簡易水冷クーラーは金属・プラスチック・クーラントが複合しているため、家庭ゴミでは処分できません。本記事では代表的な6つの処分ルートと注意点をまとめました。「どこに持ち込めばいい?」「費用は掛かる?」といった疑問をスッキリ解決します。
簡易水冷の処分方法とは

メーカーの回収プログラムを利用する
- 保証書の提示必須
- 液漏れ事前点検必須
- モデル別引取窓口
純正サポートの回収はリユース前提で分解・洗浄されるため、環境負荷を最小化できます。送料が着払いになるケースもあり、保証書と付属品をそろえて申請するとスムーズです。
大手3社は着払い対応が標準です。対象モデルや受付数量が決まっているので、事前にサポートページで条件を確認しましょう。
PCショップ・家電量販店のリサイクル窓口に持ち込む
大手量販店は「小型家電回収BOX」を常設し、ラジエーター長360 mmまでの簡易水冷を受付しています。ポンプ部に残る冷却液は必ず拭き取ることが条件です。
はい。液体が残ったまま持ち込むと安全上受け付けてもらえません。タオルで吸い取り、ビニール袋で二重梱包しましょう。
自治体の「小型家電リサイクル」または粗大ごみ回収を利用
- 申込シール購入
- サイズ上限確認
- 液体完全排出
自治体の資源回収は集積所または戸別回収の2通り。300 円前後の処理券で済むことが多く、最寄りの環境センター窓口で申し込みます。クーラントは家庭排水できないため、キッチンペーパーで吸収し可燃ゴミへ。
自治体によりますが、300~500 円が一般的です。重量区分が5 kg未満なら小型家電枠で無料になる地域もあります。
動作品としてフリマアプリ/リユースショップへ売却
冷却性能が維持されていればリユースは最もお得。ポンプ稼働時間はBIOSやCUEで確認し、10000 h以下なら買い手が付きやすいです。付属ネジやバックプレートも忘れず同梱しましょう。
付属品完備・動作動画添付・水漏れチェックの3点を記載すると、平均15%高く売れます。
金属スクラップとして専門業者に持ち込み
スクラップ業者は金属含有率で価格を決定します。ポンプ・チューブを外し、ラジエーター単体にすると査定アップ。車で持ち込む際は残液が漏れないようビニールで密封しましょう。
はい。混在材扱いでkg単価が下がります。ドライバー1本で分解できるので取っておくとお得です。
学校・技術系サークルへ寄贈して再利用
工業高校やメイカースペースでは、水冷解体実習用の部材が不足しがちです。動作しなくても教材として需要があるため、SNSで「水冷 寄贈先募集」と検索すると引き取り手が見つかります。
シリアル番号を控えたうえで譲渡契約書を交わし、「無保証」である旨を明記しましょう。