【価格高騰】SSDの値上がりはいつまで続く?買い時の判断基準3つと値上がり前に買うべきモデル
SSDを買い足そうとAmazonを開いたら、去年1万円ちょっとだった1TBが25,000円を超えていて目を疑いました。正直、ここまで上がるとは思っていなかったんですよね。この記事ではSSDが値上がりしている原因と今後の見通し、そして今買うべきか待つべきかの判断基準を、当サイトが記録してきた実売価格データと一緒にまとめました。
先に結論だけ言うと、SSD価格の本格的な値下がりは早くても2027年後半。AIデータセンター向けの需要にNANDの生産が振り向けられていて、「待てば安くなる」が通用しない相場です。残り容量が2割を切っている人は、値上がり中でも買う価値がある4モデルから先に選ぶのが現実的です。
SSDの値上がりはいつまで続く?結論は「2027年後半まで高止まり」
複数の市場予測を総合すると、SSDの値下がりが始まるのは新しいNAND工場が本格稼働する2027年後半以降。米調査会社TrendForceに至っては、DRAM・NANDの価格上昇トレンドが2028年まで続く可能性を指摘しています。つまり「半年待てば下がる」相場ではありません。
値上がりの原因は3つ
- AIデータセンターの爆発的需要
- メーカーの減産・生産枠シフト
- 円安による輸入価格の上乗せ
最大の原因はAIです。生成AIを動かすデータセンターが大容量ストレージを大量に買い付けていて、NANDメーカーは利益率の高いエンタープライズ向けに生産枠を振り向けています。PC Watchの特集では、メモリ価格が約2.8倍に上がり、SSDも合わせて高騰している状況が報じられました。
1TBクラスのNVMe SSDで見ると、2024年〜2025年前半の底値はおよそ8,000円前後。それが2026年には2万円台と、2〜2.7倍の水準まで上がっています。ここに円安が輸入価格として上乗せされている構図です。
当サイトが記録してきた実売価格の推移
机上の話ではなく、当サイトが過去記事の掲載時に記録したAmazon実売価格と、2026年6月10日時点の価格を並べてみます。
| モデル | 過去の記録価格 | 2026年6月10日 | 変動 |
|---|---|---|---|
| KIOXIA 1TB NVMe | 10,880円 (2025年10月) |
25,280円 | +132% |
| Samsung 990 PRO 2TB | 76,800円 (2026年5月) |
86,575円 | +27% |
| Crucial P3 Plus 1TB | 10,182円 (2025年10月) |
在庫切れ | — |
| WD BLACK SN850X 2TB | 81,880円 (2026年5月) |
在庫切れ | — |
注目してほしいのは値上がり幅だけではありません。定番モデルの「在庫切れ」が静かに増えていること。990 PROとSN850Xの比較はこちらの記事で書きましたが、そのSN850Xが今は買えない状態です。値段の問題以前に、選択肢そのものが消えていきます。
自分のケースで買うべきか知りたい人は、まずこの診断を試してみてください。
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2つの質問に答えるだけで買い時がわかります
Q1. いまのストレージの状況は?
今が買い時かどうかの判断基準3つ
基準1:残り容量が2割を切っているなら今買う
- 残り2割以下は速度が落ちる
- 空き不足は寿命の消耗も早い
- 我慢するデメリットの方が大きい
SSDは空き容量が減ると書き込み速度が落ち、同じセルに書き込みが集中して寿命の消耗も早まります。パンパンのSSDを使い続けること自体が損なので、残り2割を切っているなら相場を眺めている場合ではありません。
基準2:「待てば下がる」は今回は通用しない
過去のSSD相場は2年周期くらいで上下していたので、「高い時期は待つ」が定石でした。ただ今回は供給側の構造問題です。新工場の稼働が2027年、価格への反映はその後。仮に予測より早く落ち着いても、底値水準まで戻る根拠は今のところありません。必要になったタイミングが買い時、と割り切る相場です。
基準3:直近1ヶ月の値動きで緊急度をはかる
990 PRO 2TBは1ヶ月で+27%動きました。欲しいモデルを1〜2週間ウォッチして、週+5%を超えるペースなら先送りしないのが目安です。逆にほぼ横ばいのモデルなら、セールのタイミングまで引きつける余地があります。
値上がり中でも買う価値があるSSD4選
2026年6月10日時点で在庫があり、GB単価や用途のバランスが取れているモデルを4つに絞りました。価格は今後も動くので、リンク先の現在価格を必ず確認してください。
| モデル | 容量 | 読込速度 | 実売価格 | GB単価 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|
| KIOXIA 1TB | 1TB | 約5,000MB/s | 25,280円 | 25.3円/GB | コスパ・国内ブランド重視 |
| WD BLACK SN770 1TB | 1TB | 5,150MB/s | 42,300円 | 42.8円/GB | ゲーミング定番 |
| Hanye 2TB | 2TB | Gen4×4対応 | 47,980円 | 23.0円/GB | 大容量コスパ・PS5 |
| Samsung 990 PRO 2TB | 2TB | 7,450MB/s | 86,575円 | 49.0円/GB | ハイエンド・動画編集 |
KIOXIA 1TB NVMe——GB単価25円の国内ブランド定番
「とにかく予算を抑えて容量を増やしたい」なら、今の相場ではこれが現実解です。旧東芝メモリのキオクシア製で、Gen4対応・国内サポートあり。当サイトの記録では2025年10月に10,880円だったので2倍以上に上がってはいるものの、それでも1TBクラスでGB単価25円は現在の最安級です。Amazonレビューでも「この相場なら妥当」という空気感が目立ちます。
WD BLACK SN770 1TB——ゲームの読み込み重視ならこれ
読込5,150MB/sのゲーミング定番モデル。DRAMキャッシュレス構成ですが、ゲームのロードや日常使いでは上位モデルとの体感差はほぼ出ません。ゲーミングPC向け外付けSSDの記事でも書きましたが、WDはゲーム用途での安定した実績が強み。内蔵を増やすか外付けで逃がすか迷っている人は、まず内蔵のこれからが王道です。
Hanye 2TB——GB単価23円・ヒートシンク付きでPS5にも
2TBで47,980円、GB単価23円は今回の4本で最安です。中華系新興ブランドなので「聞いたことがないメーカーは不安」という人には正直向きません。一方でヒートシンク標準装備でPS5の増設要件を満たし、コスパは圧倒的。大手の2TB(990 PROで約98,000円)と半額以下の差を、ブランドの安心感とどう天秤にかけるかです。発熱が気になる人はSSDのサーマルスロットリング対策の記事も合わせてどうぞ。
Samsung 990 PRO 2TB——性能で選ぶならやはり別格
読込7,450MB/sのGen4最上位クラス。動画編集の素材置き場や、ロード時間を1秒でも削りたい本気ゲーミングなら投資価値があります。1ヶ月で+27%という値動きが示す通り、ハイエンドほど高騰が激しいのが現状。「いつか990 PROを」と思っていた人にとっては、皮肉ですが今が一番安い日かもしれません。詳しい性能比較は990 PRO vs SN850Xの記事で書いています。
今買った方がいい人・待った方がいい人
■ 今買った方がいい人
- SSDの残り容量が2割を切っている
- PS5やゲーミングPCの容量不足で消す→入れるを繰り返している
- 動画編集などで常に容量に追われている
- 新規でPCを組む予定が3ヶ月以内にある
■ 待った方がいい人
- 今の空き容量に不満がない
- 2027年まで現構成で困る予定がない
- 用途的に500GBで足りている
■ 予算が厳しい時の代替案3つ
- 外付けHDDにデータを退避する——HDDも値上がり中ですが、容量単価はまだSSDの数分の一です。詳しくは外付けHDD値上がりの記事へ
- 不要データの削除・クラウド退避で延命する——ゲームの録画データと使っていないゲーム本体が容量食いの二大巨頭です
- 余ったM.2を外付け化する——換装で余った旧SSDはNVMe SSDケースに入れれば高速外付けとして使い回せます
なお中古SSDは総書き込み量がわからず保証もないため、相場が高いからといって手を出すのはおすすめしません。
新工場が本格稼働する2027年後半が最初の目安です。米TrendForceは2028年まで上昇が続く可能性も指摘しており、数ヶ月待ちで下がる局面ではありません。
セールとの付き合い方も整理しておきます。
プライムデー等で5〜10%引きは期待できます。ただ相場自体が月数%上がる局面では待ち負けすることも。セールまで2週間以内なら待つ、それ以上先なら今買うが目安です。
「そもそもSSDじゃなくてもいいのでは?」という疑問にも答えておきます。
写真や動画の保管庫ならありです。ただしOS・ゲーム用には速度がまったく足りません。外付けHDDも値上がり中なので、保管はHDD・作業はSSDと用途を切り分けるのが現実的です。
まとめ:SSDの値上がりとの付き合い方
- 値下がりは早くて2027年後半。「待てば安い」は通用しない
- 残り容量2割以下なら相場に関係なく今買う
- 週+5%超の値動きは先送りNGのサイン
- 在庫切れで選択肢自体が消えていくことも織り込む
4モデルの中で迷ったら、GB単価25円のKIOXIA 1TBがいちばん潰しが利きます。
▶ 次に読む記事:外付けHDDはなぜ値上がりしている?理由と今が買い時なおすすめ16選 / DDR5メモリの値上がりはいつまで続く? / M.2 NVMe SSDの選び方とおすすめ
出典:PC Watch「メモリ価格が2.8倍に爆上げ。SSDも合わせて高騰中」/米TrendForce市場予測(DRAM・NAND価格動向)/当サイトのAmazon実売価格記録(2025年10月〜2026年6月)
最終更新日:2026年6月10日
※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格は変動するため、必ずリンク先の現在価格をご確認ください。
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