RTX 5090を買ったのに電源が追いつかず、ゲーム中に強制シャットダウン――これは笑えない実話だ。RTX 5090のTDPは575Wで、CPUや周辺機器を合わせるとシステム全体で900W超えになることも珍しくない。この記事ではRTX 5090/5080が本当に必要とする電源容量と、失敗しないPSU選びを具体的に解説する。

RTX 5090・5080が必要とする電源容量の正解

NVIDIAが公式に示すシステム電力要件を整理した。

GPU GPU TDP NVIDIA推奨PSU 実用推奨
RTX 5090 575W 1000W 1200W以上
RTX 5080 360W 850W 1000W推奨
RTX 5070 Ti 300W 750W 850W推奨

NVIDIAの「推奨」はあくまで最低ラインだ。高TDPのCPU(Core Ultra 9 285K、PL1 250W)と組み合わせるとGPU+CPU だけで825Wを超える。ここにストレージ・ファン・メモリを加えると900Wを余裕で突破する。

NVIDIAが1000W推奨なのに1200Wが必要な理由は?

電源の最大出力は「ピーク時」に100%を超えないよう、80%運用が推奨される。1000W電源を80%運用すると実効800Wしか使えない。RTX 5090+高TDP CPUだと常に800Wを超えるため、1200Wが安全域になる。

失敗しない電源選び4つのチェックポイント

  • ① ATX 3.1 / PCIe 5.1対応:12V-2×6コネクタが標準装備か確認。変換アダプタは発熱・接触不良リスクあり
  • ② 80PLUS Gold以上:Gold未満は高負荷時の変換効率が悪く発熱が増す。Platinumなら電気代も有利
  • ③ フルモジュラー設計:不要なケーブルを省けるためエアフローが改善する。RTX 5090構成はケーブル本数が多いので必須級
  • ④ 10年保証:5年保証と10年保証で実質コストが変わる。Corsair HX・Seasonicプライムは10年保証あり
初心者
初心者
既存の850W電源のままRTX 5090を使うのはダメですか?
やめた方がいい。フル負荷時に電源がシャットダウンするし、最悪の場合は電源ユニット自体が壊れることもある。RTX 5090を活かしたいなら1200W以上は必須だと思ってほしい。既存の850W電源おすすめ記事も参考にしつつ、RTX5090なら一段上を選んで。

おすすめ電源4選【RTX 5090/5080対応】

⚡ 必要電源容量チェッカー
GPU・CPUを選ぶと推奨W数を表示します
商品名 容量 規格 価格 おすすめ用途
NZXT C1200 Gold v2 1200W Gold / ATX3.1 ¥27,471 RTX5080 コスパ重視
Corsair HX1200i 2025 1200W Platinum / ATX3.1 ¥40,182 RTX5090 定番・iCUE対応
be quiet! Dark Power 13 1000W 1000W Titanium / ATX3.0 ¥47,131 RTX5080 静音最優先
MSI MEG Ai1300P PCIE5 1300W Platinum / ATX3.0 ¥49,475 RTX5090 余裕を持ちたい

NZXT C1200 Gold v2

  • 容量:1200W / 規格:ATX 3.1 / PCIe 5.1 / 12V-2×6コネクタ標準
  • 認証:80PLUS Gold / フルモジュラー / 国産105℃コンデンサ
  • 保証:10年 / ファンレスモード搭載(低負荷時は無音)

RTX 5080構成のコスパ最強モデル。¥27,471でATX 3.1・12V-2×6・フルモジュラーがすべて揃う。RTX 5090でも問題なく動作するが、i9-14900K級の高TDP CPUと組み合わせる場合は余裕率が少なくなる点だけ注意。

Corsair HX1200i 2025

  • 容量:1200W / 規格:ATX 3.1 / PCIe 5.1対応 / 12V-2×6コネクタ×2本付属
  • 認証:80PLUS Platinum / フルモジュラー / iCUEモニタリング対応
  • 保証:10年 / 国内正規代理店品

RTX 5090のリファレンスで最も選ばれているモデル。12V-2×6コネクタが2本付属しているのでRTX 5090の直挿し接続に対応しており、変換アダプタ不要。iCUEで電力消費のリアルタイムモニタリングができるため、自作erに安心感がある。

be quiet! Dark Power 13 1000W

  • 容量:1000W / 規格:ATX 3.0 / PCIe 5.0対応
  • 認証:80PLUS Titanium(最高効率) / フルモジュラー / セミファンレス
  • 保証:10年 / ファンノイズ最小クラス

静音性最優先のRTX 5080構成に最適。Titanium認証で変換効率が最高クラスのため、電気代の長期コストが最も安い。RTX 5090との組み合わせは1000Wギリギリになるため、RTX 5080か5070 Ti専用機として使うのがベター。静音電源の詳細比較も参考にしてほしい。

MSI MEG Ai1300P PCIE5

  • 容量:1300W / 規格:ATX 3.0 / PCIe 5.0対応
  • 認証:80PLUS Platinum / フルモジュラー / 国産105℃コンデンサ
  • 保証:10年 / AIモニタリング機能付き

RTX 5090+ハイエンドCPUで余裕率を確保したい場合の最適解。1300Wあればi9-14900K+RTX 5090のフル負荷でも80%運用が保てる。AIモニタリング機能でシステム全体の消費電力を把握できるため、オーバークロック環境にも向いている。

よくある電源トラブルと対策

初心者
初心者
RTX 5090を入れたらゲーム中に突然PCが落ちるようになった
電源不足のサインだ。まず電源のW数と実際の消費電力を確認。HWiNFO64で「System Power Consumption」を見ると現在何Wを使っているかわかる。電源容量の80%を超えていたら即交換を検討して。
  • 症状①:高負荷時に突然シャットダウン → 電源容量不足。HWiNFOで消費電力を確認し、余裕率20%を確保できる容量に交換
  • 症状②:電源ファンが常時うるさい → セミファンレス機能付きモデル(be quiet! Dark Power 13等)への交換。または電源設定でパフォーマンスモードをオフに
  • 症状③:12V-2×6コネクタが短くて届かない → 延長ケーブルを使うより、フルモジュラー電源の延長ケーブル対応モデルを選ぶ方が安全
RTX 5090の12V-2×6コネクタは変換アダプタを使っていい?

基本的には非推奨。変換アダプタは接触抵抗が増し発熱の原因になる。RTX 5090を使うなら12V-2×6コネクタが標準搭載のATX 3.1電源を選ぶべきだ。HX1200i 2025やNZXT C1200 Gold v2は12V-2×6が最初から付属している。

まとめ

  • RTX 5090は「1200W以上」が安全域。NVIDIAの1000W推奨は最低ラインに過ぎない
  • RTX 5080は1000Wで十分だが、高TDP CPUと組み合わせる場合は1200Wの方が余裕がある
  • ATX 3.1 / PCIe 5.1 / 12V-2×6コネクタ標準搭載を必ず確認する
  • コスパ最強はNZXT C1200 Gold v2(¥27,471)、RTX 5090定番はCorsair HX1200i 2025
  • 静音重視ならbe quiet! Dark Power 13 1000W(Titanium)一択

電源選びと合わせてCPUクーラーも重要だ。ハイエンド構成ならデュアルタワー空冷クーラー8選か簡易水冷を検討してほしい。PCIe 5.0 SSDを搭載するならPCIe 5.0 NVMe SSDおすすめ7選も参考になる。また電源750Wおすすめ記事や1000W電源おすすめ記事も予算別に比較しているので、あわせてチェックしてほしい。

次に読む記事:RTX 5080向け850W電源おすすめ10選 / デュアルタワー空冷クーラー8選

【2026年9月追記】5080に必要な電源を、ケーブルの本数から考える

ワット数だけ見て買うと、届いてから補助電源が足りないことに気づきます。容量と同時に見る場所をまとめました。

  • 容量と本数は別の話
  • 12V-2x6の有無を確認
  • 変換ケーブルは本数を食う

電源を選ぶ時に多い疑問

RTX 5080には何Wの電源が必要ですか?

メーカーの推奨は850Wで、余裕を見るなら1000Wクラスが安心です。ただし必要なのは容量だけではありません。RTX 50シリーズは12V-2x6という新しい形のコネクタを使うため、電源側にそのケーブルが付いているかを必ず確認してください。付いていない場合はグラフィックボード同梱の変換ケーブルを使うことになり、8ピンを2〜3本消費します。

ATX 3.1対応の電源でないとダメですか?

必須ではありませんが、あると安心です。ATX 3.0以降は一瞬だけ電力が跳ね上がる動きに耐える設計になっており、RTX 40・50シリーズではこの跳ね上がりが大きくなります。古い電源で組むと、負荷がかかった瞬間だけ電源が落ちることがあります。

12V-2x6の変換アダプタを使っても大丈夫ですか?

グラフィックボードに同梱されている純正の変換ケーブルなら問題ありません。ただし変換すると8ピンのコネクタを複数使うので、電源側のPCIeケーブルの本数に余裕が必要です。市販の安価な変換品や延長品は発熱の報告があるため、同梱品を使ってください。

今使っている電源をそのまま流用できますか?

容量とコネクタの両方が足りていれば流用できます。判断の順番は、①合計の消費電力が電源容量の7割以内に収まるか、②PCIe補助電源のケーブルが必要な本数あるか、③電源の使用年数が5年を超えていないか、の3つです。どれか1つでも引っかかるなら買い替えをおすすめします。

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