【熱暴走】夏になるとApex中にPCが落ちる時に試す5つの冷却対策
夏になると、なぜかApex Legendsプレイ中にだけPCが突然落ちる。フォトナや原神は大丈夫なのにApexだけ。冬は何ともなかったのに、6月を過ぎた途端に発症する——この症状、CPU/GPUの熱暴走によるシャットダウンがほぼ間違いない原因です。
この記事では、自作PC歴10年・夏のApexで何度もPCを落とした経験から、「これを順にやれば9割直る」5つの冷却対策を、優先順位つきで解説します。
結論: 夏のApex熱落ちは「この5つ」を順に試せ
順番が重要です。お金がかからないもの→かかるものへ。多くの場合、対策1〜3まででApex熱落ちは解消します。それでもダメなら対策4の簡易水冷導入で根治。
なぜ夏にApex中だけPCが落ちるのか
「他のゲームは落ちないのに、なぜApexだけ?」——これにはちゃんと理由があります。
Apexは「CPUもGPUも両方フル稼働」する負荷の高いゲーム
Apexは60-240fpsで描画され続けるFPSで、CPU(物理演算+ネットワーク同期)とGPU(高フレーム描画)を同時に高負荷で回します。原神のような上限60fpsゲームや、軽量なフォトナ低設定とは負荷の質が全く違うんです。
- CPU使用率: 60-90%が常時
- GPU使用率: 95-99%張り付き
- 消費電力: アイドル比3-5倍
- 発熱: CPU 75-90℃ / GPU 70-85℃
夏は室温だけで内部温度+10℃以上の上乗せ
冬場は室温20℃前後で済んでいたものが、夏は室温30℃+ケース内+10℃で内部40℃がスタートライン。そこからApex起動でCPUに+50-60℃が乗ると、あっという間にTjMax(95-100℃)に到達します。
熱暴走によるシャットダウンの仕組み
CPUはTjMax(95-100℃)に到達すると自動でクロックを落とす(サーマルスロットリング)機能があり、それでも温度が下がらなければマザーボードがPCを強制シャットダウンします。これが「Apex中にいきなり画面ブラックアウト→電源OFF」の正体です。
夏のApex熱落ちに効く「5つの冷却対策」
ここからが本題。無料の対策から順番に5つ紹介します。多くの人は対策1〜3で解決するはずです。
対策1: ケース内エアフローを見直す(無料・所要15分)
- 前面ファン=吸気(風が入る向き)
- 背面/上面ファン=排気(風が出る向き)
- 正圧バランス(吸気>排気)が基本
- ケーブルが気流を遮ってないか確認
意外に多いのがファンの向きが間違っているパターン。ケースを組んだ時に深く考えず付けると、前後とも排気になっていてケース内が真空状態になっていることがあります。これでは熱がこもる一方です。
ファンの側面に矢印が刻印されているので、それを確認しながら「前→後ろ」「下→上」に風が流れる構成に直すだけで、CPU温度が5-10℃下がるケースは珍しくありません。
対策2: CPUグリスを塗り直す(1,000円〜・所要30分)
CPUクーラーとCPUの間に塗られている熱伝導グリスは、2-3年で乾いて性能が半分以下に劣化します。BTOで買って3年以上経つPCなら、まずグリス劣化を疑うべきです。
塗り直しだけでCPU温度が10-20℃下がることもあり、コストパフォーマンス最強の対策です。おすすめのグリスは以下の2つ。CPUクーラーの仕組みを理解してから作業するとスムーズです。
定番の高性能グリス: Noctua NT-H1
ノクチュアの定番。非導電性で初心者でも安心。塗布が簡単で、扱いやすさNo.1。迷ったらこれで間違いありません。
コスパ重視: ARCTIC MX-4
世界中で使われているコスパグリス。千円以下で買えてNT-H1と性能差はわずか1-2℃。とにかく安く済ませたい人向け。
対策3: ケースファンを増設する(3,000円〜・所要30分)
エアフロー見直しても温度が下がらないなら、ファンの絶対数が足りていない可能性が高いです。一般的なミドルタワーなら前面2-3個+背面1個+上面1-2個が理想構成。
夏のApex対策としては、特に前面吸気ファンを2個→3個に増やすのが効きます。新鮮な冷気を大量にケース内へ送り込むイメージ。
静圧/静音バランス最強: Noctua NF-A12x25
世界中のレビュアーが「これより静かで風量のあるファンは存在しない」と評する伝説の名作。値段は高いが一生モノ。茶色いデザインが許せるなら買って後悔なし。
コスパ最強の定番: ARCTIC P12 PWM PST
1個2,000円台で買える鉄板ファン。NF-A12x25の半額以下で7割の性能。複数買って一気に増設するならこっち。Reddit r/buildapcでも人気No.1の常連。
対策4: 簡易水冷を導入する(15,000円〜・所要1時間)
対策1〜3まで全部やっても落ちるなら、空冷の限界です。簡易水冷の仕組みを理解した上で、最低でも240mmラジエーター以上の簡易水冷へ。Ryzen 7 7800X3DやCore i7-14700K以上のCPUなら、夏は簡易水冷必須レベルと考えてください。
圧倒的コスパ: ARCTIC Liquid Freezer III 240
簡易水冷の世界王者がリニューアル。同価格帯で冷却性能トップクラス。VRM冷却ファンも内蔵されていてマザボ周りも冷えるのが地味に効きます。Apex熱落ちの根治にはこれ。
空冷でもう少し粘りたい人向け: DeepCool AK400
「水冷はちょっと怖い」という人は、まず空冷ハイエンドへの交換を試す手もあります。AK400は3,500円台で14700Kクラスでも実用できる優秀な空冷。リテールクーラーから乗り換えれば一気に変わります。
対策5: 室温管理+定期清掃(最重要・無料)
地味だけど一番効くのが室温管理。エアコン27℃以下+サーキュレーターでPC周辺の熱を散らすだけで、ほとんどの熱落ちは解消します。詳しくは部屋が暑い時のゲーミングPC対策も参考に。
- エアコン設定: 26-27℃推奨
- サーキュレーター必須(熱だまり防止)
- PCを壁から10cm以上離す
- 3ヶ月に1回ケース内ホコリ清掃
ホコリはヒートシンクの隙間に詰まると一気に冷却性能を奪う最大の敵。エアダスター1本(500円)で前面フィルター/CPUクーラー/GPUファンを吹き飛ばすだけでも、温度は5℃以上変わります。外付け冷却ファンを併用すると更に効果的。
タイプ別: あなたの熱落ち原因を診断する
5つの対策のうち、どれを最優先でやるべきかはPCの落ちるタイミングと室温で変わります。以下の診断で2問答えると、あなたに最適な対策が出ます。
🌡️ Apex 熱落ち原因診断
2問・30秒で原因と対策がわかる
Q1. PCが落ちるのは主にどのタイミング?
夏のApex熱落ち対策におすすめの冷却アクセサリ
上で紹介した5つの対策で使う商品を、もう一度ジャンル別に整理します。「何から買えばいいか分からない」人は、まずグリス(1,000円)+エアダスター(500円)の合計1,500円から試してみてください。
静音×高性能ケースファン: Noctua NF-A12x25
一生モノの名作ファン。前面吸気1個追加するだけでケース内温度が劇的に変わります。
コスパ最強ケースファン: ARCTIC P12 PWM PST
2,000円台で買える鉄板。複数買いするならこっち。3個並べてもNF-A12x25 1個より安い。
初心者でも失敗しないグリス: Noctua NT-H1
非導電性で安全。3.5gで2-3回分使える容量。塗り直し用にとりあえず1本買っておくと安心。
コスパグリス: ARCTIC MX-4
千円以下で買える。性能はNT-H1とほぼ同等。とにかく安く済ませたい人向け。
夏に空冷から乗り換えるべき簡易水冷: ARCTIC Liquid Freezer III 240
対策の本命。これに替えれば夏のApex熱落ちはほぼ根治。VRM冷却ファン内蔵で全部入り。
空冷ハイエンドの定番: DeepCool AK400
「水冷は怖いけどリテールクーラーから卒業したい」人向け。3,500円台で性能十分。
まとめ: 夏のApex熱落ちは「順番」が9割
夏のApex熱落ちは、無料の対策1+対策5から順に試すのが正解。多くの人は対策3までで解消するはずです。それでも落ちるなら対策4(簡易水冷)で根治。
「壊れる前兆かも…」と不安な気持ちは分かりますが、現代のCPUは熱保護機構が優秀なので、熱暴走で即故障することはほぼありません。ただし放置すれば寿命を縮めるのは事実。今シーズン中に対策を打ちましょう。
A. はい、十分あり得ます。Apexは他ゲームより負荷が高く、熱保護の発動条件をギリギリ超えやすいゲームです。フォトナや原神で落ちないからセーフ、ではありません。
A. ゲーム中で80℃以下が理想。85℃を超えるとサーマルスロットリングが入り始め、95℃でシャットダウンが走ります。MSI AfterburnerやHWMonitorで監視推奨。
A. ノートPCは構造が違うため、冷却台や外付け冷却ファンが中心になります。グリス塗り直しは分解が必要で難易度高めです。
※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。実際の冷却効果はPC構成・室温・運用状況で変動します。簡易水冷の導入や分解作業は自己責任で行ってください。


