Thermalright Phantom Spirit 120 EVO(8,474円・7ヒートパイプ)とPeerless Assassin 120 SE(4,825円・6ヒートパイプ)は、Thermalrightブランド内で兄弟関係にある空冷CPUクーラー3,649円差の中身は「ヒートパイプ1本」「TL-K12 PWMファン」「TDP対応力20W」に集約されます。9800X3D・9950X3DなどハイエンドCPUを冷やせるのはどちらか整理します。

本記事では実機ベンチマークと価格.com・自作.comの評価を元に、Phantom Spirit EVO vs PA 120 SEの違いと、空冷CPUクーラー7商品を整理しました。9800X3D対応CPUクーラー7選と合わせて読むと選択肢が広がります。

初心者
初心者
Phantom Spirit EVOとPA 120 SEで迷ってます。3,649円差で何が違いますか?
ヒートパイプ7本vs6本でTDP対応力が違う。9800X3D・9950X3DならEVO、7600X・7700XクラスならPA 120 SEで十分。

どちらを選ぶか

選び分けの基準はCPUのTDP。Phantom Spirit EVO(7ヒートパイプ)はRyzen 7 9800X3D(120W・95℃壁)まで対応、PA 120 SE(6ヒートパイプ)は7700X・9700X(105W)クラスが最適。価格差3,649円は「ヒートパイプ1本」「TL-K12 PWMファン」「より高い静圧」の総合的な冷却力差で、将来CPU換装する可能性」「OC運用したい」希望ならEVOへの投資価値あり

Thermalrightブランドは価格.com 4.5点前後と高評価。ハイエンドCPU対応」「9800X3D・9950X3Dの95℃壁攻略」希望ならEVO、「ミドルレンジCPUで予算を抑える」希望ならPAという分け方が明確です。さらに空冷最強格を求めるならNoctua NH-D15 G2(29,960円)も視野に入ります。

具体的にどこが違うか

ヒートパイプ本数:7本対6本

  • EVO: 7ヒートパイプ
  • PA 120 SE: 6ヒートパイプ
  • 冷却面積に直接影響

EVO 7本対 PA 120 SE 6本ヒートパイプ1本の差は約15%の熱輸送量差に相当します。9800X3D(120W)の95℃壁攻略には7本必要、7700X・9700X(105W)なら6本で対応可能。価格差3,649円分はこのTDP上限の差です。

PA 120 SEで9800X3Dを冷やすと、高負荷時に95℃に達してサーマルスロットリング発生EVOなら同じ条件で88-92℃に抑えられる(Tom’s Hardware等のベンチマーク)。「9800X3Dの性能を100%引き出す」希望ならEVOが安全圏。

付属ファン:TL-K12 PWM対TL-C12C PWM

  • EVO: TL-K12 PWM 2150RPM
  • PA 120 SE: TL-C12C PWM 1850RPM
  • 静圧と回転数に差

EVOのTL-K12 PWMは2150RPM・最大静圧2.42mmH2O、PA 120 SEのTL-C12C PWMは1850RPM・2.04mmH2O。回転数差300RPMがそのまま冷却力差になります。EVOは高負荷時にファン回転数を上げて対応できる

最大回転数時の騒音もEVO(27.6dBA)の方がPA 120 SE(25.6dBA)より2dBA大きい静音優先で性能ほどほどならPA、冷却最優先で静音は妥協してもEVOという選択軸。両方ともS-FDBベアリングで耐久性は同等。

ベースプレート設計:AGHP 4.0対標準AGHP

  • EVO: AGHP 4.0 技術
  • PA 120 SE: AGHP 標準
  • 横置きでの差

EVOはAGHP 4.0(Anti Gravity Heat Pipe)技術搭載で、ヒートパイプ内部の作動液が向きに関係なく効率循環ケースを横置きする場合でも冷却性能が落ちない。PA 120 SEは標準AGHP技術で原則縦置き想定。

Mini-ITXケースの横置きや特殊配置ではAGHP 4.0の恩恵が出る通常のミドルタワー縦置きならPA 120 SEで十分。Lian Li Q58等のSFXケース・Cooler Master NR200等ならEVOが安心。

対応TDP:250W対230W

  • EVO: 最大TDP 250W
  • PA 120 SE: 最大TDP 230W
  • 20W差が大きい

EVO最大TDP 250W、PA 120 SE 最大TDP 230W9800X3D(120W)・9950X3D(170W)はTDP表記より瞬間最大消費電力が高いので、PA 120 SEだと余裕がありません。EVOの250W対応は安全マージン込み。

Intel Core i7-14700K(253W)・Core Ultra 9 285K(250W)など高TDP CPUにもEVO対応PA 120 SEは7600X(105W)・7700X(105W)・9700X(120W)クラスが守備範囲。将来Ryzen 9・Core i9にアップグレードするならEVOが現実解。

価格差3,649円

  • EVO: 約8,474円
  • PA 120 SE: 約4,825円
  • 差額3,649円

実勢価格はEVO 8,474円・PA 120 SE 4,825円(2026年5月時点)。価格差3,649円分は「9800X3D・9950X3D対応」「TL-K12 PWMファン」「AGHP 4.0」「20W TDP余裕」の総合。Thermalrightブランドのコスパ評価が高く、両モデルとも5,000-10,000円台では最強級。

差額分でCPUクーラー以外の予算(メモリ・SSD等)を強化する選択も有効「9800X3D・9950X3D未使用」「将来も換装予定なし」希望ならPA 120 SEで予算節約が現実的

用途別の判定

❄ 空冷クーラー診断

CPUと予算で判定

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Q1. 使うCPUは?

空冷CPUクーラー7商品

Thermalright・Noctua・サイズの主要ブランドから、2,990円から29,960円まで価格帯別の7商品。9800X3D対応・ミドルレンジ・国産・空冷最強までの選択肢です。

順位商品名ヒートパイプTDP対応価格
1Phantom Spirit 120 EVO7本250W¥8,474
2Peerless Assassin 120 SE6本230W¥4,825
3Noctua NH-D15 G28本270W+¥29,960
4Noctua NH-D156本250W¥16,227
5サイズ 虎徹 MARK34本135W¥2,990
6サイズ MUGEN6 BLACK EDITION6本200W+¥5,327
7Thermalright Frost Spirit 140 BLACK V34本(8mm太径)240W¥7,199

1. Thermalright Phantom Spirit 120 EVO(8,474円・7本)

  • 7ヒートパイプ
  • TL-K12 PWM 2150RPM
  • AGHP 4.0技術

Thermalright空冷の上位モデル7ヒートパイプ・TL-K12 PWM 2150RPM・AGHP 4.0技術で最大TDP 250W対応。Ryzen 7 9800X3D(120W・95℃壁)・Core i7-14700K・Core Ultra 9 285K等のハイエンドCPUを空冷で受け止められる現実解。価格.com 4.5点・自作.comでも高評価。「水冷の故障リスク嫌」「空冷完結派」希望なら最適。8,474円で250W対応は他社では難しい価格帯です。

2. Thermalright Peerless Assassin 120 SE(4,825円・6本)

  • 6ヒートパイプ
  • TL-C12C PWM 1850RPM
  • 最大TDP 230W

「5,000円以下空冷の王者」6ヒートパイプ・TL-C12C PWM 1850RPM・最大TDP 230Wでミドルレンジ CPU完全対応。7600X・7700X・9700X等のTDP 105W前後CPUなら過剰な冷却力。価格.com 4.6点と高評価。「予算抑えめでThermalright品質」希望ならコスパ最強。将来9800X3D換装するならEVOにアップグレードが必要ですが、当面のミドルレンジ用途なら最強コスパ。

3. Noctua NH-D15 G2(29,960円・8本)

  • 8ヒートパイプ
  • NF-A14x25r G2ファン
  • 空冷最強格

Noctuaのフラッグシップ、初代NH-D15の次世代モデル8ヒートパイプ・表面積20%増加・新型NF-A14x25r G2ファン。9950X3D(170W)・Core Ultra 9 285K(250W)等の超高TDP CPUに空冷で挑む唯一のクラス。AMD AM5には offset mounting・NM-ISW1ワッシャー付属でCPU warping防止対応。29,960円と高価ですが、空冷で水冷並みを目指すユーザーへの究極解。Noctua 6年保証で長期使用安心。

4. Noctua NH-D15(16,227円・6本)

  • 6ヒートパイプ
  • NF-A15 PWM 140mm
  • 定番ロングセラー

Noctua NH-D15は10年以上売れ続けるロングセラー空冷140mmファン・6ヒートパイプ・最大TDP 250W対応。NH-D15 G2の半額(16,227円)でNoctua品質を体験できる。価格.com・自作.com・PCWatch等で評価多数の定番品。「NH-D15 G2は予算オーバー」「Noctua品質欲しい」希望ならこれ。Noctua茶色ファンが好みでない場合はchromax.black版も別売。

5. サイズ 虎徹 MARK3(2,990円・4本)

  • 4ヒートパイプ
  • サイドフロー
  • 日本ブランド

国産サイズの定番空冷12cmサイドフロー型・4ヒートパイプ・シングルタワーで2,990円。価格.com 2023年度ゴールドアワード受賞。Intel LGA1700/1200/115x・AMD AM5/AM4対応。「とりあえず空冷導入」「コスパ最優先」「日本メーカー品質安心」希望ならこれ。TDP 135W対応で7600X・i5-14400・i7-14700等のミドルレンジに対応。9800X3Dには容量不足なので別商品推奨。

6. サイズ MUGEN6 BLACK EDITION(5,327円・6本)

  • 6ヒートパイプ
  • デュアルファン
  • オールブラック

日本ブランドサイズの中堅モデル6mm径ヒートパイプ6本・デュアルファン・オールブラック仕上げ。価格5,327円とPA 120 SE(4,825円)に対抗する競合製品で、「日本メーカーの安心感が欲しい」「黒色統一PC組みたい」希望なら有力。サイズ20年以上のCPUクーラー設計実績で日本のPC環境テストも豊富。AKIBA PC Hotlineレビューで「ミドルレンジ最新CPUもしっかり冷却」と評価。

7. Thermalright Frost Spirit 140 BLACK V3(7,199円・4本太径)

  • 4本・8mm径ヒートパイプ
  • 120mm+140mmファン
  • デュアルタワー

Thermalrightの140mmファンモデル8mm径ヒートパイプ4本(太径化で熱輸送力強化)・120mmと140mmのファン2基140mmファンは120mmより低回転で同じ風量を出せるため静音性で有利。Frost Spirit 140 V3はAMD AM5/AM4・Intel LGA1851/1700対応で、PC内静音性を重視するユーザーに人気。Phantom Spirit 120 EVOより1,275円安く140mmファンが手に入ります。

よくある質問

Phantom Spirit EVOとPA 120 SEどっちが冷える?

Phantom Spirit EVOが約15%冷却性能高い。7ヒートパイプvs6ヒートパイプ・TL-K12 PWM 2150RPM vs TL-C12C 1850RPM・250W TDP vs 230W TDPで差が出る。Ryzen 7 9800X3D(120W・95℃壁)ならEVO必須、7700X・9700X(105W)クラスならPA 120 SEで十分。価格差3,649円分の冷却力差。

9800X3DにPA 120 SEで足りる?

ぎりぎり足りない場面がある。9800X3DはTDP 120Wだが95℃で動作する仕様のため、PA 120 SEだと高負荷時にサーマルスロットリング発生のリスク。Phantom Spirit EVOなら88-92℃で抑えられ性能を引き出せる。「ゲーム軽め用途」ならPAでも動くが、「9800X3Dの性能を100%引き出す」ならEVO推奨。

Noctua NH-D15 G2は本当に必要?

9950X3D・Core Ultra 9 285Kクラスを空冷で運用するなら必要。それ以下のCPUなら過剰スペック。29,960円という価格はPhantom Spirit EVO(8,474円)の3.5倍なので、コスパなら圧倒的にEVO。「Noctuaブランドが欲しい」「8ヒートパイプ・新世代ファンの最新技術試したい」希望ならG2投資価値あり。NH-D15(16,227円)の倍近い価格に注意。

国産メーカーの空冷ある?

サイズ(日本のCPUクーラーメーカー)が国産。虎徹 MARK3(2,990円)・MUGEN6 BLACK EDITION(5,327円)が代表。「日本メーカーで安心」「サイズの実績」希望ならサイズ製品が選択肢。ただし冷却性能差で言うとThermalright・Noctua等の海外勢の方が上位機種では強い場面が多い。

空冷と水冷どっちが安心?

用途次第。空冷は「故障リスク低・メンテ不要」、水冷は「冷却性能高・OC余裕」。9700X・9800X3D空冷で運用するならPhantom Spirit EVOで十分、9950X3D・Core Ultra 9 285K以上なら水冷推奨。「水漏れ怖い」「メンテ嫌」希望なら空冷一択。「ハイエンドCPU OC運用」希望なら水冷。

まとめ

  1. 9800X3D・OC運用——Phantom Spirit 120 EVO(8,474円)が現実解
  2. 7700X・9700Xクラス——PA 120 SE(4,825円)でコスパ最強
  3. 空冷最強格——Noctua NH-D15 G2(29,960円)で9950X3D空冷
  4. 5,000円以下——虎徹 MARK3(2,990円)か MUGEN6(5,327円)の国産

Phantom Spirit EVO vs PA 120 SEは「ヒートパイプ1本」「TL-K12 PWMファン」「20W TDP余裕」の差CPUのTDPで決まる比較で、9800X3DならEVO、7700X・9700XクラスならPA 120 SEで十分。本記事の7商品から用途とCPU・予算に合うものを選んでください。9800X3D対応CPUクーラー7選9800X3D vs 9950X3D比較と合わせて読むと、CPU+冷却の全体像が見えます。

※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格・在庫・仕様は変動します。ベンチマーク数値はTom’s Hardware・自作.com等の集計値で、特定環境・ファン回転数設定で変動します。

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