「Thermalrightってよく見るけど本当に大丈夫?」「コスパ最強と聞くけど選び方がわからない」——そんな疑問を持つ人に向けて、Thermalright製CPUクーラーを8製品に厳選しておすすめ順に解説する。自作歴10年の視点から、予算別・用途別に迷わず選べる構成にまとめた。

Thermalrightが選ばれる3つの理由

初心者
初心者
2,000円台でAM5対応って本当?安すぎて怖いんですが
Thermalrightは中国・深圳の冷却専業メーカー。製造コストを抑えて性能に全振りした結果があの価格。品質は本物です

Thermalrightが自作PCコミュニティで絶大な支持を集める理由は明確だ。

  • コスパが異常:2,000〜6,000円でNoctuaの7〜9割の冷却性能
  • 対応ソケットが広い:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700を全製品でカバー
  • バックプレートとグリス付属:買ってすぐ取り付けられる

実際に組んでみた感想として、付属グリスの品質が高く、別途購入が不要なレベルだった。同価格帯の他ブランドと比べるとフィニッシュの丁寧さが段違いで、安さを感じさせない。

失敗しない選び方4ポイント

  1. 予算で絞る:3,000円以下/3,000〜6,000円/1万円以上
  2. TDP余裕で選ぶ:CPU TDP+50W以上が目安
  3. 高さ制限を確認:ケース仕様の最大クーラー高さと照合
  4. ファン構成:シングルで十分か、デュアルが必要か

①予算帯で分類する

Thermalrightのラインナップは大きく3段階に分かれる。

予算帯 代表モデル TDP目安 おすすめ用途
〜3,000円AX120 R SE〜150WRyzen 5/Core i5クラス
3,000〜6,000円PA120 SE〜250WRyzen 7/Core i7〜9クラス
1万円以上Frost Commander 140〜300WRyzen 9/Core Ultra 9クラス

②TDP余裕を必ず確認する

Thermalright製品はTDP表記を「推奨TDP」として記載している。実際の使用ではCPU TDPの1.3倍以上に対応するモデルを選ぶのが安全だ。Ryzen 9 9900X(TDP 120W/最大170W)なら220W以上のモデル一択になる。

③高さ制限は必ず測る

多くのThermalrightモデルは高さ157〜168mm。ミドルタワーの多くは165mm前後まで対応するが、コンパクトケースは注意が必要。CPUクーラー 高さ155mm以下の選び方はこちらも参考に。

Thermalright製CPUクーラーおすすめ8選

🔧 Thermalrightクーラー診断
予算・CPU・用途から最適モデルを提案
順位 モデル 価格 タイプ ファン TDP目安 高さ
1位 Thermalright Assassin X 120 R SE ¥2,349 シングルタワー 120mm×1 ~150W 157mm
2位 Thermalright Assassin X 120 R SE PLUS ¥3,409 シングルタワー強化版 120mm×1 ~170W 157mm
3位 Thermalright Assassin Spirit 120 EVO ¥3,340 シングルタワー(ブラック) 120mm×1 ~165W 157mm
4位 Thermalright Silver Soul 135 ¥3,500 シングルタワー(135mm) 135mm×1 ~180W 162mm
5位 Thermalright Burst Assassin 120 SE ARGB ¥5,576 シングルタワー+デュアルファン(ARGB) 120mm×2 ~200W 157mm
6位 Thermalright Peerless Assassin 120 SE ¥5,199 デュアルタワー 120mm×2 ~250W 157mm
7位 Thermalright Phantom Spirit 120 EVO ARGB ¥6,480 デュアルタワー(静音特化) 120mm×2 ~260W 157mm
8位 Thermalright Frost Commander 140 ¥14,131 デュアルタワー(140mm) 140mm×2 ~300W 168mm

Thermalright Assassin X 120 R SE

  • タイプ:シングルタワー(120mm×1)
  • TDP目安:~150W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

超低価格でも実用十分。AM5対応で2,000円台は破格

Thermalright Assassin X 120 R SE PLUS

  • タイプ:シングルタワー強化版(120mm×1)
  • TDP目安:~170W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

ヒートパイプを4本→5本に強化。Ryzen 7クラスまで余裕

Thermalright Assassin Spirit 120 EVO

  • タイプ:シングルタワー(ブラック)(120mm×1)
  • TDP目安:~165W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

全ブラック仕様でホワイト/ブラックPCに映える。見た目重視派に

Thermalright Silver Soul 135

  • タイプ:シングルタワー(135mm)(135mm×1)
  • TDP目安:~180W/高さ:162mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

135mm大口径ファンで低回転・静音動作。ファン音が気になる人向け

Thermalright Burst Assassin 120 SE ARGB

  • タイプ:シングルタワー+デュアルファン(ARGB)(120mm×2)
  • TDP目安:~200W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

ARGBファン2基搭載で光る。サンドイッチ構成でRyzen 9クラスにも対応

Thermalright Peerless Assassin 120 SE

  • タイプ:デュアルタワー(120mm×2)
  • TDP目安:~250W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

6,000円以下でデュアルタワー。Ryzen 9 9900X/Core Ultra 200Kにも余裕

Thermalright Phantom Spirit 120 EVO ARGB

  • タイプ:デュアルタワー(静音特化)(120mm×2)
  • TDP目安:~260W/高さ:157mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

静音・ARGB・ハイエンド冷却を1台に集約。ゲーム中のファン音ゼロを目指す人向け

Thermalright Frost Commander 140

  • タイプ:デュアルタワー(140mm)(140mm×2)
  • TDP目安:~300W/高さ:168mm
  • 対応ソケット:AM5/AM4/LGA1851/LGA1700

140mmデュアルファンの最高峰。水冷並みの冷却性能で本格空冷派の最終解答

取り付け時の注意点と実際の失敗例

初心者
初心者
Thermalrightって取り付けが難しいって聞いたんですが
慣れれば15分で完了します。ただ最初は3つの落とし穴を知っておかないと詰まります
  • AM5バックプレートは付属品を使う(マザー付属と互換なし)
  • グリスは付属品で十分・塗り直しは不要
  • ファンコネクタはCPU_FANヘッダへ(SYS_FANでは回転数管理できない)

実際に組んだ際、一番多いミスがバックプレートの向き間違いだ。AM5とAM4でバックプレートの取り付け方向が異なる。箱の説明書をしっかり読んでから取り付けることを強く推奨する。

Thermalrightクーラーにグリスは別途必要?

付属のグリスで十分です。Thermalrightの付属グリスはTG-15相当で、市販の中位グリスと同等の性能があります。別途Kryonaut等を買う必要はありません。

Thermalrightは日本のサポートがない?

国内正規代理店(株式会社サイズ)が一部モデルを取り扱っています。Amazon直販品はメーカー保証(多くは3年)が適用されますが、日本語サポートはメール対応が中心です。

PA120 SEと簡易水冷240mmはどちらが冷える?

用途による差が大きいです。静止状態・定格動作ならPA120 SEが同等かそれ以上のケースも多い。高負荷長時間・OC環境では240mm水冷が優位です。空冷と簡易水冷の比較はこちらで詳しく解説しています。

まとめ:Thermalrightは「コスパ最強」で終わらない

  1. エントリー:AX120 R SE(¥2,349)
  2. ミドル最強:PA120 SE(¥5,199)
  3. 静音派:Phantom Spirit 120 EVO(¥6,480)

Thermalrightの製品はどれを選んでも外れがない。初めての自作PC、リテールクーラーからの卒業、静音化——それぞれの目的に合ったモデルが必ず見つかる。迷ったら予算5,000円前後でPA120 SEを選んでおけばまず後悔しない