・YouTube実機テスト動画を集計して、「やめとけ」と言われる5つの理由と、それでも買って正解になる人の特徴を整理しました。

なお当サイトでは別記事「CPU温度計測ソフト5選」でPA120 SEを「i7/Ryzen 7クラスの定番」として推奨しています。本記事はそれを補完する両論併記の整理記事として、合わない人の特徴も含めて公正にお伝えします。

初心者
初心者
PA120 SE、めちゃくちゃレビュー高いんですけど、やめとけって言う人も結構いません?
情報が少ないだけで、実は理由がある。LGA1700のバックプレートとか、メモリクリアランスとか、知らないと買って後悔するポイントがいくつかあるよ。逆にそこをクリアしてる人にとっては5,000円台で空冷の頂点に近い性能だから絶対買い得。両方知ってから決めよう。

結論——i7/Ryzen 7クラスのコスパ機としては鉄板

  • 結論:5,079円でi7/Ryzen 7クラスをフルロードできる空冷は他にほぼない
  • ただし「LGA1700バックプレート」「RGBメモリ干渉」「国内サポート無し」を許容できる人限定
  • 合わない人はNoctua NH-U12S/SCYTHE FUMA 3/虎徹 Mark IIIが正解

Thermalright Peerless Assassin 120 SE(PA120 SE)は中国・成都に本社を置くThermalright社のツインタワー空冷CPUクーラーです。公式仕様の冷却能力は245W TDP対応、Tom’s Hardwareの実機テストでも245W時に85℃前後で安定という性能を5,079円(2026年5月時点)で実現しており、コスパ面では現行空冷でほぼ無敵です。

ただし「やめとけ」と検索する人がいるのは事実。単純な性能差ではなく、構成・ケース・ユーザー側の許容範囲によって合う合わないが分かれるクーラーだからです。本記事では合う人・合わない人の両方を整理します。

Thermalright Peerless Assassin 120 SEの基本スペック

項目仕様
対応TDP245W(公式値)
全高157mm
ヒートパイプ6本(ニッケルメッキ銅製)
ファンTL-C12 PWM × 2基(120mm)
重量約1,070g
対応ソケットIntel LGA1700/1200/115x、AMD AM5/AM4
国内代理店なし(並行輸入のみ)
メーカー保証Thermalright China 直接対応
実売価格5,079円(2026年5月時点)

5,000円台前半でツインタワー6ヒートパイプ、120mm×2ファンを搭載しているのは異常な水準です。同価格帯の競合(虎徹 Mark III: 4,480円、Scythe FUMA 3: 5,027円)と比べても、単純な冷却能力の最大値ではPA120 SEがリードするとTom’s HardwareやGamers Nexusの実機テストで報告されています。

「やめとけ」と言われる5つの理由

理由1: LGA1700バックプレートのオフセット問題

  • 付属バックプレートが古いLGA1700規格でCPUが反るリスクあり
  • Reddit r/buildapcで「PA120 SE LGA1700 bend」検索すると複数件報告
  • Thermalright公式のLGA1700-BCFキット(500円)追加購入で解決

LGA1700ソケット採用後の初期生産分は、純正よりも強い圧力でCPUを締め付けるバックプレートを採用していました。これによりCPU基盤がわずかに反り、温度が3〜5℃悪化するケースがReddit r/buildapcで複数報告されています(2023〜2024年の報告中心)。2025年以降の生産分は改善されていますが、Amazon在庫はロットが混在しており、外見では判別困難です。

解決策としては、Thermalright公式のContact Frame(LGA1700-BCF、約500円)を追加購入してバックプレートを置き換える方法があります。追加500円で完全解決するため、Reddit有志は「最初から付属させてくれ」と要望を出しているレベルの仕様です。

理由2: 高さ40mm以上のRGBメモリと干渉

  • フロントファン位置のメモリスロット2本でクリアランス問題
  • 許容メモリ高さ:35mm程度(ヒートシンク込み)
  • G.Skill Trident Z5 RGB(44mm)等のRGB系で干渉確定

PA120 SEはツインタワー設計のため、フロントファンがメモリスロット側に張り出します。メモリ高さが約35mm(ヒートシンク含む)を超えるとファンが干渉し、ファンを上方向にずらすか取り外す必要が出てきます。Amazonレビューでも「Trident Z5 RGB(44mm)と干渉した」「ファンを上に5mmずらして使っている」という報告が多数あります。

一般的なノンRGBメモリ(高さ32mm前後)であれば問題なしですが、光るPCを組みたい人は要注意。XPG LANCER RGB(44mm)、Corsair Vengeance RGB(51mm)等の人気RGBメモリは干渉が発生します。

理由3: 国内代理店なし——並行輸入品のみ

  • Thermalrightは国内正規代理店契約なし(2026年5月時点)
  • Amazon販売は並行輸入扱い、保証は販売店ごとに異なる
  • 故障時のサポートはThermalright China直接(英語/中国語のみ)

Thermalright(思民)社は中国・成都に本社を置くメーカーで、日本国内の正規代理店契約は2026年5月時点で結ばれていません。Amazonで販売されているPA120 SEはすべて並行輸入品で、保証期間や対応窓口は販売店ごとに異なります。

故障時にメーカー直接対応を求める場合、Thermalright Chinaの公式サポート窓口に連絡することになりますが、対応言語は英語と中国語のみ。日本語マニュアルの同梱もなく、英文マニュアルを読みながら取り付けることになります。「初心者には敷居が高い」「サポート安心感がない」と感じる人は虎徹 Mark IIIやNoctua(国内代理店あり)を選んだ方が無難です。

理由4: PA120シリーズの型番混乱

  • PA120/PA120 SE/Phantom Spirit 120 SE EVO等で型番が複雑
  • Amazonの検索結果で旧型を誤って買うリスク
  • 5本パイプの旧PA120と6本パイプのPA120 SEで性能差あり

ThermalrightはPA120(5ヒートパイプ)/PA120 SE(6ヒートパイプ)/Phantom Spirit 120 SE(7ヒートパイプ)と派生モデルが多く、Amazonの検索結果でも並んで表示されるため誤購入リスクがあります。型番末尾の「SE」「EVO」を確認しないと、200円安い旧型PA120を買ってしまうケースがレビューで多数。

「Peerless Assassin 120 SE(ASIN: B09NZB9Z9Z)」が現行ベースモデル。ARGB対応のSE ARGB(B0CM3K8RQZ)、ブラック仕様のPhantom Spirit 120 SE(B0DDY32TQS)など色違い・上位版が多数派生しているため、ASIN単位で確認するのが確実です。

理由5: 取り付けマニュアルの不親切さ

  • 付属マニュアルは英語/中国語のみ(日本語表記なし)
  • イラストが小さく、ネジの種類区別が分かりにくい
  • YouTubeで「Peerless Assassin install」を見た方が早い

付属する取り付け説明書は英語と中国語のみで、図解も簡略化されています。AMDとIntelで使用するネジが異なる、フロントファンを最後に取り付ける必要があるなど、初見では分かりにくいポイントが複数あります。

解決策はYouTubeの実機取り付け動画を先に視聴すること。「Peerless Assassin 120 SE install」で検索すると、Gamers Nexus・JayzTwoCents等の有名チャンネルが詳細手順を解説しており、英文マニュアルより圧倒的に分かりやすい。「初めてのCPUクーラー取り付け」という人は手順動画を見てから着手しましょう。

それでもPA120 SEを買って正解になる人

  • i7/Ryzen 7クラスをコスパ最重視で冷やしたい人
  • ノンRGBの32mm高さ標準メモリを使う人
  • YouTube動画を見ながら取り付けられる人
  • 万一の故障時に国内サポートに頼る予定がない人
  • 5,000円差を別パーツ(メモリ・SSD等)に回したい人

上記5項目すべてに当てはまる人にとって、PA120 SEは空冷の頂点に近い冷却性能を5,079円で手に入れる最強コスパ選択になります。Reddit r/buildapcの月間総括スレッドでも「King of value」と毎月のように言及される定番モデルです。

価格差4,000〜10,000円をPA120 SEで節約して、メモリやSSDをワンランク上げた方がトータルの体感性能は確実に上がる。サポート不要で取り付けに自信があるなら、PA120 SEは間違いなく鉄板。

あなたに合うかどうかの診断

🧐 PA120 SEがあなたに合うか診断

用途と重視点で買うべきかどうかわかる

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Q1. 主な用途は?

PA120 SEが合わない人向けの代替候補3選

診断結果で「合わない」となった人、または上記5条件に当てはまらない人向けの代替案を3つ提示します。用途と重視点が違うだけで、性能面ではすべて十分な選択肢です。

モデル対応TDP全高国内サポート価格
SCYTHE 虎徹 MARK III180W154mm○ サイズ国内¥4,480
SCYTHE FUMA 3260W154mm○ サイズ国内¥5,027
Noctua NH-U12S160W158mm○ Noctua国内¥15,780

SCYTHE 虎徹 MARK III——国産信頼の安定モデル

  • 4,480円——国産メーカーの安心感×LGA1700対応の改良版

サイズ社(東京・秋葉原)の定番空冷シリーズ第3世代。PA120 SEより600円安く、国内代理店サポートあり、日本語マニュアル同梱という三拍子揃った安定モデル。冷却性能はi5/Ryzen 5クラスまでなら十分対応。「初めてのCPUクーラー」「サポート安心感を最優先」「i5構成で組む」人にとってPA120 SEより明確に良い選択肢になります。

SCYTHE FUMA 3——国産×ツインタワー×260W TDP

  • 5,027円——PA120 SEに価格・性能で正面から対抗する国産ツインタワー

サイズ社が「PA120 SEに対抗する」と公言してリリースした国産ツインタワー。対応TDP260WはPA120 SEの245Wを上回り、価格はほぼ同等の5,027円。日本語マニュアル+国内代理店サポート+メモリクリアランスを考慮した設計と、PA120 SEの弱点をすべて克服しています。「PA120 SEは性能では魅力だがサポートが不安」という人の唯一解。

Noctua NH-U12S——プレミアム静音と長期信頼性

  • 15,780円——10年保証クラスの長寿命×業界トップの静音性

オーストリアの老舗メーカーNoctuaの定番モデル。価格はPA120 SEの3倍だが、6年メーカー保証+業界最静音クラスのNF-F12ファン同梱という長期視点での投資価値。シングルタワーでメモリ干渉ゼロ、Noctua Japan代理店経由で日本語サポートも完備。「動画編集機を5年使う」「静音性を犠牲にしたくない」人にはコストを正当化できる選択肢です。

よくある質問

PA120 SEのファンはNoctuaに換装できる?

可能。標準のTL-C12 PWMファンをNF-A12x25 PWM等に交換すれば、静音性が大幅向上する。ただしファン2基交換で約1万円かかるため、最初からNoctua NH-U12Sを買った方がトータルコストは安い場合が多い。

PA120 SEと360mm簡易水冷だとどちらが冷える?

ほぼ互角。i9/Ryzen 9のフル負荷時は360mm簡易水冷が3〜5℃有利だが、i7/Ryzen 7までなら体感差はほぼない。長期メンテナンスを考えるとPA120 SEの方が手間が少ない。

LGA1851(Arrow Lake)には対応している?

対応。最新出荷ロットはLGA1851用バックプレート同梱(公式アナウンス済)。古いロットの場合はThermalright公式から無償送付される。Amazonで購入した場合は付属内容を必ず確認。

Thermalright Phantom Spirit 120 SEとの違いは?

ヒートパイプの本数。PA120 SEは6本、Phantom Spirit 120 SEは7本で、対応TDPが245W→265Wに向上。価格差は300〜500円程度で、i9/Ryzen 9を使う場合はPhantom Spiritが優位。i7までならPA120 SEで十分。

初心者でも取り付けできる?

YouTube動画を見ながらなら可能。英文マニュアルだけで挑戦すると詰む可能性あり。「Peerless Assassin 120 SE install」で検索して、Gamers Nexus等の動画を必ず先に視聴すること。所要時間は40〜60分程度が目安。

まとめ——「やめとけ」と「鉄板」は両方正しい

  1. 5条件をクリアできる人——5,079円で空冷頂点クラス、迷わず買い
  2. メモリ高さ40mm超のRGB組む人——干渉確定、別モデル選択
  3. 国内サポート重視の人——SCYTHE FUMA 3が正解
  4. 静音×長期信頼の人——Noctua NH-U12Sが正解
  5. i5構成・初心者——SCYTHE 虎徹 Mark IIIが正解

「PA120 SEはやめとけ」も「PA120 SEは鉄板」も、両方とも正しい。重要なのは自分が「合う人」「合わない人」のどちら側にいるか。本記事の5条件に当てはまる人にとっては5,079円で空冷の頂点クラスを手に入れる最強選択ですし、当てはまらない人には代替3選が確実な答えになります。

※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格・在庫・仕様は変動します。

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