ゲーミングPCが突然カクつき始めたとき、原因が分からなくて途方に暮れた経験はないだろうか。FPSドロップ・スタッター・フリーズ——症状は似ていても、原因はまったく異なる。まず原因を特定しないと、対策しても改善しない。この記事では自作PCを10年以上いじり倒してきた経験から、カクつきの原因を症状別に絞り込み、最短で解決する手順を解説する。

カクつきの種類と症状の違い

  1. FPSドロップ型——フレームレートが定期的に落ちる
  2. スタッター型——映像がガタガタと断続的に揺れる
  3. フリーズ型——数秒間完全に止まってから復帰する
  4. アーティファクト型——画面が乱れ・白飛びする
初心者
初心者
最近ゲーム中に急にカクカクするようになったんですが、何が原因なんでしょう?
カクつきには4パターンあって、症状によって原因が全然違います。まず「どんなタイミングでカクつくか」を確認するのが最短ルートです。

FPSドロップ型の特徴

重いシーンで60fps→30fpsに落ちる、ベンチマーク中に数値が乱高下する——これはGPUやCPUへの処理負荷が限界を超えているサインだ。熱暴走によるサーマルスロットリングが最多原因。

スタッター型の特徴

平均FPSは高いのに映像がガタつく——これはフレームタイムの乱れが原因。VRAMの帯域不足、ドライバーの相性問題、バックグラウンドプロセスの割り込みが主な要因。

フリーズ型の特徴

ゲーム中に数秒固まってから復帰する——HDDやSSDの遅延、RAM不足によるスワップ、電源の瞬断が疑われる。古いPCで突発的に発生するならストレージかメモリの劣化を疑え。

アーティファクト型の特徴

画面に砂嵐・緑のピクセル・白飛びが出る——これはグラボの故障サインである可能性が高い。GPUコアやVRAMのクロック耐性が落ちている。最悪の場合グラボの交換が必要になる。

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カクつき原因ベスト5と対策

  1. サーマルスロットリング(熱暴走)——最多原因
  2. ドライバー問題——ゲーム特定でカクつく場合
  3. メモリ不足・XMP未設定——スタッター系に多い
  4. ストレージ速度不足・劣化——フリーズ系に多い
  5. 電源容量不足——高負荷時だけカクつく場合

① サーマルスロットリング(熱暴走)の対策

初心者
初心者
ゲーム中にFPSが急に半分になるんですが…
それはサーマルスロットリングの典型例です。まずHWiNFO64でゲーム中の温度を確認してください。CPU 90℃以上なら冷却強化が最優先です。

サーマルスロットリングはCPUやGPUが熱くなりすぎたとき、自動でクロックを下げて発熱を抑える機能だ。カクつきの体感は最悪だが、冷却を強化すれば即改善する

確認手順:

  1. HWiNFO64をインストールしてゲームしながらセンサー監視
  2. CPU Package温度・GPU Core温度を確認
  3. CPU 90℃超 or GPU 85℃超→冷却強化へ
  4. 温度正常→他の原因を探す

対策:

  • CPUグリスの塗り直し(3年以上経過なら必須)
  • CPUクーラーをアップグレード(空冷→簡易水冷)
  • ケース内エアフローの見直し(フロント吸気・リア排気)
  • サイドパネルを外して温度変化を確認(外して下がるなら窒息が原因)

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グラボの温度は何℃以下に保てばいい?

ゲーム中はGPUコア温度83℃以下が理想。最高性能発揮のためには75℃以下が望ましい。85℃を常時超えているならサーマルスロットリングが発動している可能性が高い。

② ドライバー問題の対策

特定のゲームでだけカクつく場合、グラフィックドライバーとゲームエンジンの相性問題が大半だ。GeForce Experienceの「最適設定」を適用しても悪化するケースも多い。

対策手順:

  1. DDU(Display Driver Uninstaller)でドライバーを完全削除(セーフモードで実行)
  2. NVIDIAまたはAMDの公式サイトから最新ドライバーを手動インストール
  3. GeForce Experienceの最適設定をリセット
  4. DirectX・Visual C++ランタイムを最新にアップデート

③ メモリ不足・XMP未設定の対策

初心者
初心者
16GBのRAMを積んでるのにスタッターが出ます…
BIOSでXMPプロファイルが有効になっていますか?有効にするだけで体感が全然違います。DDR4-3200が2133MHzで動いているケースが多いです。

マザーボードはデフォルトでメモリをJEDEC規格(DDR4-2133など)で動作させる。XMP(Intel)/DOCP(AMD)プロファイルを有効にするだけで定格クロックに上がる。設定はBIOS→OC設定→XMP/DOCPをEnabledに変更するだけだ。

また、16GBでもゲーム+DiscordのVO通話+OBSで録画を同時にすると不足することがある。32GBへのアップグレードを検討しよう。

新品のPCなのにカクつくのはなぜ?

BIOSのXMP/DOCPが無効でメモリが低速動作していることが多い。またWindowsの電源プランが「省電力」になっていると性能が出ない。「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に変更しよう。

④ ストレージ速度不足・劣化の対策

HDDでゲームを動かしている場合、ロード中のフリーズは避けられない。HDDからSSDへの換装が最もコスパの高い改善策だ。

確認方法:

  • CrystalDiskInfoで健康状態を確認(「注意」や「異常」が出たら即バックアップ)
  • CrystalDiskMarkでシーケンシャル速度を測定(HDD:100MB/s vs SSD:500MB/s以上)

SSDでも3〜5年経過すると速度低下・フリーズが出ることがある。SMART情報で「代替処理済セクタ」が増加していたら交換のサインだ。

⑤ 電源容量不足の対策

高負荷時だけカクつく場合、電源がピーク電力を供給できていない可能性がある。RTX 4070以上のGPUを使っているなら最低750W以上の電源が必要だ。

確認:電源電卓( OuterVision Power Supply Calculator等)でシステム全体の消費電力を計算し、電源容量に20%の余裕があるか確認しよう。

カクつきはOSの再インストールで直る?

Windowsが重くなっている場合は有効だが、ハードウェア起因なら再インストールしても改善しない。まず温度・ドライバー・ストレージを確認してから判断しよう。

カクつき診断に使う無料ツール一覧

ツール名 用途 確認ポイント
HWiNFO64 温度・クロック監視 CPU/GPU温度・TDP使用率
MSI Afterburner GPU温度・FPS表示 ゲーム中オーバーレイ表示
CrystalDiskInfo ストレージ健康診断 健康状態・代替処理済セクタ
LatencyMon ドライバー遅延診断 DPC遅延が高いドライバーを特定
Task Manager リソース使用状況 CPU/RAM/ディスク使用率
ゲームの設定を下げれば必ず改善する?

熱暴走が原因なら設定を下げると改善する。ただし、ドライバー問題やストレージ劣化が原因なら設定を下げても効果がない。まず原因を特定することが最優先だ。

まとめ:カクつき解決の優先順位

  1. まず温度確認(HWiNFO64)——90%以上のカクつきは熱が関係している
  2. 次にストレージ確認(CrystalDiskInfo)——フリーズ系はここが原因のことが多い
  3. ドライバーを最新化(DDU使用)——特定ゲームのスタッターはここで解決
  4. BIOSでXMP/DOCPを有効化——意外と見落としがちな設定
  5. 電源容量の確認——高負荷時だけカクつく場合は容量不足を疑う

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