PCケース選びでは、5インチベイの有無と使い方が重要です。結論としては「必要なデバイス数」と「内部パーツとの干渉」を考慮して、最適なミドルタワーを選択すると快適なPC環境を構築できます。ポイントを押さえた選び方を解説します。
【pcケース】ミドルタワー5インチベイの選び方
5 インチベイ数と位置を確認する
- 5インチ搭載数の
- 配置バランス重視
- 光学ドライブ有無
搭載デバイスの数や使い方に合わせて5インチベイ数をチェックすると、後から追加したい機器にも柔軟に対応しやすくなります。さらに搭載位置が前面・上部などどこにあるかを把握することで、配線の取り回しや干渉のリスクを下げられます。
多くのデバイスを追加するなら2つ以上あると便利です。
ただし、実際に使わない場合は1つでも十分です。
利用用途に合わせて必要数を決めましょう。
5 インチベイの着脱方式（レール／ツールレス）を比較する
レール式の場合、ドライブをしっかり固定できて振動対策がしやすいのが特徴です。一方ツールレス式は工具不要で着脱が簡単になり、メンテナンス性が高まります。初心者や頻繁にドライブを付け替える人には、ツールレス式が便利でしょう。
固定の確実性ならレール式が有利です。
簡単さや時短を求めるならツールレス式です。
組み立て回数で決めましょう。
ベイ奥行きと電源・GPUとの干渉をチェックする
- 大きめサイズ確認
- 長尺GPU注意
- 内部ケーブル調整
5インチベイの奥行きが深いと電源ユニットやグラフィックボードとの物理的な干渉が発生する恐れがあります。特にハイエンドGPUを搭載予定の方は、ケース内部の寸法やケーブルルートをしっかり確認し、スペースにゆとりを持たせることが大切です。
フルサイズのドライブや大型GPUを組み合わせると衝突しがちです。
寸法表を確認して、数センチの余裕を確保しておくと安心です。
ケーブルの取り回しも要チェックです。
前面メッシュ or 開閉ドアでエアフローを確保できるモデルを選ぶ
5インチベイ搭載のミドルタワーでも、前面がメッシュになっているモデルなら効率的に外気を取り込めます。開閉ドア付きタイプでは静音性を高めつつも、必要なときだけ風を通せる設計がメリットです。冷却重視か静音重視かで選択すると失敗を防げます。
メッシュ＋フィルターでホコリを抑え、エアフローを稼ぐ方法はあります。
開閉ドア付きなら使い分けも可能です。
導入環境に合わせて検討しましょう。
5 インチベイ周辺のフロント I/O ポート配置を確認する
ヘッドホンやUSBメモリを頻繁に使う場合、フロントI/Oポートの配置や数を確認すると、操作性が向上します。5インチベイがいくつもあるケースだと、ポート位置が上部または前面中央など異なる場合もあるため、使いやすさを基準に選ぶことがおすすめです。
周辺機器が多いなら複数あった方が便利です。
最低でもUSB3.0が2ポートあると安心でしょう。
将来の拡張性も考えて選ぶと役立ちます。
ベイのモジュラー化（取り外し・移設）の可否で将来性を評価する
5インチベイのモジュラー化は、未使用時に取り外してスペースを有効活用するなど拡張性を高めるポイントです。将来的に大型のクーラーや水冷ラジエーターを搭載する可能性がある場合、ベイの移設や取り外しができるか事前に確認しておくと安心です。
工具が少し必要ですが、手順自体は難しくありません。
追加パーツを使う場合は説明書に従うと安心です。
無理せずにゆっくり作業してください。
おすすめの【pcケース】ミドルタワー5インチベイ8選
| ケース（購入リンク） | 価格目安 | 5インチベイ | 対応GPU/ラジエーター | 前面仕様/I/O | 一言メモ |
|---|---|---|---|---|---|
| Cooler Master MasterBox CM694 TG | 約¥18,152 | 2基 | GPU〜410mm / 360mm | フロントメッシュ/USB3.0 | 高拡張・収納力。長期運用の母艦に最適。 |
| Cooler Master MasterBox MB600L V2 | 約¥7,672 | 1基 | GPU〜360mm / 280mm | 静音パネル/USB3.0 | シンプル外観。5″ベイも活かせる良バランス。 |
| ZALMAN T8 | 約¥3,218 | 1基 | GPU〜305mm / 120mm | メッシュ/USB2.0/3.0 | 超低予算の5″付き入門。配線計画は事前確認を。 |
| Thermaltake Versa H26 | 約¥6,545 | 2基 | GPU〜350mm / 240mm | メッシュ＋ドア/USB3.0 | 5″×2＆拡張性。冷却と静音の両取りがしやすい。 |
| Antec P101 Silent | 約¥15,050 | 2基 | GPU〜450mm / 360mm | 静音ドア/USB3.0 | 静音チャンバー構造。光学複数運用に最適。 |
| Cougar MX330 | 約¥24,999 | 1基 | GPU〜350mm / 240mm | 前面メッシュ/USB3.0 | 剛性と使い勝手良好。素直な実用ケース。 |
| SilverStone Precision PS14-E | 約¥36,356 | 1基 | GPU〜350mm / 240mm | 前面メッシュ/USB3.0 | 内部最適化で組みやすい。空冷/水冷の自由度高。 |
| Sharkoon VS4-V | 約¥6,444 | 2基 | GPU〜385mm / 240mm | メッシュ/USB3.0 | 5″×2で拡張派向け。I/Oも扱いやすい配置。 |
Cooler Master MasterBox CM694 TG
Cooler Master
¥18,152 （2025/06/05 09:03時点 | Amazon調べ）
ポチップ
ポチップ
拡張性に優れたメッシュフロントパネルが特徴のモデル。HDD・SSDともに柔軟に取り付けやすく、5インチベイも使い勝手の良い位置に配置されているため、長期にわたって扱いやすいケースです。
Cooler Master MasterBox MB600L V2
Cooler Master
¥7,672 （2025/06/05 09:04時点 | Amazon調べ）
ポチップ
ポチップ
シャドウベイやケーブルマネジメントにも配慮したデザインで、5インチベイも利用可能。前面パネルがシンプルかつクリーンなので、ビジュアルにこだわりたい方にもおすすめの1台です。
ZALMAN T8
ポチップ
ポチップ
通気性の高いメッシュ設計とフロントI/Oポートの使いやすさが魅力。5インチベイは最小限ながら、必要なドライブを設置しやすいレイアウトなので、初めての自作にも向いています。
Thermaltake Versa H26
Thermaltake
¥6,545 （2025/06/05 09:04時点 | Amazon調べ）
ポチップ
ポチップ
メンテナンス性重視の設計で、エアフローを確保しながら5インチベイをしっかり活用できるモデル。グラフィックボードとの干渉が少ない点や、SSDマウントの取り回しの良さもポイントです。
Antec P101 Silent
ポチップ
ポチップ
静音性に優れた設計ながら、前面ドア内に複数の5インチベイを搭載。光学ドライブを複数運用する人や、サウンド関連のドライブを増設したい人にも使いやすい作りが評価されています。
Cougar MX330
ポチップ
ポチップ
ミドルタワーながら十分な拡張スペースを持ち、5インチベイも1基用意。剛性とコスパが両立しており、派手な装飾を好まない方にも使い勝手の良いケースとして支持されています。
SilverStone Precision PS14-E
Silver Stone
¥36,356 （2025/06/05 09:05時点 | Amazon調べ）
ポチップ
ポチップ
コンパクト設計でも内部構造を最適化し、5インチベイ・3.5インチベイを合理的に配列。空冷・水冷とも対応範囲が広く、パーツのレイアウト次第でさまざまな構成に対応可能です。
Sharkoon VS4-V
ポチップ
ポチップ
コストパフォーマンスと拡張性を両立した設計で、5インチベイも2基搭載。フロントI/Oの位置やメンテナンスのしやすさが好評で、初めての自作からサブ機用途まで幅広く活用できます。
設置時の注意点
5 インチデバイスはネジを対角線順に締めて共振を防ぐ
光学ドライブやリムーバブルケースなど、5インチデバイスを取り付ける際は、ネジを対角線の順に少しずつ締めていくと共振を抑えられます。最後にしっかり固定することでガタつきをなくし、振動による騒音を減らせます。
ネジの締め直しや、防振シートを挟む方法があります。
少しの緩みが振動を増幅させることもあるので、慎重に確認しましょう。
光学ドライブ使用時は SATA/電源ケーブルに余裕を持たせて裏配線する
ドライブを追加する場合、ケーブルの取り回しに注意しないと、ケース内部でゴチャついて冷却効率が下がる原因になります。裏配線スペースがあるケースなら、少し長めのケーブルを用意し、ゆとりを持って接続するとメンテナンス性が向上します。
無理に引っ張るとコネクタに負担がかかります。
折れ曲がりも発生しやすく、断線リスクも高まるので要注意です。
少し長めを選ぶのがおすすめです。
前面ベイ周辺の吸気フィルターをこまめに清掃し、埃詰まりを防ぐ
メッシュパネルやドア内部にフィルターが付いている場合、定期的に掃除することで冷却性能の低下を防げます。特に5インチベイ付近は、ドライブスペースに溜まった埃が熱の逃げ道を塞ぐ可能性があるため、早め早めのメンテナンスを心がけましょう。
環境にもよりますが、月1回程度が理想です。
ペットがいる場合や埃が多い部屋なら、もう少し早めのサイクルで清掃してください。
こまめなメンテで快適性が保てます。
記事のまとめ
- 5インチベイの数と位置を把握する
- 着脱方式は用途や頻度で選ぶ
- ベイ奥行きと干渉を見極める
- エアフロー重視ならメッシュやドア付き
- フロントI/Oの配置を確認する
- モジュラー化で拡張性が向上
- ネジ締めは対角線順に行う
- ケーブル配線は裏スペースを活用
5インチベイ付きのミドルタワーは、拡張性と利便性を両立できるメリットがあります。デバイス数や冷却重視か静音重視かなど、自身の用途を明確にしながら最適なケースを見つけましょう。
