CPU温度計測ソフト5選——HWMonitor・HWiNFO・Core Tempの選び方【2026年版】
「ゲーム中にCPU温度が90℃超えてないか不安」「どのソフトで温度を計測すればいいか分からない」——自作PCの温度管理は無料ソフト1つで5分でできる。この記事では2026年も現役のCPU温度計測ソフト5選と、温度別の判断基準、温度が高い時の対処(CPUクーラー交換)までまとめた。フリーソフトをインストールするだけで、PCの寿命を1〜2年延ばせる。
なぜ温度計測が必要なのか
- CPU寿命:85℃超で寿命が約半分、95℃超で1〜2年で故障リスク
- 性能維持:100℃でサーマルスロットリング、性能が30〜50%低下
- 異常検知:突然温度が10℃上昇したらクーラーやグリス劣化のサイン
温度を放置するとPCの寿命が半分になる
シリコン半導体は使用温度が10℃上がると寿命が半減するという法則がある。普段65℃なら10年動作するCPUも、常時75℃で運用すると5年に縮む。HWMonitorを起動してアイドル時45℃以下、ゲーム時80℃以下なら理想的。
おすすめCPU温度計測ソフト5選
すべて無料で日本語Windows対応。インストール所要時間は各5分以内。複数併用するより、用途に応じて1〜2本使い分けるのがおすすめ。
| ソフト名 | 難易度 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| HWMonitor | ✅初心者 | 全般温度監視 | 起動するだけで全パラメータ表示 |
| HWiNFO | 中級者 | 詳細監視・ログ | 業界標準の超詳細センサー |
| Core Temp | ✅初心者 | CPU専用シンプル監視 | 軽量、タスクトレイに常駐 |
| Ryzen Master | AMD専用 | OC・電圧調整 | 公式ソフトでカーブ最適化 |
| Intel XTU | Intel専用 | OC・チューニング | 公式OCツール |
HWMonitor——起動するだけで温度が全部見える定番
- 無料・最も初心者向け。CPU/GPU/SSD全温度を1画面で表示
CPUID社の定番ソフト。インストール後に起動するだけでCPU・GPU・マザボ・SSDの温度・電圧・回転数が全部表示される。「Min/Max」も自動記録されるので、ゲーム中の最高温度を確認するのにも便利。設定不要でとにかくシンプル。「とりあえず1本入れたい」ならこれ一択。
HWiNFO——プロも使う業界標準の詳細監視
- 無料・センサー数業界トップ。Discordサーバーで日本語サポートも
HWMonitorの上位互換的存在。コア別温度、電圧の詳細、ファン回転数のリアルタイムグラフまで網羅。ログ機能でゲーム1時間の温度推移をCSVに記録可能。ベンチマークやOC調整時に最も使われる「業界標準」ソフト。プロのレビュアーやオーバークロッカーが信頼するレベル。
Core Temp——CPU専用の軽量・タスクトレイ常駐型
- 無料・常駐型でCPU温度を常にタスクバーに表示
CPU温度に特化したシンプルツール。タスクトレイに常駐し、ゲーム中もすぐ温度が確認できる。GPU等は他のソフトで見るが、CPUだけは常時監視したい人にドンピシャ。動作も超軽量で、PCに負荷をかけない。HWMonitorと併用するのが定番パターン。
Ryzen Master——AMD公式のOC・電圧調整ツール
- 無料・AMD Ryzen専用。Curve Optimizerで電力最適化が可能
AMD Ryzenユーザーなら必須。単なる温度監視に加え、各コアの電圧をマイナスにオフセット(Curve Optimizer)して温度を5〜10℃下げることが可能。Ryzen 9000シリーズで特に効果的。OCではなく「省電力化」で温度を下げられるので、初心者にも扱いやすい。
Intel XTU——Intel公式のチューニングツール
- 無料・Intel Core CPU専用。電力制限カスタマイズも可能
Intel公式の純正ツール。PL1/PL2の電力制限を細かく設定できるため、Core i7/i9の発熱を抑えながら性能を維持する調整が可能。第14世代Coreの「異常発熱問題」対策にも活用された実績あり。XTUで電圧オフセット設定を入れれば10℃以上下がるケースもある。
温度別の危険度判定基準
| 状況 | 良好 | 注意 | 危険 |
|---|---|---|---|
| アイドル時 | 30〜45℃ | 45〜60℃ | 60℃〜 |
| ゲーム時(i5/Ryzen 5) | 60〜75℃ | 75〜85℃ | 85℃〜 |
| ゲーム時(i7/Ryzen 7) | 65〜80℃ | 80〜90℃ | 90℃〜 |
| ゲーム時(i9/Ryzen 9) | 70〜85℃ | 85〜95℃ | 95℃〜 |
| 長時間負荷 | ゲーム時+5℃以内 | +10℃ | +15℃以上 |
アイドル60℃超は要注意サイン
アイドル時(ブラウジング程度)でCPU温度が60℃を超えるのは異常。考えられる原因は①CPUクーラーのグリス劣化(3年以上経過)、②CPUクーラーの取り付け不良、③ケース内エアフロー不足。再グリス塗布で5〜10℃下がるケースが多い。
サーマルスロットリングは「性能低下」の警告
CPUは100℃前後で自動的にクロックを下げて温度を抑える「サーマルスロットリング」が発生。これが起きると性能が30〜50%低下する。HWMonitorで最高温度をチェックし、95℃超なら即座にCPUクーラー交換を検討しよう。
あなたのCPU温度危険度診断
🌡 CPU温度の危険度判定
高負荷時の温度と用途で対策がわかる
Q1. ゲーム/負荷時の最高温度は?
温度が高い時のCPUクーラー交換おすすめ5選
HWMonitorで温度が85℃以上を確認したら、CPUクーラー交換を検討しよう。クラスごとに最適な5モデル。
| モデル | 対応TDP | 高さ | 価格 |
|---|---|---|---|
| SCYTHE 虎徹 MARK4 | 180W | 154mm | ¥2,990 |
| Thermalright PA120 SE ARGB | 245W | 157mm | ¥4,679 |
| Thermalright PA120 SE | 245W | 157mm | ¥5,079 |
| Thermalright Phantom Spirit 120 SE | 265W | 157mm | ¥5,399 |
| Noctua NH-D15 chromax.black | 250W | 165mm | ¥19,799 |
SCYTHE 虎徹 MARK4
- 2,990円——i5/Ryzen 5クラスの定番。リテール比10℃ダウン
サイズ社の定番空冷クーラー第4世代。リテールクーラーから交換するだけでCPU温度が10℃下がるコスパ最強の入門モデル。i5/Ryzen 5クラスの65W〜125W TDPに完璧マッチ。120mmファン搭載で静音性も◎。3,000円以下でこの性能は他にない。「とりあえず温度下げたい」の最適解。
Thermalright Peerless Assassin 120 SE
- 5,079円——i7/Ryzen 7クラスの定番ツインタワー
Thermalright PA120 SEはツインタワー設計で空冷の頂点クラスの冷却性能。デュアル120mmファン+6本ヒートパイプで245W TDPまで対応し、i7/Ryzen 7クラスをフルロードしても余裕。価格5,079円でこの性能は他に見当たらない。Reddit等の海外フォーラムでも「King of value」と絶賛される定番。
Thermalright PA120 SE ARGB
- 4,679円——PA120の光るバージョン。光るPCに最適
PA120 SEのARGB対応モデル。冷却性能は標準版と同等で、ファンとトップカバーがARGB対応。マザボのARGBヘッダーに繋ぐだけでAura/Mystic/Fusionと完全同期。光るPCを組むなら標準版より400円安いARGB版を選ぶ手もある。冷却力+見た目の両立。
Thermalright Phantom Spirit 120 SE
- 5,399円——i9/Ryzen 9にも対応する7本ヒートパイプ
PA120 SEより1ランク上の7本ヒートパイプ・265W TDP対応モデル。i9/Ryzen 9クラスの高発熱CPUでもフルロードに耐える冷却性能。デュアル120mmファン搭載でほぼ無音動作。ブラックで統一感もあり、ハイエンドPCの定番選択肢。「i9でも空冷で行きたい」人に最適。
Noctua NH-D15 chromax.black
- 19,799円——空冷の頂点。簡易水冷360mmと同等の冷却性能
空冷CPUクーラーの最終兵器。デュアル140mmファン+6本ヒートパイプで250W TDPに対応し、簡易水冷360mmに匹敵する冷却性能。Noctuaの茶色を嫌う人向けにブラック版が登場。価格は約2万円と高いが、6年保証+静音性業界トップで「一生もの」として使える。i9/Ryzen 9 + RTX 5090構成の本命。
温度を効果的に下げる方法
- 1. CPUグリスの再塗布:3年以上塗り直していなければ最優先(5〜10℃ダウン)
- 2. ケースファン増設:エアフロー改善で3〜5℃ダウン
- 3. ケース内ホコリ清掃:ファン詰まりで5〜10℃上昇していることも
- 4. 電圧オフセット(Ryzen Master/Intel XTU):5〜10℃ダウン
- 5. CPUクーラー交換:最終手段、10〜20℃ダウン
CPUグリスの再塗布が最もコスパが良い
CPUグリスは2〜3年で乾燥・劣化し、熱伝導性が落ちる。グリス代800〜1,500円とCPUクーラー外す手間で、温度が5〜10℃下がるケースが大半。新品クーラー買う前に試したい対策。
▶ 次に読む記事: CPUグリスの交換時期——劣化サインと再塗布で何度下がるか
よくある質問
初心者ならHWMonitor、本格的にチューニングするならHWiNFO。HWMonitorは「インストールして起動」だけでOK、HWiNFOは設定が必要だが詳細データが取れる。両方インストールしてもPCに負荷はかからない。
ほぼ重くならない。バックグラウンドで動いているCPU使用率は0.1%以下。ただし、Ryzen Masterは起動時に毎回管理者権限を求めるのが煩わしい。Curve Optimizer設定後はRyzen Masterを閉じても設定は維持される。
見れるが瞬間値だけでアイドル状態(負荷なし)の温度。実用的にはWindowsからゲーム中の温度を計測するのがHWMonitor等のソフトの強み。BIOSでの温度はあくまで参考。
i9/Ryzen 9なら許容範囲、i5/i7なら高め。長時間維持されるなら危険。グリス再塗布またはCPUクーラー交換を検討しよう。サーマルスロットリングが起きていなければ即故障はしないが、寿命は確実に縮む。
両方重要だが、長寿命の観点ではCPU温度のほうがシビア。CPUは80℃超で寿命短縮、GPUは85℃まで許容範囲。ただしGPUは100℃でサーマルスロットリングするので、ゲーム中はGPU温度も合わせて監視するのが理想。
まとめ——5分のインストールでPC寿命が1〜2年延びる
- HWMonitor——初心者の鉄板、起動するだけで全部見える
- HWiNFO——本格派の業界標準、ログ取得もOK
- Core Temp——CPU温度を常時タスクトレイ表示
- Ryzen Master / Intel XTU——OC・電圧調整で温度を下げる
- 85℃超なら対策——グリス再塗布→ケースファン→CPUクーラー交換
無料ソフトを5分でインストールするだけで、PCの寿命を1〜2年延ばせる。「動いてるから大丈夫」ではなく「健康診断のように温度を月1回チェックする」習慣が自作PCの寿命を伸ばす最大のコツだ。
▶ 次に読む記事: リテールクーラーでCPU温度95℃——交換で何度下がるか実測
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