グラボ温度が高い原因と下げる方法|90℃は危険?正常範囲と対処法を解説【2026年版】
「グラボの温度が90℃を超えていて心配」「ゲーム中に急にフレームレートが落ちる」——これはグラフィックボードのサーマルスロットリングが原因かもしれない。本記事ではグラボ温度が高くなる原因6つと、対処法を原因別に解説する。実際にグリス塗り直しで15℃温度が落ちた経験をもとに、効果的な順番で紹介する。
グラボ温度の正常範囲はどのくらい?
| 温度帯 | 状態 | 対処の目安 |
|---|---|---|
| 〜70℃ | ✅ 正常・余裕あり | 対処不要 |
| 71〜83℃ | ⚠️ 正常上限 | エアフロー確認を推奨 |
| 84〜89℃ | ⚠️ 高め・要注意 | グリス/エアフロー改善を検討 |
| 90〜95℃ | ❌ 危険・スロットリング | 早急な対処が必要 |
| 95℃超 | ❌ 緊急停止レベル | 使用を中止して点検 |
90℃を超えるとGPUが自動的にクロックを下げる「サーマルスロットリング」が発動し、フレームレートが急落する。ゲーム中に急に重くなった経験があるなら、まず温度を確認してほしい。
グラボ温度が高くなる原因6選
- グラボのグリスが劣化している(3年以上使用)
- サーマルパッドが硬化・剥離している
- ケース内のエアフローが悪い
- グラボのファンが正常に回転していない
- ケース内に埃が溜まっている
- グラボ自体の設計上の発熱(RTX 4090/5090など)
原因①グリスの劣化
グラボのGPUダイとヒートシンクの間にあるグリスは、3〜5年で劣化して熱抵抗が上がる。購入時は75℃だったのに最近85℃になった、という場合はグリスの劣化が最も疑わしい。実際に塗り直したら15℃落ちたケースも珍しくない。
原因②サーマルパッドの硬化
VRAMやVRMとヒートシンクの間にあるサーマルパッドも経年劣化する。特に高TDPのハイエンドGPUは熱でパッドが硬化しやすく、接触不良を起こすことがある。
原因③ケースエアフロー不足
グラボ温度はケース内の気流に大きく左右される。グラボ単体の冷却性能より、新鮮な外気がどれだけグラボに当たるかの方が重要なケースが多い。吸気ファンが少ない/向きが逆/埃フィルター詰まりが原因になる。エアフロー改善の全手順はこちらで解説している。
原因④グラボファンの異常
グラボのファンがゲーム中でも低回転のまま、あたは異音がする場合は、ファン制御の問題かファン自体の故障だ。MSI AfterburnerやGPU-Zで確認できる。
原因⑤埃の堆積
グラボのヒートシンクとファンに埃が詰まると、冷却効率が大幅に低下する。6ヶ月に1回はエアダスターで清掃する習慣をつけると温度が5〜10℃下がることもある。
原因⑥GPU自体の高発熱設計
RTX 4090・5090、RX 7900 XTXなどのフラッグシップGPUは設計上の消費電力が高く、85〜90℃が「正常範囲」として設計されているモデルも存在する。メーカーの仕様を確認した上で判断する必要がある。
原因別の対処法と使うべき商品
対策①:グリスの塗り直し(最も効果的)
GPU本体のグリス劣化が原因の場合、塗り直しだけで10〜15℃の温度低下が見込める。グラボを開封する必要があるが、難易度は高くない。グリスはKryonautが現時点で最も信頼性が高い。
コストを抑えたい場合はNoctua NT-H1も実績十分。長期保存性が高く、塗りやすい点が評価されている。
対策②:サーマルパッドの交換
VRAM・VRM周りのサーマルパッドが劣化しているとGPU温度だけでなくVRAM温度も上昇する。VRAMが95℃を超えると安全装置で強制クロックダウンが発生する。サーマルパッドの厚みはグラボの分解写真を参考にして合わせること。
対策③:ケースファンの追加・交換
グラボ直下や側面に新鮮な空気を送れる位置にファンを増設すると、グラボ温度が5〜10℃下がるケースが多い。コスパ最強はThermalright TL-C12PRO。静音最優先ならNoctua NF-A12x25一択。
今すぐできる温度チェック方法
- GPU-Z:GPU温度・VRAM温度・ファン回転数をリアルタイム表示
- MSI Afterburner:ゲーム中のオーバーレイ表示が可能
- HWiNFO64:センサー情報を最も詳細に取得できる
すぐに壊れるわけではありませんが、サーマルスロットリングで性能が大幅に低下します。また継続的な高温はGPUの劣化を早めます。90℃以上が常態化しているなら早めに対処することを推奨します。
メーカーや販売店によります。保証シールを剥がす場合は保証が切れることが多いです。保証期間内は正規修理を検討してください。
対応品が入手できれば交換可能です。ただしGPUファン交換は難易度が高く、部品の入手も困難なケースが多いです。グリス塗り直し・サーマルパッド交換・エアフロー改善を先に試してください。
まとめ:グラボ温度対策は「原因の特定」が9割
- 90℃以上→グリス塗り直し最優先
- VRAMも高温→サーマルパッド交換
- 全体的に高い→ケースエアフロー改善
グラボ温度対策で最も費用対効果が高いのはグリス塗り直し(材料費1,500円以下)だ。3年以上使っているグラボで温度が気になるなら、まずグリスを疑ってほしい。それだけで劇的に改善するケースが多い。PC全体の温度対策はこちらでも詳しく解説している。


