簡易水冷のエア抜きが必要なケースと正しい手順4ステップ
「ゴボゴボ音が止まらない」「冷えなくなった気がする」——簡易水冷のエア抜き問題って、組み立て後に突然やってくるんですよね。自分も新品取り付け直後にゴボゴボが止まらなくて、焦って調べまくったことがあったんです。
この記事ではエア抜きが本当に必要かの判断基準から正しい手順まで、実際に何度もエア抜きをやってきた経験をもとに解説します。
エア抜きは本当に必要?3つの判断基準
新品・移動後のゴボゴボ音は必須
組み立て直後や移動後のゴボゴボ音は、新品AIOのチューブ内に微量の空気が残っているだけなのでほぼ確実にエア抜きで解決します。一晩繰り返したら完全に収まった経験あり。エア抜き後も音が続く場合は設置向きを確認してください。コポコポ異音の原因まとめも参考に。
冷却性能が落ちたなら効果あり
気泡が蓄積すると冷媒の循環効率が下がり冷却性能が低下するので、温度が上がったと感じたらエア抜きを試す価値があります。改善しない場合は冷えない原因も確認してください。長期使用で冷却性能が戻らない場合は製品交換の検討も視野に入れてください。
完全密閉型は基本不要だが例外あり
完全密閉型AIOでも気泡がポンプヘッド内に固定されて音が出るケースは実際に存在するので「密閉型だから不要」と決めつけないでください。症状が出たら設置向きの見直しから始めてみてください。ブーン音の原因と対策も合わせて確認しておくと判断しやすくなります。
エアが溜まる4つの原因
組み立て・設置時の空気混入
AIOを取り付けると必ずチューブ内に空気が残ります。これは製品不良ではなく液体冷却システムの構造上避けられない現象です。最初の数日はゴボゴボ音が正常動作の一部なので焦らず観察してください。CPU温度が正常なら特に心配不要です。コポコポ異音の種類と対策も参考にしてください。組み立て後の最初の1〜2日間はいつもより丁寧に経過を観察するのがおすすめです。
ラジエーターの設置向き
ラジエーターはポンプより高い位置に設置するのが基本で、これだけで気泡の自然排出を促せます。フロント設置はポンプより低くなりやすいのでエア抜きに時間がかかります。トップ設置が選べるなら最初からそちらがおすすめです。プッシュプル構成の基本も確認しましょう。チューブに極端な折れ曲がりがないかも設置後に確認してください。
ポンプ回転数の低下
回転数が低すぎると気泡を押し流す力が不足します。エア抜き中はBIOSでポンプをPerformanceモード(最高回転数)に設定するのが正解です。Corsair iCUEやNZXT CAMなら専用プリセットが用意されているので活用してください。作業後は必ず静音モードに戻してください。
長期使用による冷媒の減少
密閉型でも3〜5年で微量の冷媒が蒸発します。冷却性能が低下した場合は冷媒減少でポンプが空気を噛みやすくなっている可能性があるのでエア抜きを試し、改善しなければ交換を検討してください。使用年数と症状を合わせて判断するのがポイントです。寿命・交換時期の目安も確認しましょう。エア抜きで一時的に改善しても再発する場合は冷媒減少が原因の可能性が高いです。
エア抜きの正しい手順(4ステップ)
ラジエーターを最高位置に設置する
ラジエーターをケース内の最高位置に設置することが出発点です。ケーストップが最も効果的で気泡が自然にラジエーター側へ移動しやすくなるんです。チューブ接続口が下向きになるよう調整し、折れ曲がりがないか確認してください。設置後は数日間CPU温度をモニタリングしましょう。メンテナンスガイドも合わせて確認を。
ポンプをPerformanceモードで稼働
BIOSでポンプをPerformanceモードに切り替えて30分〜1時間稼働させるのが基本です。この間ゴボゴボ音が続くことがありますが正常動作なので中断しないでください。終了後は通常モードに戻してください。作業が終わったら必ずポンプを通常モードに戻してください。
ケースを傾けて気泡を追い込む
電源ON状態のまま前後・左右に15〜30度傾けると気泡がラジエーター側に集まり自然排出されるんです。ケーブルや固定状態を確認してから行い、30秒程度傾けてから元に戻す作業を数回繰り返してください。ポンプがPerformanceモードの状態で行うと効果的です。この作業はポンプ稼働中に行うのが最も効果的です。
繰り返しと確認(3日〜1週間)
1回で完全に改善しないことも多いです。新品AIOは毎日1〜2時間のエア抜き運転を3日〜1週間繰り返すのが一般的です。音が日に日に小さくなれば順調な証拠です。1週間経っても改善しない場合は設置向きの再確認か、製品不良としてメーカーへ連絡してください。改善したらポンプを静音モードに戻して日常使用へ切り替えます。
よくあるトラブルと対策
エア抜きしても音が止まらない
ラジエーターがポンプより低い位置にあるとどれだけエア抜きしても気泡が抜けないので、まず設置向きを確認してください。改善しない場合はポンプ不具合が考えられるので購入店に問い合わせましょう。異音の原因まとめも参考に。
エア抜き後に温度が上がった
エア抜き後の一時的な温度上昇は、ポンプ高回転で液温が上がるため正常な動作です。通常モードに戻して30分安定稼働させれば元に戻ります。それでも改善しない場合は冷えない原因の詳細解説を確認してください。
通常は新品取り付け時と移動・設置変更後のみ実施すれば十分です。定期メンテナンスとして3〜6ヶ月に一度、短時間(30分程度)のポンプ高回転運転を行うことで、長期的な気泡蓄積を予防できます。音や温度に問題がなければ頻繁にやる必要はありません。
エア抜き作業中に音が大きくなるのは、気泡がポンプを通って循環している正常な動作です。ポンプを高回転にして気泡を積極的に動かしているため、通常時より音が増すことがあります。1〜2時間の運転後に音が小さくなっていれば順調に進んでいる証拠です。運転後も音が増加し続ける場合はポンプの故障を疑いましょう。
まとめ
簡易水冷のエア抜きは「ラジエーターをポンプより高く、ポンプをPerformanceモードで稼働、ケースを傾ける」この3点セットが基本です。新品・移動後のゴボゴボ音は3日〜1週間で改善するケースがほとんどなので、焦らず手順通りに繰り返してください。1週間以上改善しない場合は設置向きの見直しか、新しいモデルへの交換も検討してみてください。おすすめ簡易水冷の完全ガイドも参考にしてください。
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