格闘ゲームは1フレームの判断が勝敗を左右します。本記事では遅延を極限まで抑え、操作感を高めるモニター選定ポイントとコスパ抜群の12モデル、さらに寿命を延ばすメンテ術をまとめました。まずは選び方を押さえて最速入力を実現しましょう。
格ゲーに最適なゲーミングモニターの選び方

入力遅延 (Input Lag) 2 ms 以下

有線接続推奨
遅延測定ツール活用
低遅延モード優先
入力遅延はボタンを押してから画面に反映されるまでの時間です。2 ms以下なら映像と操作がほぼ同期し、ヒット確認や反撃が遅れません。OSDで低遅延モードを有効にし、有線接続でコントローラー側の遅延も抑えることが重要です。
メーカー公称値と第三者レビューの計測値を併せて確認しましょう。計測器を使ったレビューなら実戦に近い遅延を把握できます。
240 Hz 以上のリフレッシュレート & 1 ms (GtG/MPRT) 応答速度

240 Hzは映像が毎秒240回更新され、残像を感じにくくなります。応答速度1 ms以下と組み合わせれば、フレーム単位の攻防が多い格ゲーで視認性が向上。入力後の描画遅延も抑えられるため、攻撃ヒット確認が安定します。
カジュアル層なら問題ありませんが、オンライン対戦で上位を狙うなら240 Hzが優位です。特に高速キャラ同士の試合で差が出ます。
固定リフレッシュ優先の VRR 設定
V-Sync無効化
固定240Hz設定
互換モード確認
格ゲーは60 fps固定タイトルが多く、VRRより安定フレーム維持が優先です。可変同期を切り、GPU側でリフレッシュを固定すると入力遅延が増えにくくなります。VRRを使う場合も範囲上限を240 Hzに設定しティアリング回避に留めましょう。
多くの格ゲーは60 fps固定設計です。VRRを切っても表示は滑らかなので、まずはオフで遅延を計測し、必要ならオンに切り替える方法が確実です。[/qa-box01
24.5–27 インチ/フルHD・WQHD 解像度
大会会場や自宅卓で普及しているのは24.5 インチFHD。視線移動が少なく、応答速度モデルが豊富です。ただしPC勢で解像度アップを図るなら27 インチWQHDが候補。視認性と没入感のバランスが良く、ドットバイパス設定でFHD表示も可能です。
ブラックフレームインサート (MBR/ELMB) 搭載
BFIは高速ストロボで残像を低減し、キャラの動きがくっきり見えます。240 Hz環境なら120 Hzストロボと組み合わせるモードもあり、入力遅延を抑えつつ視認性を高められます。明るい部屋なら輝度低下のデメリットも感じにくいです。
ストロボ周波数が高いほどフリッカーを感じにくくなります。不快感がある場合は強度を下げるか常時オフにして使い分けましょう。
フロント操作ボタン or リモコン付き OSD
トレモと対戦で設定を切り替える際、背面ボタンでは手間取ります。前面ジョイスティックやリモコン付属モデルならメニュー操作が一瞬で完了。遅延モードや黒挿入のオンオフを即座に変更し、練習効率を落とさずに済みます。
大会では設定が固定されているため問題ありません。自宅で快適さを追求するなら前面UIやリモコンに投資する価値があります。
【コスパ最強】格ゲーに最適なゲーミングモニター12選
IODATA GigaCrysta EX-GD241JD
ポチップ

IODATA GigaCrysta EX-GD251SH
ポチップ

Dell G2724D
ポチップ

ASUS TUF Gaming VG259QM
ポチップ

Alienware AW2524HF
ポチップ

BenQ ZOWIE XL2566X
ポチップ

LG UltraGear 25GR75FG-B
ポチップ

ViewSonic XG2431
ポチップ

MSI MAG 274URFW
ポチップ

ASUS ROG Swift Pro PG248QP
ポチップ

AOC 24G42E/11
ポチップ

EIZO FORIS FS2735
ポチップ

モニターを長持ちさせるメンテナンス方法

月1回の埃取りと排熱確保
埃は冷却効率を下げ、パネル焼けや基板故障の原因になります。月に一度、柔らかいブラシとエアダスターで背面通気口を清掃し、壁との隙間を5 cm以上確保しましょう。排熱を妨げないレイアウトが寿命を左右します。
強い静電気が基板を傷める恐れがあります。ブラシ+弱めのハンディクリーナーで距離を取りながら吸う方法が安全です。
画面クリーニングは電源オフ+専用クロス
パネル表面は静電コーティングで覆われています。電源を切り、マイクロファイバークロスを軽く湿らせて一方向に拭きましょう。アルコールやティッシュでの乾拭きは傷やコート剥がれの原因になるため避けるのが無難です。
家庭用ウェットシートは成分が強いため不向きです。モニター用クリーナーか水で薄めた中性洗剤をクロスに含ませる方法が推奨されます。
ファームウェア & GPUドライバーを定期更新
メーカーが配布するファームウェアには遅延改善や新機能追加パッチが含まれます。GPUドライバーと併せて3か月に1度は更新し、互換性と描画品質を最新に保ちましょう。USB経由アップデート時は停電対策にUPSを使うと安心です。
再起動しても復旧しない場合はメーカーサポートへ連絡してください。保証期間内なら無償で書き換え対応してくれるケースが多いです。
この記事のまとめ
- 入力遅延は2 ms以下
- リフレッシュは240 Hz+
- 応答速度は1 ms未満
- VRRは固定優先
- サイズは24.5–27″
- BFIで残像激減
- 前面UIで素早く設定
- 月1清掃で寿命延伸
格ゲーで勝率を伸ばすには「低遅延・高駆動・適切サイズ」の三拍子が不可欠です。ご紹介した12モデルとメンテ術を実践し、オンラインでもオフラインでも快適な対戦環境を整えましょう。