「大型GPUがいつの間にか垂れ下がっていた…」そんなトラブルを一発解決するのがグラフィックボードステーです。本記事では“なぜ必要か”を初心者目線でかみ砕き、コスパ・発光・取り付けやすさで厳選したおすすめ10選まで一気に紹介します。
- グラフィックボードステーの必要性
- 【初心者必見】おすすめのグラフィックボードステー10選
- upHere G195ARGB グラフィックボード サポートステー
- Cooler Master MasterAccessory ARGB GPU Support
- NZXT Puck X GPU Support Vertical Mount Bracket
- DEEPCOOL GH‑01 A‑RGB グラボホルダー
- ASUS ROG Herculx GPU Support Bracket
- EZDIY‑FAB GPU支えブラケット アドレサブルRGB
- Lian Li GB‑002 Graphics Card Anti‑Sag Bracket Black
- Vetroo VGPU01 GPU Support Holder ARGB
- Jonsbo VC‑4 グラフィックカードホルダー 5V ARGB
- Thermaltake TT Gaming PCIe 4.0 Extender + ARGB GPU
- 使用時の注意点
グラフィックボードステーの必要性

重いカードの“たわみ”防止
- 高剛性支柱設計
- ネジ固定強化
- 長期垂れ抑止
RTX 4000番台など1 kg超のカードでは、半年ほどで基板が1〜2 mm下がる例もあります。ステーを追加し荷重を分散すれば、はんだクラックや冷却不足を未然に防げます。
通常は1本で十分ですが、2スロットを超える超長カード(長さ350 mm〜)なら2本併用が安心です。支点が増え荷重をさらに分散できます。
PCIe スロットのハンダ割れ対策
マザーボードに直接掛かる“てこの力”はカード重量1 kgで約10 N。ステーが支えればその大半を筐体フレームに迂回させ、ハンダクラック→起動不能を防ぎます。
物理的破損は多くのメーカーで保証外です。修理は有償かつ基板交換になるため、予防が最善策です。
輸送・地震時の衝撃吸収
- 輸送中振動緩和
- 耐震補強効果
- 衝撃点集中回避
ケースを横にして運ぶ際や震度4程度の揺れでも、ステーが支柱となりカードの跳ね上がりを防ぎます。ガラスサイドパネル搭載ケースでは内部破損リスクを大幅に削減できます。
はい。装着状態でスポンジを詰めれば輸送衝撃を二重緩和できます。外すとカードが再び垂れリスクが高まります。
垂れ下がりによる冷却性能低下を防ぐ
カードが下がるとファンとフィンの隙間が変形し、エアフローが乱れます。ステーで水平を保てば吸気と排気が設計通り流れ、温度上昇を防止しブーストクロック維持に寄与します。
ラジエーターチューブの張力でカードが引かれる場合、ステーは有効です。上下方向の負荷を支え漏冷を防ぎます。
バックプレートへのストレス軽減
アルミ製バックプレートは熱で伸縮しやすく、応力が一点に集中すると浮き上がりが生じます。ステーが支え点を増やし、プレートの平面性を守ります。
厚さ2 mm超の高剛性でも重量は増えるため、ステー併用が望ましいです。
美観の向上と RGB ライン合わせ
近年のステーは5 V ARGBに対応し、マザーボード同期でGPUやファンと同色に光らせられます。ライティングラインが揃うことで配線も隠れショーケースPCへ格上げできます。
もちろん。非RGBモデルは安価・軽量でホワイト系ケースとも合わせやすいです。
【初心者必見】おすすめのグラフィックボードステー10選
upHere G195ARGB グラフィックボード サポートステー
52〜158 mmの伸縮式支柱と9灯ARGBで低価格ながら発光・支持どちらも合格点。滑り止めパッド付きで基板に傷を付けずに固定できます。
Cooler Master MasterAccessory ARGB GPU Support

金属フレームにアドレサブルLEDを内蔵し、着脱式アームで水平・垂直どちらも保持。工具不要のスクリューで微調整が簡単です。
NZXT Puck X GPU Support Vertical Mount Bracket
PCIe 4.0対応ライザーケーブル同梱。最大3スロット厚のGPUを縦置き展示でき、フロントガラス越しにRGBを魅せたい人向け。
DEEPCOOL GH‑01 A‑RGB グラボホルダー
2段構成で高さ46〜159 mm。分割するとITXケースでも使用可能。9灯ARGBの控えめ発光で派手過ぎず内部を彩ります。
ASUS ROG Herculx GPU Support Bracket
72〜128 mmをホイールで無段階調整でき、水準器付きで水平確認が一瞬。Aura Sync対応なのでROG環境に最適。
EZDIY‑FAB GPU支えブラケット アドレサブルRGB

5 V ARGBバーライトがケース底面を照らすデザイン。マグネットベースと縦置き用ライザーケーブルでレイアウト自由度が高いモデル。
Lian Li GB‑002 Graphics Card Anti‑Sag Bracket Black
マザーボード直付け式で前後+高さの2軸を微調整可。2枚同時支持も可能なためSLIやデュアルGPU環境に向きます。
Vetroo VGPU01 GPU Support Holder ARGB

エッジライトガラスと温度表示LCDを搭載。高さ90〜150 mmのスライド調整ができ、ケースアクセントにもなる多機能モデル。
Jonsbo VC‑4 グラフィックカードホルダー 5V ARGB

磁石+滑り止めパッドで好きな位置に置けるフリータイプ。36〜166 mmの広い可動範囲でほぼ全ケースに対応。
Thermaltake TT Gaming PCIe 4.0 Extender + ARGB GPU

PCIe 4.0ライザーとブラケット一体型。オープンフレームケースや縦置き展示を考えるユーザーに最適で、信号損失も最小限です。
使用時の注意点
ステーの高さ・位置を“たわみゼロ”よりわずか下で固定
カードを完全水平より0.5 mm低い位置で受けると、熱膨張で上がった際も常にテンションが掛かり過ぎず安全です。レーザー水準器が無い場合はスマホアプリの水平器で代用しましょう。
カード後端がI/Oブラケットと一致する高さが“たわみゼロ”です。その位置から封筒1枚分(約0.1 mm)下げ、さらに4倍した0.4 mm程度が目安になります。
金属製ステーは基板・パーツと接触させない
アルミやスチール製支柱は導通しないものの、基板裏面やケーブル被覆に擦れてショート・被覆破損を招く恐れがあります。必ずシリコンパッドを装着し、隙間を1 mm以上確保してください。
耐熱シリコンテープ(0.5 mm厚)を2巻きし厚さを稼げば代用できます。必ず耐熱105 ℃品を選びましょう。
定期的にネジの緩みと高さを再チェック
振動や熱変形でイモネジが緩むと支持力が落ちます。月1回ケースを開け、指で軽く上下に揺すってガタ付きを確認。緩みがあればトルクドライバーで0.3 N·m程度で締め直しましょう。
ロックタイト243など中強度ねじ止め剤を少量塗布し、トルク控えめに再締結します。硬化後は保持力が復活します。
まとめ
- 重量級GPUは半年で基板が下がる
- ステーでPCIeスロット負荷−50%
- 輸送・地震時の衝撃を吸収
- 水平維持で温度+クロック安定
- バックプレート反りも防止
- ARGBモデルで配色統一
- 高さは“ゼロ”より0.5 mm下
- 月1の緩みチェックが必須
以上を押さえれば、最新GPUでも安心して長期運用できます。ステー導入は1,500〜10,000円の小投資でマザーボードとGPUをダブルで守るコスパ最高の保険です。