LIAN LIの簡易水冷は、パフォーマンスと静音性を両立しやすいのが魅力です。本記事では、対応ソケットやラジエーターサイズのチェックポイントから、ポンプの耐久性や付属ファンの性能、RGB機能までを総合的に解説します。
簡易水冷の選び方

対応ソケット・プラットフォーム

- CPUソケット互換
- マザーボード規格
- プラットフォーム対応
対応ソケットやマザーボード規格が合わないと、せっかく選んだ簡易水冷を十分に活用できません。あらかじめ各製品がサポートしているプラットフォームを確認することで、取り付け時のトラブルを防ぎやすくなります。
対応表を必ず確認し、メーカー公式サイトなどで一致するかをチェックしましょう。事前の確認が安心です。
ラジエーターサイズとケース互換性

ラジエーターは大きさによって冷却性能が変わる一方、ケースに収まらなければ取り付けられません。240mmや360mmなどのサイズが一般的ですが、ケース内部レイアウトやケーブル配置も含めて検討するとミスマッチを避けやすくなります。
ケースメーカーが公開している取り付け対応リストを参考にしてください。寸法を実測するのもおすすめです。
ポンプの耐久性・静音性
- 長時間稼働安定性
- ポンプ騒音低減機構
- 水冷ヘッダ長寿命
ポンプは水冷システムの心臓部なので、耐久性と静音性は選ぶうえで重要なポイントです。長時間稼働させても安定して性能を発揮できるか、運転音が大きくないかを事前にチェックし、快適な環境を保つことが大切です。
駆動部が強化されているモデルを選ぶと安心です。水漏れ保証や耐久テスト結果などを参考に比較しましょう。
付属ファンの性能
付属ファンの回転数や静圧性能は、効率的な熱移動に大きく関わります。特にラジエーターのフィン密度が高い製品ほど、強い静圧を持つファンが適しています。静音性と冷却性能のバランスを見極めることが大切です。
好みの騒音レベルや外観に合わせられます。付属ファンでも十分な場合は交換不要ですが、より個性を出したい方におすすめです。
ソフトウェア制御とRGB機能
最近の簡易水冷は、ソフトウェアでポンプやファンの回転数、RGBライティングなどを制御できます。ケース内の演出を統一する際には、各社の制御ソフト対応状況を確認し、ライティング同期がしやすいモデルを選ぶとビジュアル面でも満足度が高まります。
メーカーサイトでOSバージョンやマザーボード連携機能を確認しましょう。動作保証があると安心です。
保証期間と漏液補償
ポンプやラジエーターなど、水冷システムの主要パーツには一定期間の製品保証が設定されることが多いです。中には万が一の漏液トラブルをカバーするサービスを提供しているメーカーもあるため、トラブル発生時の対応を含めて比較しましょう。
やはり長期保証のあるモデルは安心感があります。使用頻度や環境を考慮しつつ、メーカーサポートもチェックしましょう。
【LIAN LIリアンリー 】パフォーマンスモデル
Galahad II Trinity Performance LL-GA2-360-PERF-BK

高い静圧ファンと強化ポンプ設計を採用し、長時間の安定した冷却性能を実現した簡易水冷モデルです。
Galahad II Trinity Performance LL-GA2-360-PERF-WT

ブラックモデルと同様のパフォーマンスを維持しつつ、ホワイトを基調とした外観でシステムビルドのデザイン性を高められます。
【LIAN LIリアンリー 】LCDディスプレイモデル
HydroShift LCD 360 NO FAN LL-HS-LCD-360-N-BK

ウォーターブロック上部にLCDディスプレイを搭載し、CPU温度やカスタム画像の表示が可能な上位モデルです。
Galahad II LCD 360 LL-GA2-LCD-360-BK

直感的なLCD制御と静音性を両立し、大型ラジエーターによる高い冷却力を備えたオールインワン水冷クーラーです。
【LIAN LIリアンリー 】コストパフォーマンスモデル
Galahad II LITE LL-GA2L-240R-BK

240mmサイズのラジエーターとシンプルなデザインを採用し、必要十分な冷却性能を低コストで手に入れられるモデルです。
Galahad AIO 240 BK1.0

ドレスアップ効果も高いソリッドブラック仕上げで、手軽に水冷を導入したいユーザー向けに設計された定番シリーズです。
【LIAN LIリアンリー 】スタンダードRGBモデル
Galahad II Trinity LL-GA2-360-BK

360mmラジエーターを採用し、RGBライティングによる華やかな演出と優れた冷却性能を兼ね備えています。
Galahad II Trinity SL-INF LL-GA2-360-SLINF-BK

ファンのライティングをよりきらびやかに演出しつつ、効率よく熱を逃がす設計でゲーミングシステムに最適です。
簡易水冷を設置する際の注意点

ラジエーターとポンプ位置関係

ケース内でラジエーターとポンプの位置関係を適切に配置することで、エア噛みや水循環の滞りを防ぎます。ポンプよりラジエーターを高い位置に置くか、チューブが極端に曲がらないよう調整するなど、製品の設計に沿ったレイアウトを心掛けることがポイントです。
できるだけ指定ガイドに沿った取り付けが理想です。ポンプに不要な負荷をかけないためにも位置はシビアに調整しましょう。
マウント圧とグリス塗布の均一性
CPUとの接地面に隙間が生じると熱伝導効率が下がり、温度が十分に下がりません。適正なマウント圧をかけつつ、グリスを均一に塗布することで熱がスムーズに移動しやすくなります。過剰締め込みや偏った塗り方を防ぐと、冷却性能をしっかり引き出せます。
一般的な使用では付属グリスで問題ない場合が多いです。より高品質なグリスに交換すると、さらに熱伝導率が向上する可能性があります。
チューブの曲げ半径と干渉チェック
配管チューブは必要以上に急角度で曲げると、水流の抵抗やチューブ自体へのダメージが増えます。ケース内部のパーツやケーブルに干渉しないかを確認し、曲げ半径に余裕を持たせることが大切です。無理に折り曲げず、スペースを確保して取り付けましょう。
延長や交換などは製品保証の範囲外になる場合があります。ケースとの相性を考慮して、長さが十分なモデルを選ぶと安心です。
まとめ
- 自分のプラットフォームを再確認
- ケース寸法とラジエーターサイズの適合
- ポンプ静音性と信頼性の見極め
- 付属ファンの性能バランス
- ソフトウェア連携の有無
- RGB機能や見た目も重視
- 保証内容と漏液補償の確認
- 配管や設置の物理的な余裕
簡易水冷を導入する際は、互換性と扱いやすさを重視すると失敗を防ぎやすくなります。自分のPC環境と照らし合わせつつ、納得のいくモデルを選んでみてください。