友人に「ゲーミングPCそろそろ欲しい」と相談されて見積もりを一緒に組んだら、去年なら15万で収まった構成が20万近くまで膨らんでいて、二人で固まりました。メモリもSSDもグラボも全部上がっていて、BTO各社は受注停止や値上げを出している状況なんですよね。「もう少し待てば下がる?」と聞かれて、正直そこが一番悩ましいところです。結論から書くと今すぐ必要なら早めが正解、急がないなら旧世代構成やセールで逃げる。なぜここまで上がっているのか、いつまで続くのか、今買うべきか待つべきかの判断材料を、当サイトが追ってきた値上がりシリーズの実売データと一緒にまとめました。

なぜゲーミングPCが値上がりしているのか

「PC全体が一気に高くなった」と感じるのは気のせいではありません。主要パーツが同時に上がっているからです。原因を整理すると次の通りです。

  • AI需要でメモリが逼迫
  • SSD/NANDも生産枠シフト
  • GPUメモリも高騰
  • 円安が輸入価格に上乗せ

AI需要でメモリ・SSD・GPUが同時に逼迫している

最大の原因はAIです。生成AIを動かすデータセンターがメモリとストレージを大量に買い付けていて、メーカーは利益率の高いAI向けに生産枠を振り向けています。マイナビニュースでも、メモリ・SSDの枯渇でPC価格が高騰している状況が報じられました。

同じウェハから作られるAI向けHBMやエンタープライズ向け製品が優先され、PC向けのDDR5やNANDは生産枠が構造的に削られています。グラボに積まれるGDDRメモリも同じ理屈で上がっていて、主要3パーツが同時に値上がりするのが今の相場です。

BTO各社が値上げ・受注停止・早期購入を呼びかけている

パーツ高騰はBTO完成品の価格に直結します。Yahoo!ニュースなどでも、BTOメーカーが一部モデルの受注を停止したり、価格改定を予告したりする動きが報じられています。

各BTOの発表を見ると、メモリ搭載量の多い上位構成ほど影響が大きい傾向です。「在庫があるうちに」と早期購入を呼びかけるメーカーもあるほどで、これは値上がりが当面続く前提のメッセージと読めます。

円安が輸入価格にそのまま乗っている

PCパーツの多くは輸入品です。円安が進むと、海外の卸値が同じでも国内の店頭価格は上がります。パーツ高騰と円安が重なって、ゲーミングPCの値上がり幅が一段と大きく見えている、というのが現状の構図です。

この値上がりはいつまで続くのか

一番知りたいのは「いつまで待てば下がるのか」だと思います。各種の市場予測を総合すると、見通しはこうなります。

時期 想定される相場 買う側の動き
2026年春 価格改定のピーク帯 受注停止に注意
2026年内 高止まり セール期だけ狙う
2027〜2028年 新工場稼働で緩和 値下がりの本命時期

米調査会社TrendForceは、DRAM・NANDの上昇トレンドが2028年まで続く可能性に言及しています。新しい工場の供給が立ち上がるのが2027年で、価格への反映はその後。「半年待てば下がる」相場ではないのが結論です。

このあたりはパーツ別にも追っています。DDR5メモリの値上がり記事SSDの値上がり記事グラボの値上がり記事も合わせて読むと、PC全体の値動きが立体的に見えてきます。

自分の状況なら今買うべきか、まず30秒で診断してみてください。

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緊急度と予算で「今買う/待つ/どう買う」が分かります

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Q1. PCが必要なタイミングは?

今買うべきか待つべきかの判断基準3つ

今すぐ必要なら、待たずに買う

  • 待っても下がりにくい
  • 受注停止で買えない事も
  • 困っているなら早めが得

ゲームができない・PCが寿命、という状態で値下がりを待つのは、起きる見込みの薄いイベント待ちです。むしろ受注停止で選択肢が消える方が現実的なリスク。必要なタイミングが来ている人は、在庫があるうちが買い時と割り切る局面です。

急がないなら、DDR4構成という逃げ道がある

「今すぐではない」人には逃げ道があります。最新のDDR5構成にこだわらず、AM4やLGA1700のDDR4プラットフォームを選べば、メモリ代を大きく圧縮できます。

ゲーム性能はCPUとGPUで決まる部分が大きく、DDR4とDDR5の体感差はゲームによっては数%です。予算が厳しいなら、無理にDDR5へ移行しないのも立派な選択です。メモリ単体の判断はDDR5の値上がり記事が参考になります。

セールまで待てるかどうかで考える

3ヶ月程度の猶予があるなら、プライムデーや年末商戦などのBTOセール期まで引きつける手があります。ただし相場は上昇基調なので、待ち期間は長くても2〜3ヶ月以内が現実的。欲しい構成が受注停止になると待っても買えないので、在庫と値動きは1〜2週ごとにチェックしておくと安全です。

高騰時に損しない買い方

「結局どう買えば一番損しないの?」を具体的にまとめます。高騰相場でも、買い方次第で総額はかなり変わります。

BTOセールと型落ちモデルを狙う

BTO各社は定期的にセールをやっています。最新構成にこだわらず、1世代前の型落ちモデルを狙うと、性能を大きく落とさずに値上がりの影響を避けられます。完成品は単品パーツより値動きがマイルドなこともあり、急ぎでなければセール期の型落ちが堅実です。

構成の妥協ポイントを決めておく

全部を最新最上位で揃えると総額が跳ね上がります。妥協していい順に整理しておくと、予算内に収めやすくなります。

  1. メモリは32GB・ネイティブ/DDR4で十分な場合が多い
  2. SSDは1TBから始めて後で増設
  3. GPUは解像度に合わせて1ランク下げる

逆にCPUとGPUの組み合わせは体感に直結するので、ここは削りすぎない方がいいです。

中古は保証付き・状態確認を徹底する

中古PCや中古パーツは高騰時の有力な選択肢ですが、リスクも伴います。保証のない個人売買は初心者にはおすすめしません。買うなら保証付きの店頭中古や、状態が明記された整備済み品に絞るのが無難です。グラボはマイニング落ちのリスクもあるので、見分け方を確認してから動きましょう。

初心者
初心者
予算がどうしても足りないんですが、何から削ればいいですか?
まずメモリです。32GBで十分なら64GBは要りませんし、急がないならDDR4構成でメモリ代を圧縮できます。次にSSDは1TBスタートで後から増設。CPUとGPUのバランスだけは崩さないのがコツです。

高騰期でもコスパが残るパーツ・周辺

パーツ単位で組む人・BTOに少し足す人向けに、この値上がり相場でも比較的コスパが残っている実売モデルを3つ挙げます。いずれも当サイトの値上がりシリーズで実売価格を記録してきたものです。価格は変動するので、リンク先の最新価格を必ず確認してください。

パーツ モデル 実売価格 コスパが残る理由
メモリ32GB Crucial DDR5-4800 46,980円 逆に値下がり中の枠
SSD 1TB WD_BLACK SN770 42,300円 Gen4の定番・1TBで開始
GPU MSI RTX 5060 VENTUS 57,854円 フルHDの現実解

Crucial DDR5-4800 32GB(今は値下がりしている狙い目)

メモリ代を抑えたい人の現実解です。メモリチップ大手マイクロンの純正ブランドで、JEDEC準拠のネイティブ4800だからBIOS設定なしの挿すだけ運用。どのDDR5マザーでも定格で動きます。値上がり相場のなかで逆に下がっており、32GBキットを5万円以下で買える数少ない枠です。

WD_BLACK SN770 1TB(Gen4の定番を1TBから)

SSDは1TBスタートで後から増設したい人向け。ヒートシンクレスでマザー側の放熱に任せやすく、Gen4 NVMeのゲーミング定番です。容量を欲張らず1TBから始めれば初期費用を抑えられます。足りなくなったら増設、という割り切りが高騰期には効きます。

MSI RTX 5060 VENTUS(フルHDゲーミングの落としどころ)

GPU予算を抑えつつ最新世代で組みたい人向け。DLSS 4のマルチフレーム生成に対応し、対応タイトルなら144fps運用も現実的。補助電源8ピン1本・TGP145Wで電源負担が軽く、総額を抑えやすいのも高騰時代に効くポイントです。

よくある質問(FAQ)とまとめ

ゲーミングPCはいつ安くなりますか?

新工場の供給が立ち上がる2027年以降が最初の目安です。TrendForceは2028年まで上昇が続く可能性も指摘しており、数ヶ月単位の待ちでは下がりにくい見通しです。

BTOの受注停止が出ているのはなぜ?

メモリやSSDの仕入れ価格が急騰し、従来価格での販売が難しくなっているためです。価格改定や一部モデルの受注停止という形で各社が対応しています。在庫があるうちの確保が安全です。

今すぐ必要ですが少しでも安く買うには?

構成の妥協が鍵です。メモリは32GB・ネイティブやDDR4、SSDは1TBスタート、GPUは解像度に合わせて1ランク下げると総額を抑えられます。BTOのセール期・型落ちモデルも狙い目です。

旧世代のDDR4構成でゲームは快適にできますか?

できます。ゲーム性能はCPUとGPUの比重が大きく、DDR4とDDR5の体感差はタイトルによって数%程度です。予算が厳しいなら無理にDDR5へ移行しないのも合理的な選択です。

中古のゲーミングPCはアリですか?

高騰時の有力な選択肢ですが、保証のない個人売買は初心者には不向きです。保証付きの店頭中古や状態が明記された整備済み品に絞り、グラボはマイニング落ちのリスクも踏まえて選びましょう。

名目上の価格が上がっても、買い方を変えれば打てる手はあります。今すぐ必要なら在庫があるうちに早めに、急がないなら旧世代構成やセール・型落ちで逃げる——これが高騰相場との付き合い方です。あとは緊急度と予算で、上の診断を使って自分の答えを出してみてください。

  1. 本格的な値下がりは2027〜2028年。短期の待ちは無意味
  2. 今すぐ必要なら在庫があるうちに早めが正解
  3. 急がないなら旧世代DDR4構成・型落ち・中古が逃げ道
  4. 3ヶ月猶予があるならBTOセール期を狙う

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出典:マイナビニュース(メモリ・SSD枯渇によるPC価格高騰)/Yahoo!ニュース(BTO受注停止の報道)/米TrendForce市場予測(DRAM・NAND価格動向)/当サイトのAmazon実売価格記録(2026年)
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