Apex Legendsの戦闘シーンになった瞬間にPCが勝手に再起動する——熱暴走と違って「ブラックアウト→ロゴ→Windows再起動」と一瞬で復帰するこの症状、電源ユニット(PSU)の容量不足または瞬間スパイク対応不足がほぼ確定の原因です。

この記事では、自作PC歴10年で同じ症状に3度遭遇した経験から、戦闘シーン再起動の原因を5分で切り分けできる5つの確認と、容量別の電源容量計算式・GPU世代別の推奨W数を解説します。

初心者
初心者
普通に索敵中は問題ないのに、撃ち合いが始まった瞬間PCが落ちて勝手に再起動するんです。電源ってこれが原因ですか?
それ ほぼ100%電源のOCP(過電流保護)発動ですね。Apexの戦闘シーンは瞬間的にGPU+CPUの消費電力が跳ね上がるんですが、電源容量が足りない・劣化してる・コネクタ接触不良のいずれかで保護回路が走って即シャットダウン+再起動が出ます。

結論: Apex戦闘シーン再起動はこの5つを順に確認

電源容量の目安は「CPU+GPU合計TDP × 1.6〜2.0倍」。RTX 4070なら650W、4070Ti SUPER以上は850W、RTX 4090なら1000W以上が安全圏です。

なぜApexの戦闘シーンだけPCが勝手に再起動するのか

「索敵中や移動中は何ともないのに、撃ち合いが始まった瞬間だけ落ちる」——この奇妙な症状にはちゃんとした理由があります。

戦闘シーンはGPU/CPUに瞬間的なスパイク負荷がかかる

Apexの戦闘シーンは、多数のキャラクターモデル描画+エフェクト+物理演算+ヒットマーク処理が一気に走るため、平常時の1.5〜2倍の電力をミリ秒単位で消費します。これを「電力スパイク(瞬間最大消費電力)」と呼びます。

  • 平常時GPU消費: 200-280W
  • 戦闘時スパイク: 400-550W
  • 立ち上がり時間: 数ミリ秒
  • 平均値計測では検出されない

電源のOCP(過電流保護)が発動して即シャットダウン

電源ユニットにはOCP(Over Current Protection)という保護回路が組み込まれており、設定値を超える電流を検知すると0.1秒以下でPCへの電力供給を停止します。これが「いきなり画面ブラックアウト→Windowsロゴから再起動」の正体です。

熱暴走シャットダウンとの違い

熱暴走と電源OCP発動は症状が似ていますが、明確な違いがあります。復帰時間とタイミングで判別可能です。

症状 電源OCP発動 CPU熱暴走
発生タイミング 戦闘シーン開始の瞬間 長時間プレイ後
再起動速度 即時再起動(数秒) 電源OFFのまま(数分)
事前兆候 なし(突然) FPS低下・カクつき
室温の影響 なし 夏に頻発

初心者
初心者
確かに撃ち合い始まって0.5秒くらいで落ちて、再起動はすぐです。熱だと思ってましたが電源っぽいですね。
戦闘シーン開始の瞬間+即時再起動+室温関係なし、なら電源の容量不足か劣化がほぼ確定です。次の5つの確認で原因を5分で絞り込めます。

疑うべき電源容量と5つの確認

戦闘シーン再起動を最短で解決するための5つの確認を、優先度順で解説します。確認1〜2は無料で5分、確認3〜5は10分〜30分で完了します。

確認1: GPUメーカー推奨W数を満たしているか

まず最初に確認すべきは、NVIDIAやAMDが公式に推奨している電源W数を満たしているか。これは絶対条件で、ここを満たさない時点で再起動は必発です。

GPU TGP 推奨電源 瞬間スパイク
RTX 4060 115W 550W 180W
RTX 4070 200W 650W 320W
RTX 4070 Ti SUPER 285W 850W 450W
RTX 4080 320W 850W 500W
RTX 4090 450W 1000W 600W
RTX 5070 250W 750W 400W
RTX 5080 360W 850W 520W
RTX 5090 575W 1000W 700W

瞬間スパイクは公式TGPの1.5〜2倍に達することが各種検証で明らかになっており、ここを見落として「平均値で計算したらギリギリ足りるはず」と思っていると戦闘シーンで必ず再起動します。

確認2: 12VHPWR/12V-2×6コネクタが奥まで挿さっているか

RTX 40/50シリーズで使われる12VHPWR(または改良版12V-2×6)コネクタは、奥まで完全に挿さっていないと電力供給が不安定になり、戦闘シーンで再起動します。

  • カチッと音がするまで押し込む
  • L字曲げは付け根から3.5cm以上
  • 純正ケーブル以外は使わない
  • 変換アダプタ経由は要注意

確認方法は一度コネクタを抜いて挿し直すだけ。これだけで直るケースが体感3割あります。ATX 3.0 / 12VHPWRは必要?も併せて読むと根本理解が深まります。

12V-2×6コネクタは「カチッ」と音がするまで押し込まないと、見た目挿さってても電気的に接触不良になります。RTX 50買って即再起動する人の半分はこれが原因です。

確認3: 電源ユニットが5年以上経過していないか

電源ユニットは消耗品で、内部のコンデンサが経年劣化します。購入から5年以上経過した電源は、表記容量の70-80%しか出せなくなることが珍しくありません。

  • 5年経過=容量2割減と想定
  • 7年経過=容量3割減と想定
  • BTO付属電源は寿命短め
  • 劣化チェックはツール不可

「買った当初は問題なかったのに、最近Apexで再起動するようになった」場合、GPU側の負荷増加(ドライバ更新でTGP上限引き上げ等)と電源劣化のダブルパンチで容量不足に陥った可能性が高いです。PC電源ユニットの寿命で詳しく解説しています。

確認4: 80PLUS認証等級とATX世代

電源には80PLUS認証(Bronze/Gold/Platinum/Titanium)ATX世代(2.x/3.0/3.1)があります。Apex戦闘シーンの瞬間スパイクへの耐性は、特にATX世代で大きく変わります。

ATX世代 瞬間スパイク耐性 RTX 40/50適性
ATX 2.x 100%まで 不向き
ATX 3.0 200%(100ms) 適合
ATX 3.1 200%(100ms)+改良12V-2×6 最適

ATX 3.0/3.1電源は瞬間スパイクを2倍まで吸収する設計になっており、これがApex戦闘シーン対策で最も効くスペックです。古い電源を使い続けるよりも、ATX 3.1への交換が根本解決です。

確認5: 電源計算ツールで再算出する

最後の確認として、電源容量計算ツールでCPU+GPU+ストレージ+ファン全部の合計を再計算します。OuterVision PSU Calculatorなどが定番です。

  • CPU TDP合計
  • GPU TGP合計
  • ストレージ・メモリ・ファン
  • 合計×1.6〜2.0倍が推奨容量

例えばCPU(Ryzen 7 7800X3D=120W)+GPU(RTX 4070 Ti SUPER=285W)+その他100Wなら、合計505W×1.7倍=約860W。これが安全圏の電源容量です。ゲーミングPCの電源は何W必要?に詳しい計算式があります。

電源容量の目安: GPU世代別の必要W数

面倒な計算は不要です。GPU別に「これを買えば確実」な容量を一覧化しました。CPUは一般的なCore i7/Ryzen 7世代を想定しています。

GPU 最低容量 推奨容量 安心容量
RTX 4060/5060 550W 650W 750W
RTX 4070/5070 650W 750W 850W
RTX 4070 Ti SUPER 750W 850W 1000W
RTX 4080/5080 850W 1000W 1200W
RTX 4090/5090 1000W 1200W 1300W

推奨容量」が現実的な選択。「安心容量」を選んでおくと将来のGPUアップグレード時に電源を流用できます。電源は5年以上使うことを考えると、ワンランク上を買う方がトータルコストは安くなります。

タイプ別: あなたに必要な電源W数を診断する

「自分のGPUと現在の電源で本当に容量足りているのか?」を、2問の診断で判定します。回答に応じておすすめ容量と原因を提示します。

⚡ あなたに必要な電源W数 診断

2問・30秒で適正容量がわかる

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Q1. 搭載中のGPU世代は?

Apex戦闘シーン再起動を解決するおすすめ電源ユニット

原因が電源容量不足・劣化・ATX世代と判明したら、交換しか解決方法はありません。2026年5月時点で実勢が安定している電源を6機種紹介します。

電源モデル 容量 ATX世代 保証 特徴
CORSAIR RM850x 2024 850W ATX 3.1 10年 迷ったらコレ・コスパ最強
Seasonic FOCUS GX-850 ATX3 V4 850W ATX 3.0 10年 Seasonic製の長期保証
玄人志向 KRPW-GA850W/90+ 850W ATX 2.4 5年 国内ブランド・最安級
CORSAIR RM1000e 2025 1000W ATX 3.1 7年 RTX 4080以上の入口
MSI MAG A1000GL PCIE5 1000W ATX 3.1 10年 PCIe 5.0完全対応
Seasonic VERTEX PX-1200 1200W ATX 3.0 12年 ハイエンド本命・長期保証

定番850Wの王道: CORSAIR RM850x 2024

迷ったらこれで間違いなしの鉄板電源。ATX 3.1対応・12V-2×6コネクタ標準装備で、RTX 4070 Ti SUPER〜RTX 5070クラスにジャストフィット。10年保証で長く使えます。

長期保証重視: Seasonic FOCUS GX-850 ATX3 V4

電源界の老舗Seasonicの定番850W。12年保証という驚異の長期保証が魅力。価格は高めですが、5年で電源劣化に悩む人なら長期視点でこれ一択です。

コスパ重視の850W: 玄人志向 KRPW-GA850W/90+

とにかく安く850Wに上げたい人向け。1万円前半で買えるのは破格。ATX 2.x世代なのでRTX 50シリーズには向きませんが、RTX 4070クラスで容量だけ増やしたい人には現実的な選択肢です。

1000W入門: CORSAIR RM1000e 2025

RTX 4080/5080世代におすすめの1000W。2万円前半で買えるATX 3.1電源で、コスパが非常に良いモデル。Corsairの信頼性も担保されています。

RTX 5080世代向け: MSI MAG A1000GL PCIE5

MSIのATX 3.0/PCIe 5.0対応1000W。10年保証+12VHPWRケーブル付属で、RTX 4080/5080組み立てに最適。MSI製マザーボードとの親和性も◎。

RTX 5090ハイエンド: Seasonic VERTEX PX-1200

RTX 4090/5090ユーザーの定番1200W。80PLUS Platinum認証+12年保証で、ハイエンド構成の最終解。価格は高いですが、これ以上の容量不足で悩むことはありません。

まとめ: Apex戦闘シーン再起動は電源容量から疑え

Apex戦闘シーンでPCが勝手に再起動する症状は、9割が電源容量不足・劣化・コネクタ接触不良のいずれかです。まず無料でできる確認2(コネクタ挿し直し)と確認1(W数チェック)から試し、ダメなら電源交換へ。

電源はケチると一番後悔するパーツで、5年使うと思えば1万円差は月170円。安心容量(ワンランク上)を買っておくのが最終的に得策です。

Q. Apex以外のゲームでは再起動しないのに電源が原因と言えますか?

A. はい、十分あり得ます。Apexは瞬間負荷が他ゲームより高く、平常時は容量に余裕があっても戦闘シーンだけ電力スパイクで容量超過するケースが頻発します。原神やマイクラで落ちないからセーフ、ではありません。

Q. 電源計算で出た数値より大きい電源を買えば絶対安全ですか?

A. 容量だけでなくATX世代が重要です。1200W電源でもATX 2.x世代だと瞬間スパイク耐性が弱く、RTX 50シリーズで再起動が出ることがあります。容量+ATX 3.0/3.1の2点を満たす製品を選びましょう。

Q. BTOで買ったPCの電源を自分で交換しても大丈夫?

A. ATX規格の電源なら自分で交換可能です。ただし12V-2×6ケーブルの取り回しと、PCケースの電源サイズ(ATX/SFX)対応を確認してから購入してください。心配ならPC電源ユニットおすすめを参考に。

※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。電源ユニットの交換作業は感電・故障のリスクがあるため自己責任で行ってください。原因特定に不安がある場合は専門業者への相談を推奨します。