簡易水冷のちゃぷちゃぷ・ぴちゃぴちゃ音を止める方法と原因
簡易水冷を組んだら「ちゃぷちゃぷ」「ぴちゃぴちゃ」って水が揺れるような音がしてきたんですよね。自分も初めて組んだとき同じ状況になって、「液漏れ?」とマジで焦りました。結論から言うと、設置直後なら数日で消えることがほとんどです。
ただ1週間以上続くなら原因を特定して対処が必要で、放置すると冷却性能にも影響します。このページではちゃぷちゃぷ音の原因4つと原因別の対処法を実体験ベースで解説します。
ちゃぷちゃぷ音は自然消滅する?3つの判断基準
設置直後・移動後なら数日で自然に消える
組み立て直後やPC移動後のちゃぷちゃぷ音は、ほぼ100%「気泡がラジエーターに抜けきれていない」だけです。3〜5日ほど普通に使っていると自然に消えます。1週間以上続く場合は設置向きを確認してください。
1週間以上続くなら原因を特定して対処が必要
1週間を超えても音が止まらないなら、ラジエーターの設置向きかポンプ回転数に問題がある可能性が高いです。気泡が抜けない環境になっているケースが多いので、ラジエーターをポンプより高い位置に変えるだけで解決することがあります。
使用3年超は冷媒劣化・液漏れも要確認
3年以上使っている場合は異音だけでなく冷媒の減少や液漏れも疑ってください。チューブ接続部やポンプヘッド周辺に白い結晶や水分の痕跡がないか目視確認してください。痕跡があれば即使用停止が正解です。
ポンプが動いている限りすぐにCPUへのダメージはありません。ただし気泡が多い状態は冷却効率が若干低下しているので、CPU温度も合わせて確認しておくことをおすすめします。
ちゃぷちゃぷ音の4つの原因
冷却液内の気泡(最多原因)
ちゃぷちゃぷ音の原因の大半は冷却液(クーラント)内に混入した気泡がポンプに巻き込まれる音です。組み立て時に密封された空気が抜けきれていない状態で、数日〜1週間の使用で自然に解消することが多いです。PCを傾けて気泡をラジエーター側に追い込むと早く消えます。ラジエーターをポンプより高く設置した状態で起動を重ねるとさらに効果的です。
ラジエーター・チューブの設置向き
ラジエーターがポンプと同じ高さか下側にあると気泡がポンプ内に溜まり続けてちゃぷちゃぷ音が消えないんです。天面や前面上部にラジエーターを設置することで気泡が自然にラジエーター側へ抜けます。設置向きを変えるだけで解決したケースが一番多いです。チューブ出口をラジエーター上部に向けるのが理想的な配置です。
ポンプの空転・回転数不安定
ポンプヘッダーの接続が緩んでいたり回転数が不安定だと冷却液の循環が乱れてポコポコ・ちゃぷちゃぷという音が発生することがあります。BIOSでポンプ回転数を確認して1000rpm以下になっていないかチェックしてください。Performanceモードに固定すると安定することが多いです。ポンプヘッダーへの接続ケーブルも差し直してみると改善することがあります。
冷却液の経年劣化・減少
密閉型の簡易水冷でも3〜5年使うと微細な蒸発や劣化で冷却液が減少しポンプが空気を吸い込むようになります。これが起きると音が大きくなって冷却効率も落ちます。詳しくは簡易水冷クーラーのメンテナンス完全ガイドを確認してください。
設置直後の気泡が原因なら数日で消えるので問題ありません。ただし3年以上使っていて音が突然始まった場合は液漏れや冷媒劣化の可能性があるので、早めに原因を特定してください。
原因別の対処法4選
エア抜き(傾け法+高位置設置)
電源ON状態でケースを左右・前後にゆっくり傾けて気泡を動かすのが最速のエア抜きです。その後ポンプをPerformanceモードで15分稼働させてシャットダウン、これを2〜3回繰り返してください。メンテナンスガイドの手順も参考になります。ケース内が狭い場合は電源を落としてからゆっくり傾けても効果があります。
ラジエーターの設置向きを変える
ラジエーターをポンプより高い位置(天面・前面上部など)に変えるだけで音が消えることが多いです。チューブ出口を下向きにするとポンプへの戻り側に気泡が入りにくくなります。設置向きを変えた後は冷却効率も合わせて確認してください。
ポンプ回転数を確認・調整する
BIOSでポンプヘッダーの回転数を確認し、800rpm以下に落ちていたらPerformanceモードか2000rpm以上に固定するのが有効です。回転数が安定すれば冷却液の流れが整ってちゃぷちゃぷ音が収まることがあります。ASUS・MSI・GigabyteのBIOSはポンプヘッダーを個別に設定できます。
保証確認・本体交換を検討
対処法を全部試しても改善しない場合や使用3年超なら保証が残っているうちにメーカーへ連絡するのが最善策です。NZXT・Corsairは5〜6年保証が多く、Arctic・MSIは3〜5年保証があります。ブーン音も同時に出ている場合はポンプ劣化の可能性が高いので早めに動いてください。
ちゃぷちゃぷ音が出にくいおすすめ簡易水冷6選
対処法を試しても音が止まらない、または3年以上使っていて替え時が来ている——そういう場合は交換が正解です。気泡が出にくいポンプ設計と密封性の高いチューブを採用したモデルを選べば同じ悩みを繰り返しにくくなります。
| 製品名 | サイズ | 密封性 | 冷却性能 | 価格帯 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| Arctic Liquid Freezer III 360 | 360mm | ★★★★★ | ★★★★★ | 1.7万円〜 | コスパ最強・静音重視 |
| Corsair iCUE LINK TITAN 360 | 360mm | ★★★★★ | ★★★★★ | 2.5万円〜 | ハイエンド・信頼性重視 |
| MSI MAG CORELIQUID M240 | 240mm | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 1.3万円〜 | コンパクト・コスパ優先 |
| Cooler Master MasterLiquid 240L | 240mm | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 1.2万円〜 | 入門〜ミドル・コスパ重視 |
| Thermaltake TH420 V2 Ultra EX | 420mm | ★★★★☆ | ★★★★★ | 3.1万円〜 | 最高冷却・デザイン重視 |
| NZXT Kraken 120 | 120mm | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | 1.0万円〜 | 小型ケース・入門向け |
※密封性評価はエア混入しにくさ(★5=非常に優秀)。価格は2025年2月時点の目安。
Arctic Liquid Freezer III 360
コスパ最強クラスなのに密封設計が優秀で、気泡が混入しにくいチューブ構造を採用。VRM冷却用小型ファン内蔵でCPU周辺の温度管理も同時にできます。価格帯も1.7万円前後とリーズナブルです。
Corsair iCUE LINK TITAN 360 RX RGB
高品質なチューブとポンプヘッドの密封設計で長期間使ってもエア混入トラブルが起きにくい。iCUEソフトでポンプ回転数を細かく管理できるのも強みです。
MSI MAG CORELIQUID M240
240mmで予算1.3万円以内に収めたい場合の最有力候補。ポンプをラジエーターに統合した設計で振動と気泡音の両方を抑えています。
Cooler Master MasterLiquid 240L Core ARGB
1.2万円台でARGB対応・冷却性能も十分という初心者向けコスパ枠の定番。チューブ素材の品質が良く、同価格帯の他モデルと比べてエア混入が少ないという評価が多いです。
Thermaltake TH420 V2 Ultra EX ARGB
420mmラジエーターで冷却性能を最大化したい場合の選択肢。大型ラジエーターで気泡が分散されやすく、ちゃぷちゃぷ音が出にくい構造。
NZXT Kraken 120
小型ケースで簡易水冷を使いたい場合の入門枠。120mmながらNZXT品質のチューブ密封設計で、コンパクト構成でもちゃぷちゃぷ音が出にくい。
よくあるトラブルと対策
エア抜きしても音が止まらない
エア抜きを1週間試しても音が消えない場合、ラジエーターの設置位置かポンプの接続に問題があることが多いです。ラジエーターをポンプより高い位置に変える、ポンプヘッダーの接続ケーブルを差し直す、この2点を必ず確認してください。チューブに折れや極端な曲がりがないかも目視チェックしてください。それでも改善しない場合は静音性に優れた別モデルへの交換を検討してください。
交換後も同じ音が出る
新品に交換しても音が出る場合は設置向きか新品特有のエア混入がほぼ確実な原因です。新品は特に気泡が多い状態なので、組み立て直後に「電源ON→ケース傾け→15分稼働→シャットダウン」を3回繰り返してください。特に最初の1週間は毎日この手順を行うと効果的です。おすすめ簡易水冷の選び方も参考にしてください。
まとめ
簡易水冷のちゃぷちゃぷ音は「設置直後の気泡」か「設置向きの問題」が原因の大半で、正しい手順で対処すれば解決できます。音が出るタイミングと使用年数を確認して、本記事の対処法を上から順に試してみてください。特に設置向きの見直しとエア抜きは費用ゼロで試せるので最初に実行してください。
▶ 次に読む記事: 簡易水冷クーラーおすすめ完全ガイド
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