パソコンの冷却を強化したいなら、簡易水冷は効率的な選択肢です。本記事では、選び方のポイントや設置時の注意点を中心に、対応ソケットやラジエーターサイズなどをわかりやすく解説します。初心者の方でもスムーズに導入しやすい情報をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
失敗しない簡易水冷の選び方

対応ソケット・プラットフォーム

- LGA1700/AM5対応
- 固定式バックプレート
- 新旧チップセット両対応
対応ソケットやプラットフォームの範囲を確認しておくと、後から互換性の問題が起きにくいです。バックプレートの取り付け方式やチップセット対応の有無など、製品仕様をチェックしながら自分の環境に合ったモデルを選びましょう。
はい、必須です。特に新しいLGA1700やAM5に対応しているかチェックをおすすめします。複数のCPUを試す予定なら、汎用性のある製品を選ぶと便利です。
ラジエーターサイズとケース互換性

ラジエーターサイズが大きいほど放熱面積が増えますが、ケース内部のスペースが限られていると搭載が難しくなります。事前にケースの寸法とラジエーター寸法を比較し、互換性をしっかり確認することでスムーズに組み込めます。
奥行きだけでなく厚みやファンの追加スペースも考慮してください。干渉が起きないか図面や実寸で確かめるのがおすすめです。
ポンプの耐久性・静音性
- 金属製インペラー採用
- 振動吸収素材内蔵
- 長期動作テスト済み
ポンプはシステムの心臓部なので、耐久性と静音性を重視すると長く快適に使えます。インペラーや軸受がしっかりした作りだと、経年劣化や異音のリスクが低減しやすいです。高品質モデルを検討することで、長期間安定した性能を保ちやすくなります。
ポンプ構造や回転数制御によって差が出ます。静音性を求めるなら振動抑制や低速駆動対応の製品を選ぶと良いでしょう。
付属ファンの性能

ファンの回転数や静圧性能は冷却効率に直結します。ラジエーターをしっかり冷やしたい場合は静圧特性の良いファンを搭載したモデルが適しています。付属ファンの口径や回転数範囲をあらかじめ確認して、自分の用途に合うかをチェックしましょう。
多くの場合、PWM制御に対応していて負荷に応じて自動調整されます。付属のソフトウェアなどでカーブを設定できる製品もあります。
ソフトウェア制御とRGB機能
最近の簡易水冷には専用ソフトウェアが付属し、ポンプ回転数やファン速度、RGBカラーを細かく制御できるものが増えました。RGB機能を使うと、見た目のカスタマイズだけでなく状態に合わせたカラー連動なども楽しめるので、個性的なPCを構築したい場合に向いています。
メーカー提供のユーティリティが多いです。例えばiCUEなどが有名で、ファン制御とライティングを一括管理できる利点があります。
保証期間と漏液補償
簡易水冷の保証期間は2~5年程度が一般的で、製品によっては漏液などの万が一のトラブルもカバーされる場合があります。保証内容は製品ごとに異なるため、購入前に必ずメーカーの公式情報を確認し、自分が求める保証や補償内容を把握することが大切です。
先にメーカーの保証対象かを確認しましょう。補償に該当しない場合もあるので、事前に付帯条件を読むのがおすすめです。
【コルセア】120 mmクラス(1 × 120 mmラジエータ)
iCUE H60x RGB ELITE

【コルセア】240 mmクラス(2 × 120 mmラジエータ)
iCUE H100i ELITE CAPELLIX XT – 高輝度CAPELLIX LEDと静圧ファンで人気
ポチップ

iCUE LINK H100i RGB
ポチップ

【コルセア】280 mmクラス(2 × 140 mmラジエータ)
iCUE H115i RGB ELITE
ポチップ

iCUE H115i ELITE CAPELLIX XT
ポチップ

【コルセア】360 mmクラス(3 × 120 mmラジエータ)
iCUE LINK H150i RGB
ポチップ

iCUE H150i ELITE LCD XT
ポチップ

【コルセア】420 mmクラス(3 × 140 mmラジエータ)
iCUE LINK H170i RGB
ポチップ

iCUE H170i ELITE LCD XT
ポチップ

簡易水冷を設置する際の注意点

ラジエーターとポンプ位置関係

ラジエーターを極端に低い位置やポンプよりも下に置くと、エア噛みなどが発生しやすくなる可能性があります。適切な位置関係を保つことで循環効率が向上し、冷却性能のロスや騒音トラブルも抑えられます。ケース内のスペースとレイアウトを見極めて、最適なポジションに取り付けるようにしましょう。
なるべくラジエーターがポンプより上になるように配置しましょう。空気が溜まりにくく、ポンプの負荷も軽減されます。
マウント圧とグリス塗布の均一性
簡易水冷を取り付ける際、CPUとの接地面に適切な圧力がかかっているかをチェックすることが重要です。またグリスが均一に塗布されていないと、冷却効率が大幅に低下する可能性があります。ネジ止めの順番や力加減を意識し、偏りのない状態を保つように注意してください。
必要最小限で大丈夫です。押しつけたときに隙間なく塗り広がる程度を目安にすると失敗が少ないでしょう。
チューブの曲げ半径と干渉チェック
チューブを無理に折り曲げると、内部の水流が阻害され冷却性能に影響が出る場合があります。とくにケース内での取り回しが難しいときは、チューブの曲げ半径を確保しつつ、他のパーツと干渉しないように気をつけましょう。余裕のあるレイアウトにすることで、配管の負担を軽減できます。
配置を再調整するか、結束バンドなどで余計な動きを抑えてみてください。過度な力でねじ曲げるのは避けましょう。
記事のまとめ
- 簡易水冷のメリットを把握する
- ソケット互換性を最優先で確認
- ケース内部のスペースも要注意
- ポンプとラジエーターの位置を最適化
- 付属ファンや回転数にも注目
- ソフト制御とRGB機能でカスタム性UP
- 保証期間と漏液補償をチェック
- チューブの取り回しで冷却効率を安定化
簡易水冷は空冷よりも高い冷却性能を得やすく、スタイリッシュにカスタマイズできる点も魅力です。正しく選び、正しく設置すれば、長期間にわたり安定したパフォーマンスを維持できます。