【失敗談】Conductonaut(液体金属)を塗って失敗した時の対処とおすすめのグリス
「Conductonautを塗ってショートさせた」「アルミのヒートシンクが腐食してた」「液体金属を扱うのが怖い」と失敗した方は多いと思います。Tom’s HardwareやLinus Tech Tipsで報告されているように、液体金属は強烈な性能の反面、扱いを誤ると即PC故障・保証無効になる玄人向けグリスです。
この記事では、Conductonaut(液体金属)を塗って失敗した時の対処と、次に選ぶおすすめのグリスを整理しました。ショート時の確認手順・アルミ腐食の判定・代替グリスへの乗り換えまで、誰でも再現できる手順で解説します。
液体金属失敗は無水エタノール清掃+シリコングリスで多くがリカバリー可能
結論からお伝えすると、Conductonautで失敗してもCPUが起動するなら無水エタノール清掃+シリコングリス再塗布で多くは回復できます。マザボSMDへの液体金属付着は無水エタノールで除去、アルミ腐食はクーラー側だけなら交換で対応、CPU側のIHS変色は性能影響なし(LTT報告)。
失敗の代表3パターンはショート/アルミ腐食/塗りムラで、それぞれの対処が違います。安全な乗り換え先はThermal Grizzly Kryonautかコスパ重視ならARCTIC MX-4。液体金属の絶対性能差は3〜5度程度で、リスクと割に合わないと判断する人が多数です。
- 無水エタノールで拭き取り
- シリコングリスで安全運用
- 性能差は3-5度のみ
- 初心者は液体金属NG
Conductonautが失敗する3つのパターン
Conductonautの失敗は3つのパターンに集約されます。
マザーボードのSMDに液体金属が落ちてショート
Tom’s Hardware Forumで頻出する失敗。CPUソケット周辺の表面実装デバイス(SMD)に液体金属が1滴垂れるだけでショートし、マザボが起動不能になります。液体金属は電気伝導性が高く、銀色の液滴がコンデンサ・抵抗の上に落ちるとほぼ確実に短絡発生。
ヒートシンクのアルミと反応して腐食
液体金属の主成分ガリウムはアルミニウムと反応してアマルガム化します。これは「酸のように両方を蝕む」反応で、数分で永久損傷・数時間で完全に使い物にならなくなります。NoctuaのアルミフィンやARCTICのアルミベースクーラーで使うと確実に死にます。
塗布量が多すぎてはみ出し+CPU表面に染み込み
液体金属は表面張力が高く、Kryonautの感覚で塗ると確実に多すぎ。CPU IHSからはみ出すと拡散しにくく塊で残り、クーラー装着時にマザボに垂れる事故が起きます。米粒大ですら多く、米粒の1/3くらいが正解。
Conductonautで失敗した時に確認する3箇所と対処手順
マザーボードSMD周辺の液体金属付着
CPUソケット周辺の表面実装デバイス(コンデンサ・抵抗)に液体金属が落ちていないか目視確認。ライトで照らして銀色の小さな液滴がないかチェック。あった場合は無水エタノールを含ませた綿棒で慎重に拭き取り。完全除去できればマザボは生きていることが多いです。
ヒートシンクのベース面のアルミ腐食
ヒートシンク底面に銀色のシミ・くぼみ・粉状の腐食痕がないか確認。アルミベースクーラー(Noctua・ARCTICのアルミ系)は腐食したら復旧不可能で、クーラー本体の買い替えが必須。腐食を放置するとアルミ粉がCPUダイにも付着しさらに悪化します。
CPU IHSの変色と表面状態
CPU IHS(ヒートスプレッダ)が銀色〜灰色に変色していても性能影響はほぼなし。Linus Tech Tipsの検証では変色IHSでも温度差は±1度程度。気になる場合は細かい研磨剤(青棒等)で軽く磨くと元の鏡面に戻りますが、性能上は不要です。
あなたの失敗症状に合う対処診断
失敗症状の種類で必要な対処は変わります。下の診断で2問答えると、あなたに合った対処手順が分かります。
🧪 失敗症状に合う対処診断
2問・約20秒で結論が出ます
Q1. 失敗の症状は?
乗り換えにおすすめのグリスと清掃道具
| 商品名 | 価格 | タイプ | 向く人 |
|---|---|---|---|
| Thermal Grizzly Kryonaut | 5,790円 | 高性能シリコン | 液体金属からの乗り換え本命 |
| ARCTIC MX-4 | 800円 | 柔らかシリコン | 初心者・コスパ重視 |
| 無水エタノール 500mL | 1,718円 | 清掃用 | 液体金属拭き取りに必須 |
| Conductonaut(検索) | 市場価格 | 液体金属 | 上級者の本気構成 |
| ニッケルメッキ銅クーラー(検索) | 市場価格 | 液体金属対応 | 液体金属を再挑戦する人 |
1. Thermal Grizzly Kryonaut(乗り換え本命・高性能)
Conductonautから乗り換えるなら最有力のシリコングリス。同じThermal Grizzly製で熱伝導率12.5W/m·Kとシリコン最強級。Conductonaut(73W/m·K)より低いが、CPUクーラー底面との接触熱抵抗を考えると実温度差は3〜5度。安全運用なら必要十分の性能です。
2. ARCTIC MX-4(コスパ・初心者向け代替)
ARCTIC MX-4は柔らかく塗りやすいシリコングリス。価格800円とKryonautの1/7で、初心者・予算重視ならこちら。熱伝導率8.5W/m·KとKryonautより低いが、液体金属からの乗り換えなら温度差5〜7度程度で実用範囲。
3. 無水エタノール(液体金属除去に必須)
液体金属拭き取りに必須の無水エタノール。消毒用とは違い水分を含まないので、CPUソケット・マザーボードSMDに使っても安全。500mL 1,718円で何度も使えます。液体金属を扱った人は必ず常備すべき道具。
4. Thermal Grizzly Conductonaut(再挑戦する人向け)
液体金属で再挑戦するならConductonaut本体。3〜5度の温度差を求めて再挑戦する場合は、ニッケルメッキ銅ベースのクーラーと組み合わせ必須(アルミは絶対NG)。塗布量は米粒の1/3、塗布範囲はマスキングテープで限定するのが安全。
5. ニッケルメッキ銅製CPUクーラー(液体金属対応)
液体金属を再挑戦するなら必ずニッケルメッキ銅製のクーラーを選択。Thermalright Peerless Assassin・Phantom Spirit シリーズはニッケルメッキ銅ベースで液体金属対応。アルミベースクーラー(NoctuaやARCTICのアルミ系)は確実に腐食するので絶対NG。
よくある質問
液体金属を完全除去できれば復活する場合があります。無水エタノール+綿棒で慎重に除去し、念のため24時間以上放置してから再起動。それでも起動しない場合はマザボのSMD部品が物理的に破損している可能性大で、買い替え対象です。
クーラー本体の買い替え必須です。アマルガム化したアルミは復旧不可能で、放置すると粉状の腐食が広がりCPUにも付着します。Thermalright・DeepCool・MSI等のニッケルメッキ銅ベースクーラーに買い替えてください。
Linus Tech Tipsの実機検証で変色IHSと未変色IHSの温度差は±1度程度。性能影響はほぼゼロです。気になる場合は青棒等の研磨剤で軽く磨けば鏡面に戻りますが、必須ではありません。
高負荷時で3〜5度程度。Cinebench R23マルチで例えば液体金属82度、Kryonaut86度のような差。アイドル時はほぼ差なし。OCを限界まで詰める人以外は、シリコングリスの安全性を優先すべきです。
殻割り(IHS外し)してCPUダイに直接塗る場合と、ノートPCの限界冷却を狙う場合のみ。通常のデスクトップCPU+クーラー間は、リスクとリターンが見合わずシリコングリスで十分です。
液体金属の失敗は無水エタノール+Kryonautで安全運用に戻せる
Conductonautで失敗した場合は無水エタノール清掃+Thermal Grizzly Kryonautでほぼ全て安全運用に戻せます。性能差3〜5度のためにマザボ故障リスクを抱えるより、シリコングリスの安全運用が現実的です。
- マザボSMD要確認
- アルミは腐食=買い替え
- Kryonautで乗り換え本命
- 初心者はMX-4も十分
Thermal Grizzly Kryonaut(5,790円)が乗り換え本命。同じThermal Grizzly製で安心感もあり、Conductonaut使いも納得の性能。コスパ重視ならARCTIC MX-4(800円)で十分。液体金属に再挑戦するなら、必ずニッケルメッキ銅クーラーと組み合わせてください。
※当サイトの個人的見解です。液体金属の扱いは使用環境・クーラー材質・塗布精度で結果が大きく変動します。失敗時の対処は自己責任で慎重に行ってください。


