簡易水冷を導入するなら、240mmか360mmのどちらを選ぶか悩む方も多いでしょう。大きさが異なる分、冷却性能や設置性に明確な違いがあります。本記事では、両モデルの特徴やメリットを比較しながら解説していきます。詳しい内容を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
簡易水冷 240mm・360mmの比較
ラジエーターの大きさ
- 大型ラジエータ
- 冷却効率を高める
- 静音性ファン搭載
240mmタイプと360mmタイプを比べると、まずラジエーターの大きさに大きな違いがあります。サイズが大きい360mmのほうが冷却面では一歩リードしやすいですが、そのぶんケース内のスペースをしっかり確保する必要があります。
小型PCなら240mmモデルでも十分な冷却性能を出せる場合が多く、設置しやすい点がメリットです。
設置性や負荷
小型ケースだと難しい場合があるので、まず対応表をチェックしてください。
240mmはケースを選びにくい反面、取り付けスペースが限られる方にも導入しやすいのが特徴です。一方の360mmモデルは、例えば MSI MAG CORELIQUID M240のように性能とコンパクトさを両立したものもありますが、基本的には大きなケースが適しています。
干渉を避けるには、天板や前面の取り付けスペースを事前に測りましょう。 メモリやマザーボード周辺の余裕も忘れずチェックするのがおすすめです。
静音性の差
ファンの種類やケース次第で体感静音性は変わりますよ。
動作音はファン回転数に左右されるため、240mmと360mmの差だけでは決まりません。ただし大型の360mmタイプほどファンを低回転にできる傾向があり、冷却しながら静音を狙いたい方に向いています。
ファン回転を抑えるモデルを選ぶと良いでしょう。 ポンプの異音が少ない製品か、ユーザー評価を確認することも大切です。
簡易水冷240mmのメリット
組み付けやすさ
- ケース選択幅広
- 干渉リスク低減
- 配線取り回し楽
240mmラジエーターは、ケースの天板や前面に収まりやすく、ケース内部の配線もしやすいのが魅力です。さらにメモリスロットやマザーボード付近との干渉リスクが比較的小さいため、初めて簡易水冷を導入する場合に選択しやすいでしょう。
例えば Thermalright Frozen Notte 240 BLACK ARGBのように静音性と設置性を両立した製品も人気があります。
冷却性能が高い
より低温を狙うならファン制御をこまめに調整してみてください。
240mmでも高発熱CPUを無理なく冷やせるケースが多く、ゲーミングや動画編集など中～高負荷の用途で十分な冷却性能を発揮します。強めの風量設定にすれば高温状態に陥りにくく、適度にファン回転を落とすことで騒音を抑えることも可能です。
適切なファン制御とエアフロー次第で問題ありません。 室温が高い夏場は、PCケース内の吸排気をさらに強化してみてください。
コスパ面も魅力
静音ファンやRGBなど機能差で多少上下しますよ。
240mmモデルは、ラインナップや価格帯が豊富で選びやすいのもポイントです。比較的低予算でも冷却性能を確保でき、あまりスペースを取りたくない方には有力な選択肢となります。
ハイエンドCPUなら検討の余地があります。 ただし240mmでも十分冷やせる環境なら、コスパ面では有利です。
簡易水冷360mmのメリット
優れた放熱性能
- 長時間高負荷OK
- 静音動作しやすい
- 熱ダレを防止
360mmラジエーターは大型のため、熱を拡散しやすいことが大きな特徴です。高負荷のゲーミングや動画エンコードなどを頻繁に行う方にはぴったりで、温度が上がりやすいCPUでも安定して運用できます。
例えば ARCTIC Liquid Freezer III 360は厚めのラジエーターで高い冷却力を持ち、多くのユーザーから支持を得ています。
オーバークロックへの適応
ただし温度が上昇しやすいので、360mmの余裕ある冷却が活きますよ。
発熱量が大きい設定でも温度が急上昇しにくいのは360mmならではです。オーバークロック時のブーストクロック維持率も向上しやすいので、パフォーマンスを追求するユーザーに向いています。
大型ラジエーターならファン回転数を下げられます。 結果として静音性も高まりやすいメリットがあるのです。
外観も迫力あり
LED制御ソフトで色をカスタマイズすれば、ビジュアル重視の構成が楽しめますね。
ケース内部をカスタマイズして楽しみたい方にとっても360mmの存在感は魅力です。RGBファンを組み合わせればビジュアルが引き立ち、大型ケースを活かした迫力のある見た目が楽しめます。
最初にケースのラジエーター対応表を必ずチェック。 360mmの場合、トップやフロントのマウントに十分な余裕があるか確認しましょう。
記事のまとめ
- 240mmは省スペース向き
- 360mmは高負荷に強い
- ファン回転を調整し騒音を軽減
- エアフロー設計で性能が左右される
- メンテナンスで冷却力を維持
- ケース選びを事前にチェック
240mmと360mmでは、それぞれに得意分野があります。ケースやCPUの発熱量を踏まえて適切なモデルを導入すれば、高い静音性と十分な冷却性能を両立できます。ぜひ自分のスタイルに合った簡易水冷を選び、快適なPCライフを楽しんでみてください。
