RTX 4070 Superと5060 Ti 16GBを全項目で比べたら意外な結論だった
同じ7〜8万円の価格帯にぶつかるRTX 4070 SuperとRTX 5060 Ti 16GB。旧世代Ada Lovelaceと新世代Blackwell、スペック表だけ見ると5060Tiが上に映るが、実ゲームでは意外な結果が出る。この記事では5項目を全比較し、どちらを買うべきか結論を出す。
RTX 4070 Super vs RTX 5060 Ti 16GB スペック比較
| 項目 | RTX 4070 Super | RTX 5060 Ti 16GB |
|---|---|---|
| 価格 | ¥68,000〜89,000 | ¥79,800〜85,000 |
| アーキテクチャ | Ada Lovelace | Blackwell |
| VRAM | 12GB GDDR6X | 16GB GDDR7 |
| バス幅 | 192bit | 128bit |
| 帯域幅 | 504GB/s | 448GB/s |
| ラスタライズ性能 | 上 | やや下 |
| レイトレ性能 | 同等 | やや上 |
| DLSS | 3.5 | 4.0+MFG |
| TDP | 220W | 150W |
| 補助電源 | 8pin×1 | 8pin×1 |
5項目で徹底比較
①ラスタライズ性能
- 4070SはCUDAコア数が多くラスタライズ性能で5〜10%リード
- FHD・WQHD環境では4070Sの方がフレームレートが安定する
- ドライバ最適化の蓄積も4070Sの方が進んでいる
旧世代とはいえ4070SはCUDAコア数で5060Ti 16GBを上回り、ラスタライズ性能は5〜10%高い。発売からの期間が長い分ドライバ最適化も充実しており、現時点の実ゲームFPSでは4070Sが一歩リードしている。ただし差は5〜10%で体感しづらいレベルだ。
②レイトレ・DLSS性能
- 5060Ti 16GBはBlackwell世代の新RTコアでレイトレ性能が向上
- DLSS 4.0のマルチフレーム生成(MFG)に対応し実質FPSが大幅アップ
- 今後のAAAタイトルではDLSS4対応が増え5060Tiの優位性が広がる
5060Ti 16GBはDLSS 4.0のマルチフレーム生成に対応しており、対応タイトルでは実質FPSが大幅に跳ね上がる。レイトレ性能もBlackwell世代の新RTコアで4070Sを上回る。これから増えるDLSS4対応タイトルを考えると、レイトレ重視なら5060Ti一択だ。
③VRAM容量
- 5060Ti 16GBは16GB GDDR7で4070Sの12GB GDDR6Xを圧倒
- 4KテクスチャMODや最新AAAタイトルでは12GBだとVRAM不足が発生
- 将来の大型タイトルでは16GBが標準になりつつある
ここが一番大きな差だ。16GB vs 12GBは将来性で圧倒的な差になる。すでに『Alan Wake 2』や『The Last of Us Part I』の最高設定では12GBを超えるVRAMを要求する場面がある。4Kゲーミングやテクスチャ MODを使うなら5060Ti 16GBが安心だ。
④消費電力・発熱
- 5060Ti 16GBのTDPは150Wで4070Sの220Wより70W低い
- 電気代換算で年間約3,000〜4,000円の差が出る(1日6時間使用)
- 冷却コストも5060Tiの方が低く、小型ケースでも運用しやすい
TDP 150W vs 220Wは70Wの差。電気代だけでなく、冷却ファンの回転数にも影響する。5060Ti 16GBなら小型ケースでも余裕を持って冷却でき、ファン騒音も抑えられる。省電力を重視するなら5060Tiが圧倒的に有利だ。
⑤コスパの結論
- ラスタライズFPS重視→4070Sが5〜10%上でコスパも安定
- レイトレ・DLSS4・将来性→5060Ti 16GBが圧倒的に有利
- 省電力→5060Ti 16GBが70W少なく冷却コストまで差がつく
用途次第というのが結論だ。今この瞬間のラスタライズFPSだけなら4070S、レイトレ・VRAM・省電力・将来性なら5060Ti 16GBが正解。ただし4070Sは旧世代として値下がりが進む可能性もあり、セール時のコスパは見逃せない。
どっちを選ぶべきか
おすすめモデル5選
Palit RTX 4070 SUPER Dual 12GB
- 4070S最安クラスの約68,000円でコスパ最強
- デュアルファン冷却で静音性と冷却力を両立
- 2スロット厚で小型ケースにも収まりやすい設計
4070Sを最安で手に入れたいならPalit Dual一択。性能はどのメーカーも同じGPUなので変わらない。余った予算をSSDやメモリに回す方が賢い。
ASUS Dual RTX 4070 SUPER OC 12GB
- Axial-techファンで冷却性能と静音性が高い
- OC版でブーストクロックが標準よりやや高い
- ASUSの安心サポートと3年保証
冷却と信頼性を重視するならASUS Dual。Axial-techファンは低回転でも風量を稼げるため、高負荷時の静音性に優れる。約72,000円で4,000円の上乗せは冷却性能と保証で元が取れる。
玄人志向 RTX 4070 SUPER 12GB
- 3連ファンの大型クーラーでTDP 220Wも余裕で冷却
- 国内サポート対応で初めての自作でも安心
- 価格は約89,000円で4070Sとしてはやや高め
予算に余裕があり冷却に万全を期したいなら玄人志向の3連ファンモデル。冷却力は文句なしだが、長さがあるのでケースのGPUクリアランスは要確認。
玄人志向 RTX 5060 Ti 16GB OC
- Blackwell世代+VRAM 16GB GDDR7の新世代GPU
- TDP 150Wで省電力性能が4070Sより圧倒的に優れる
- DLSS 4.0マルチフレーム生成で対応タイトルのFPSが激増
新世代の本命モデル。VRAM 16GBと省電力性能は4070Sにない強みで、今から買うならこれが最も将来性が高い。約79,800円でコスパも悪くない。
MSI RTX 4060 Ti GAMING X 8G
- FHD特化なら十分な性能で約55,000円と2万円以上安い
- GAMING Xの冷却は優秀でファン停止機能つき
- VRAM 8GBなので4K・高解像度MODには不向き
FHDで遊ぶゲームが中心なら4060Tiで十分。差額2万円をモニターやSSDに回す方が総合的な体験は上がる。ただしVRAM 8GBなので将来性には限界がある。
選ぶ前の注意点
- 電源容量の確認——4070Sは推奨650W、5060Ti 16GBは推奨550W。現在の電源が足りているか必ずチェック
- ケースのGPU長クリアランス——特に3連ファンモデルは300mm超になるため、ミドルタワーでもギリギリの場合がある
- 旧世代の値下がりを待つ選択肢——5060Ti発売で4070Sはセール価格になりやすい。急がないなら値下がりを待つのもあり
FHDならラスタライズ性能が高い4070Sがおすすめです。16GB VRAMはFHDではオーバースペックで、実FPSは4070Sの方が5〜10%高い。ただし省電力と将来性を重視するなら5060Ti 16GBも十分ありです。
DLSS 4.0のマルチフレーム生成(MFG)対応タイトルでは、実質FPSが2〜3倍になるケースがあります。ただし2026年4月時点で対応タイトルはまだ限定的。今後対応タイトルが増えるほど5060Tiの価値は高まります。
十分大丈夫です。ラスタライズ性能は5060Tiより上で、ドライバの成熟度も高い。ただし5060Ti 16GBの発売で値下がりが見込まれるため、セール時を狙うとさらにお得です。
まとめ
- ラスタライズ性能は4070Sが5〜10%上——FHD・WQHDでの実FPSで有利
- VRAM・レイトレ・省電力では5060Ti 16GBが圧倒的——将来性で大差
- 今のFPSを取るか将来性を取るかで選べば後悔しない
同価格帯のGPU対決は「旧世代の安定と実績」vs「新世代の将来性と省電力」という構図だ。どちらも7〜8万円で手に入る優秀なGPUだが、迷ったら今後2〜3年を見据えてVRAM 16GBの5060Ti 16GBを選ぶのが賢い。
▶ 次に読む記事:グラフィックボードおすすめ2026年版 / RTX 5060Ti 8GBのVRAM問題を解説


